断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

今週はGMを担当

 5/15は自分が2部でGMする予定なので、Dogs in the Vineyardを考えております。
 頭にあるネタは二つ。
 えぐめのネタを試してみたような、まだ新歓開けたばかりであり早いような、そのあたりで迷っております。


 Dogs in the Vineyardは現実とは少しだけ異なる西部開拓期を舞台に、神の法の守り手たる若き執行人をPCとするRPGです。
 何度か紹介していることで露呈しているとおり、個人的には現時点でもっともホットなシステムとなっております。
 ルールに織り込まれた仕掛け、背景設定、PCたちの立場、いずれもが興味深い限りです。
 シナリオにあたる街の設定は、PCたちに倫理の絡んだ問いかけを行う形式を取ります。これを面白いと感じるか、TRPGで扱うテーマではないと感じるかで、好みは大きく分かれそうです。
 裏表紙の言葉がシステムのテーマを端的に表しているので引用してみましょう。

 汝は神の法と最良の意志を持つ弱者との間に身を置く
 汝は神の民と彼らが抱く悪霊との間に身を置く
時には、多くのものが苦痛を被るより、一人の死が望ましい
時には、番犬よ、時には命を救うために腕を切り落とさねばならぬ
 かの罪人は慈悲を受けるに値するのか?
 かの悪人は裁きを受けるに足るのか?
それは汝が手に委ねられている

 どっかの市長を連想しちゃだめですよん。
 倫理問題に直面し、プレイヤーに答えと展開を委ねる形式は、必ずしも愉快な顛末をもたらすとは限りません。それでも・・・彼らが決断をもたらす瞬間は、他のメディアではなかなか得難いRPG的な楽しみを与えてくれると僕は思います。
 新人さんに対する訴求力は皆無に近いでしょうけどね!