ApWにおけるプレイヤーの破滅傾向
Apocalypse Worldはこれまでの所、テンションの高いセッションばかりでGMしていても楽しいのですが、気になることが一つ。
ルールの妙で暴力や性に対するプレイヤーのリミッターが、あっさり外れるのはよいのですが、全くブレーキが効かなくなるのです。
PCたちはそのまま破滅の淵へと真っ逆さま。
原始的かつ本能的な反応を繰り返せば、さもありなん。とはいえ、プレイヤーが理解しつつも足を止めないのが、個人的には不思議でした。
セッションの場はプレイヤーたちのための舞台であり、しっちゃかめっちゃかにされることには異存ありません。
特にApWでは、展開の確定したシナリオが存在しないため、大いに暴れて盛り上げて欲しいぐらいです。
・・・でも、準備した材料の半分程度しか投入しないうちに、PCたちが自壊してしまうのは、肩すかしの感があるのも事実。
そんなわけで、日曜朝方のダベリで、参加経験のある方を中心に何人かに尋ねてみました。
うちのサークルのスタイルだと、失敗の可能性があるランダマイザーに身を委ねることを最小限にしつつ、ことをできるかぎり平和裏に収めようとするプレイヤーが多い中、どうして崖っぷちダイブを繰り返すのか?
特にApWでは「状況を読む」「個人を読む」ことが容易に行え、妥協点を探すのは難しくないのに。
MCしかしていないためか、この辺をあまり理解できていなかったのです。
回答は単純明快でした。
- ApWのロールを要する行動の多くは粗野か淫靡な要素を有する
- ロールを行えば経験チェックが得られ、即成長するから行動を求める
- よって、世紀末的な雰囲気が助長される
- ロールプレイを通してのNPCとの妥協や約束事は当てになるとは限らない
- ムーヴの結果が明快で強制力があるためそちらを用いるのが確実
- だいたいNPCにPC意志を強要してねじ伏せるのは楽しい
- 人間の本能に根ざした暴力と性を爆発させるのは面白い
- TRPGでは忌避されがちな要素であるためその悦楽に溺れがち
なるほどねえ。
当面は蛮行吹き荒れるセッションが続くのかしらん?