8/6の覚え書き
本格的な夏。
非公式短期集中キャンペーンが催されるという告知もあってか、この時期にしては盛況でした。
三日ほぼぶっ通しの5セッション予定とか、かなりきがくるっとる。が、うらやましい。
1部
OBのMさんGMによるパラサイトブラッド。
サプリメント、スティールハートを用いたアフターホロコーストのヒーローもの。
文明が滅んで数百年、世界各地に残されたコアと呼ばれるエネルギー生成炉を中心に都市を形成し、人類は生き延びていた。都市の内部、シティと呼ばれる地区は21世紀初頭並の生活を取り戻すも、その壁の外にへばりつくスラムでは電力が常時不足し、更に外の荒野はミュータントが彷徨い歩く魔境と化している。PCたちはスラム出身の年若いものたち。外部のミュータント(悪魔憑き)から都市部を防衛するガーディアンとして、戦いに明け暮れた日々を送るのであった。
とか、そんな感じの背景。毎度ながら、再利用の可能性を考え内容はカット。
みっちり詰まった長時間セッションで名高いGM氏ですが、今回は実験的に決断パート以外はすっ飛ばしていく短期決戦型を試すとのことでした。が、セッションを進めるに従い、めまぐるしく移り変わる情勢にPCが首を突っ込み始め、結果的に途中でほぼ通常の方式に戻りました。
必要シーンすっ飛ばし、重要情報タダ配布は、有用な時短手段に違いありませんが、今回のような対立する二つの価値観の狭間でPCたちが決断にいたる形式のシナリオにおいては最善のメソッドとは言えない、そんな感想を抱きました。各PCの立ち位置や背負うもの(守るべきものや、譲れない一線)が曖昧なまま、決断を求められたため、話し合うための土台が曖昧模糊としてしまったからです。また、当事者意識の欠如も散見されたきらいがあります(これはプレイヤー側の資質によるものも少なくない)。
加えて、セッション上で展開するフィクションの面白側面を掘り下げる、プレイヤーとしての自分が目一杯楽しむ、他のプレイヤー(主に若い回生)をどんどん状況に巻き込む、の3つの柱を全て高い水準で満たすのは難しいなと実感いたしました。力の至らなさを反省することしきりです。
極端で欠点だらけのNPCパーソナリティをただただ愛おしいと感じる性格ゆえ、今回の魅力ダダ漏れ主要NPCはもっと関与して対話を行いたかった、ああ口惜しや、という感想が第一に来ます。
2部
時間調整で3人スコットランドヤード。
パチ屋の景品棚に格安で陳列されていた本体セットを3回のUさんがゲットしてきたとのこと。活動範囲の広さと行動力にはいつもながら驚嘆するばかりです。
2ゲームやっての感想は、怪盗Xにはこつがあり、それに気付かないと厳しいというあたり。あと、プレイヤー人数が少ないと、刑事たちが統制された動きを行えるため、難易度が下がる気がします。
3部
定番ゲーム2回。
一戦目:宇宙暴走族の末路
二戦目:冷えた宇宙
その後
だべりんぐ。
今回の面白話は、犯罪者プレイヤーの生き様について。
犯罪者プレイヤーとは、独自のPCワールドに卓の参加者を取り込み、ついにはシナリオ自体の雰囲気をも書き換えてしまうプレイヤーのこと。
いわゆる困ったちゃんプレイヤー?
いえいえ、むしろうちのサークルでは卓を大いに盛り上げてくれる貴重な存在として、罵倒と称賛の惜しみない嵐が浴びせられる存在です。一部のプレイヤーたちは、もはやこのセッションハッキング技術を極限まで磨き上げ、もはや芸能の領域に至っているといっても過言では無いでしょう。
シナリオは書き換えられ、雰囲気は粉砕されるものの、大抵は元の想定よりずっと盛り上がる展開になるためGMも文句が言いにくいという、恐るべき犯罪者たち。
僕自身も、この犯罪的行いに片足突っ込むタイプのプレイヤーなのですが、ここ一年ほどの活動は中途半端で、かつ犯罪に走った時は後悔の伴うことしきりという、三流以下の仕事しか行えていない始末でした。折りにつけ犯罪には二度と舞い戻るまいと反省の念に駆られ、いわばかつての銀行強盗が出所後せこいスリ家業で糊口をしのいでいるような状態だったのです。
朝日が差し込む中、全く悪びれることなく犯罪の過程を立て板に水で語るFさんや、伝説的大物犯罪者たちのエピソードを耳にするうちに、自分の矮小さが恥ずかしくなるばかりでした。
そして心中に誓ったのです。
次からは、犯罪に走るならとことんやり通そうと。
二度とおためごかしの後悔など口にすまいと。
・・・なお、身内のサークル限定の話です。