断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

8/7の覚え書き

 Apocalypse Worldのリリース版を投入してみました。
 鮮烈で面白い・・・が、いかんとも評し難い面もありました。
 諸事情により、詳細は控えさせていただきます。
 だって・・・犯罪予備軍とは思われたくはないでしょう!

1部

 OBであるTさんがGMでパラサイト・ブラッド。
 パウル君ネタのバトル・シナリオでした。
 ルール改訂後初めて遊びましたが、DUST隊員にブラックカード支給などにより、さらに脳天気度合いがアップした印象。ダブルクロスなどの、他の現代異能ものとの差別化のためでしょうかねえ。
 ルール全般に扱いやすく、死に特技などもなくなったようですが、プレイヤーとしては前作とさほど変わらぬ感覚でした。
 テクスチャーを張り替えれば、汎用変身ヒーローものとして遊べるんじゃないでしょうか。

2部

 自分がGMでApocalypse World。
 春先に、テスト版を穴だらけのサマリー&シナリオなしのフリースタイルで遊んでいました。が、今回はリリース版でルールをそこそこ網羅したサマリー付きだったためか、GMしていてかなり印象が異なるものとなりました。
 そもそもがキャンペーン用に作られたシステムなので、単発で遊ぶ際にはちょっとした工夫がいるのですが、今回はサンプルのワンショットとして公開されているBlind-blue & Hatchet Cityをプレイ。
 キャンペーンの第三話か四話ぐらいをイメージして作られた内容です。


 PCはハチェット・シティという支配域の主立った人々となります。
 PC4人は、支配者であるハードホルダー(配下のギャングには全員軍服を着せて鉄の規律で統治)、その拷問官であるブレイナー(年老いた少年の顔をしたサイキック)、多くの者の愛人であるスキナー(外見は頭の軽いアイドル系男の娘)、療養所をもつエンジェル(有能なドクター)という構成。
 エンジェルを除いたキャラクターのダメダメ感が概要だけでも伝わると思います。特にスキナー。


 前日が忙しかったこともあり、崩壊した世界のイメージを頭に描けないままプレイに臨むことになり不安でした。しかし、ルールとプレイヤーの相互作用で予想を上回る暴走で、とても世紀末な雰囲気に満ちたセッションになったと思います。
 セッション中にプレイヤーの発言からシーンのイメージが作られることもあり(「ブレイナー君、君の拷問室はどこにあるの?」「うーん、やっぱり地下じゃないですかね?」「じゃあ、人が立ち入ることも久しい地下鉄のプラットホームなんかはどうかな? 犠牲者の悲鳴が闇の奥へと消える線路に響き渡り、消えていくイメージで。」とか)、中々楽しゅうございました。


 PC間は時に緊張を孕みながら、概ね協力的。
 最初のPC設定を聞く限り滅びるかとすら思ったハチェット・シティも、無事に腐った林檎をほぼ粛正して守りきられ、おまけに敵対勢力のサイキッカーも嵌め殺しにする結末でした。
 MCの追い込み方がかなり緩かったのもあるのですが、PCのムーヴは思ったより強力です。次回は、もっとカツカツにしても大丈夫そう。


 このルールは、荒廃してモラルが失われた世界観にふさわしい行動へとPCを駆り立てます。
 RPGのプレイは抑制と快楽が混在するものですが、このゲームは圧倒的に快の比重が高い印象を受けました。後押しがなくても、プレイヤーがシャンパンのコルクみたいに、ぽーんと飛んでいく感じ、とでも表現すればよいのでしょうか。
 ドクターが割りを喰った印象があるものの、概ねみんな暴れてました。特にスキナー。やつは危険です、データでみる以上に!
 そんなわけで、詳細は書けません。インモラルで、非道で、血塗れで、そんななかに儚い美が浮かび上がる。そんな世界が繰り広げられました。
 まー、MCの準備不足と体調不良、開始時間の遅さ、MCの手際の悪さなどから、どこまで楽しんでもらえたのかには、疑問も残りますが。主に僕のせいですね。
 あと、明らかにプレイヤーを選ぶので、事前説明には注意が必要かもしれません。


 MCのムーヴはフロントのそれと一緒にまとめておかないと、とっさの時に困るかもしれませんので、今度はまとめていきます。
 今ひとつの戦意の中、無理矢理集まってもらったプレイヤー諸氏には感謝あるのみです。ありがとー。