4/23の覚え書き
今週の新人さんは計4人。朝からの雨と別件の影響あるかなしか?
来週で大体の数が判明しそうな感じですね。
1部
3回生KさんGMによるSW2.0。
新米冒険者たちが、冒険者店勤務のコボルド料理人を探すという導入のシナリオでした。
PCたちが居住する帝国が隣国を併合して間もない時期、との説明が冒頭にあり。コボルド料理人がスラム街の浮浪児に余剰材料で料理を振る舞っているとの話だったので、人情ものかと思いきや、進むは全く別方向。
再利用もあり得るので内容には触れませんが、犯人の動機がもたらす脱力感はなかなかの破壊力でした。テストプレイ段階ではもっと理解不能領域だったそうで、GMの持ち味として伸ばしていくべき項目ではないかと思ったり。
TRPG自体初めての新人さんが1人参加だったため、Yさんが同じ街出身の友人という設定でサポート。
うちはタビット・ソーサラー担当となったので、生い立ちイベントの表を振り「投獄された過去」をもつことになりました。倫理観より理論に天秤が傾いた極端なキャラクターを作り、キャラ作成時から積極的に新人さんのウケを取りに行く方向で臨みました。
新人さんが積極的に動く手掛かりが少なかったので、Kさんのルーンフォークとで人倫欠如漫才コンビを繰り広げたり、とにかく楽しい時間を過ごしてもらう戦略で。
先にもあげた通り、事件の背景があまりにばかばかしかったので、最後は犯人にWINWINになる取引を持ちかけたのですが、GMの冒険者観が許さず強制戦闘に。ここのギミックは面白かったのですが、プレイヤーが細かい状況を確認していく過程で、新人さんが暇気味となったのが、もてなす立場としては減点でした。結局時間切れで、新人さんの魔法を決め手として強制解決させる措置がとられました。
楽しんでもらえていたらよいのですが・・・。
2部
自分がGMで深淵第二版。
今週は二件仕事外の用事が入ったため、準備時間がほとんど取れず。再利用の運びとなりました。
3年前、RPGに復帰した直後ぐらいに作ったシナリオを投入。インパクト重視のホラーファンタジーものでありました。
前回はPCの運命をかなり絞り込んだ、構造型に近いスタイルだったのですが、今回は新人さんもいなかったため、ランダム引きを実施。結果、主人公格の「漂白の若き騎士」が、死体愛好魔族「白の男爵ロプシーク」に恋人を生け贄に捧げたこととなってしまい、かなりの勢いで基本構造が崩壊。
PC関係が噛み合わないまま、演出効果で個々のラインはそれなりに濃い幻術を振りまかれつつ、淡々とセッションは進行していきます。
今回、特に実感したのは自分のGMスタイルが3年前から大きく変貌していたことです。
当時はバラバラのラインであっても、GMが大体の絡みを考え、夢歩きを通じて強い誘導と動機づけを行うことで、それなりにまとまったセッションを組み上げることができました。それを即興で行えることが自分の武器だったのだと思います。
今の自己スタイルは「プレイヤーへの強い誘導」や「GMの未来予想と焦点の想定」を、極力封じる向きが強いようです。このセッションにおいては、GMも予想しなかった方向へと転がるのはよいとしても、GMが抱いたイメージのフィードバックが不足していたため、ちぐはぐさが広がっていく悪循環が発生してしまったのです。
設定準備がある程度行われていたことにより、積極的に「シナリオを壊す」ことに躊躇を覚えさせたのではないかという感想も持っております。オープニング夢歩きにおいても、キャラクター立てと動因の刺激よりも、背景設定の説明とキャラクターとの適合に重きを置いてしまい、余計に暴れにくい空気を作ってしまったのではないかと反省することしきり。
「烏の侍女」PCが「漂白の若き騎士」PCに「身を挺してでも幼子を守るか?」と問いかけ、受容した彼に「叙事詩に残る一撃」を含む即死ダメージを加えるシーンや、ラストの火の鳥・復活編半ばあたりを想起させるオチなどは、それなりに印象に残るものの、総合的には失敗したセッションでした。ある意味すっきりするほどの大失敗。
何よりだらだらした空気が辛すぎました。
付き合ってもらったプレイヤー諸氏には悪いことをしましたが、今回の失敗で見直せた点も多く、次回以降に生かすことを心に誓うことでお詫びとさせていただきます。