断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

RPGとの出会いと未だ残る謎

 師と崇めている方の記事から連想して、ふと思い出したことが。
 私がRPGにはまる下地を作ったのは、小学生だった当時ゲームブックにどっぷりはまったことでした。RPGを知るのはそれから数年後、雑誌情報などから文庫版のソードワールドRPGを手にした時からでした。たぶん同世代だと、そういう流れの人が多いと思います。
 けれども、ゲームブックにはまった時期と実際にRPGに出会うまでの間に、一度「それらしきもの」を目にしており、探し続けていたという経緯があります。中学時代、塾の休み時間に、同じクラスの数人がバインダーのようなものにとめたものを回していました。ちらっと覗き見すると、そこには勉強と関係のないチャートのようなものが印刷されていました。直感的にゲームブックとは似ているけれども、異なるゲームのデータなんだろうと考えました。
 目にしたのは一瞬だったし、彼らと話す機会を持てなかったため、それがRPGであったのか否かは分かりません。しかし、それがなんであったのかはずっと心に引っかかることとなり、情報を集めRPGと出会うきっかけとなりました。そして未だにそれがなんであったのかは分からないままです。
 当時は鮮明に記憶していたので、同じものを目にすれば明らかにそれとわかる自信がありました。けれども、再会する機会はないままで、今となっては過去の霧に覆われ、特定することは不可能です。それでも折に触れては思いだし、「あれはなんだったのだろうか?」と思いを巡らさずにはいられません。