断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

S7Sの背景世界リファレンス(1)

 訳語がテキトー極まりない上、妙な日本語も一杯。
 変なところはご指摘いただけると嬉しいです・・・。


『天の穹窿』
 天の穹窿(Dome of the Heavens)と呼称される、半径何千マイルもある巨大な半円形の空がこの世界の全体像です。そこには雲島(Cloud-islands)と呼ばれる大小の陸地が浮かび、人々は飛空船(Skyships)で行き来しています。世界の果て(Edge of the World)を通り抜けることはできず、外にはさいはての夜(Uttermost Night)が広がっているのです。

天の穹窿の中には七層の風の流れがあります。最下層は反時計回り、その上は時計回り、といった具合に順繰りに異なる方向の風が流れています。それ以外に、ドームの中央から世界の果てまで、寄せては返す潮のような風も存在します。季節をもたらす七つの空は、反時計回りに動いていきます。そのため、層によっては若干風の影響を受けることがあります。

 世界の底、すなわちドームの最下層には、平らな神秘の「蒼(Blue)」が広がっています。蒼は柔らかく、厚みのある粘着性の物質で、青いタールに似ています。ここに落ちた物体は、ゆっくりとその中に沈み込んでいき、未知の空(あるいはさいはての夜?)へと落ちていくのです。反対に、蒼を通り抜けて、七つの空に何かがもたらされることもあります。奇妙な動物、風変わりな植物、そして新たな雲島すら上がってくることがあるのです。錬金術師やコルドゥン(koldun、この世界の魔法使い)は生の紺碧(raw cerulean)呼び、危険を冒してでも追い求めています。
太陽と月は、ドームの外側、さいはての夜に軌道を描きます。それぞれ異なる軌道に沿って動き、それらは天の穹窿上で交わっています。毎日、蒼へと沈み込みまた昇ってくるのです。共に巨大な雲島ぐらいの大きさであり、太陽は強い輝きを放ち熱く、付きは弱々しく光る冷たい物体です。月は三十日周期で満ち欠けを繰り返します。星々はさいはての空にて小さな光を放ちます。夜空を神秘的な獣たちの名を冠した無数の星座が彩り、空を行き交う船乗りはそれらを方向を知るための手助けとします。空に輝くもっとも明るい星は、カメレオンの蝋燭とよばれます。ドラゴンをかたどる星座の瞳に当たるこの星は、七日をかけて七色に周期変化します。

 ドームの中にはそれぞれ異なった自然を持つ、七つの空が存在します。独自の奇妙な植物相、動物相、居住者を持ち、それらは陸地に縛られることが希です。七つの空の位置関係はお互いに固定されていますが、車輪のように反時計回りに動くことにより、雲島に四つの季節をもたらします。それぞれの空は60日で島を通過します。炎の空(the Sky of Fire)は大いなる車輪の軸に当たる場所にあるため、一年は60x6で360日となります。季節の巡りは、長い春(かすみ〔the Mists〕、密林の空〔the Jungle Sky〕)、短い夏(雷鳴の空〔the Sky of Thunder〕)、長い秋(石塊の空〔the Sky of Stones〕、幻影の空〔the Ghost Sky〕)、短い冬(凍霜の空〔the Sky of Frost〕)となっております。飛空船は平時も、戦争時も七つの空を飛び回ります。冒険商人は利益を追い求めながら商品のために島々を巡り、海賊たちは長旅の危険を冒しながら知れ渡った航路に出没するのです。