断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

2/6の覚え書き

 雪がちらつく天候に躊躇いましたが、結局出席。
 防寒が甘かったため、未明は骨まで凍えそうでした。


・1部
 OBのTさんGMによるダブルクロス3rd。
 世界観は上海退魔行を使い、ハードボイルド伝奇ものな雰囲気でした。
 初期表のロール結果が、ダウナー路線(「親が犯罪者」「友人を喪失」、覚醒理由は「命令」、衝動は「加虐」)だったため、全部取り込んでかつ、ポジションに見合ったまともな人物をつくろうとしたら設定が冗長でまとまり無くなってしまいました。今回予告がチャンドラーだったのにも関わらず、できたのはガンマン崩れのクトゥルフ系怪物ハンター探偵。よーわからん存在でした(笑)
 話は最初の予想がドンぴしゃだったため、他PCの動きを調整する方向で動いてみました。最後の移動中、プレイヤー的には親友NPCをふんじばるべきだとわかりつつ、PCは素知らぬ振りをしてみたり。PC4が本編で起こっている事件よりひどい犯罪を起こした過去を持っている上(かつて貧民街でお菓子を釣り餌に子供を集め、モルモットに)、言動が不審だったから、まるで友達に見えないのが困りました。
 ゲーム的には、技の効果(範囲選択攻撃を単体相手と思い込んでいた)を間違えてPCを危機に陥れたり、調査パートで突っ走った出目が中盤以降反転したため、もうちょっとで目的を達成できないところでした。最後はGMの出目でNPCが助かってよかったよかった。


 DX3のバランスは今ひとつだと思っている自分ですが、上海退魔行と比べていかにまともなシステムか痛感いたしました。
 ただ、経験点計算のルールをプレイヤー評価に用いるのはナンセンスだと思います。あの評価基準は型にはまった「いいプレイヤー」に高得点を与え、いいとこ探しをさせる程度で、「面白いプレイヤー」とそのスタイルを奨励するようには働かないように見えるからです。
 例えば今回だと、PC3が友人とその家族を最初に与えられた任務より上に置いた行動を取りました。流れは自然だったし「友を守る」というシナリオのテーマと合致しているよう感じましたが、終了後の経験点は「任務を完遂していない」との理由で半分にされてしまいした。キャラクターが何に重きを置くかを、プレイヤーが変化させても、それがシナリオとの齟齬を生じさせることがなければ、それを失敗とする理由はないと思うのですが。
 それにしても、上海設定だと、時代背景の小ネタを絡めて話できるのがええですね。


・2部
 メック・ウォーリア・キャンペーンのキャラ作成との時間調整として、自分がGMでDungeon Squad!
 プリミティブなダンジョン探索RPGを手軽に遊ぼうというシステムです。合い言葉はハック・アンド・スラッシュ。シナリオは配布品(現在そのwebページに接続できないため、URLは未記載)
 RPG揺籃期の単純な地下迷宮の掃討がどういった楽しさであったのか、シミュレートしてみようという試みで投入しました。殺戮、略奪、キャラクターのパワーアップ、それだけに人は夢中になれるものなのかと。
 30秒でキャラクターができあがる、というのが売りなのですが、作成にたっぷ30分かけたのはご愛敬。購入可能なアイテムが数多く、優先順位をプレイヤーが話し合って、購入したがためです。
 セッションは2時間。プレイヤーの協力のおかげで面白おかしい時間が過ごせました。「たまには楽しいが、進んで遊ぶものではない」「データが少なすぎて構築や攻略の楽しみが薄い」というのが終了後のプレイヤー評価。GMとしても同感でした。
 個人的に大笑いしたシーンは・・・

NPCの傭兵を20gpで雇うクレリック
理由は50gp相当の槍を持っているから。
傭兵は途中、HPが減って逃げだそうとしたところを、両手ダガーで首ちょんぱされて槍を奪われ、持ち金もあさり取られました。
追い剥ぎ団討伐に向かった冒険者どもの方が、ずっと質が悪いという嫌な世界に・・・。

PCが死亡したらキャラクターを新たに作って、即座に合流という取り決めを行っておく。
ラスト直前、魔術師が実質ボスのムカデ人間に斬り殺されて死亡。
ほぼ同じキャラを作ったプレイヤーが選択した登場場所は、PCたちの向かった先にあるボスのいた部屋。
捕まった冒険者が救出されて仲間になる、というシチュエーションをとりました。
ところが縛られた新PCには見向きもせず、まずは宝箱をあさくる他のPCたち。
金貨が回収され、自分への分け前がもらえないと感じ新PCは焦ります。
そこでGMが「金貨以外に、黒いアミュレットが入っているよ」と宣言。すぐさま新PCのプレイヤーが「それは俺の持ち物で、こいつらに奪われていたんだ。返してくれ!」と発言。
ところが魔術師ロールに成功した別のPCが、アミュレットは犯罪を司る暗黒の女神の信徒の証であると気がついてしまいます。
他PC「もう一度確認するが、これは本当にお前のものなんだな?」
新PC「もちろんだ!」
当然のように、二代目PCは邪教徒として処刑されて、三代目が登場しました。

 いい意味でひどいな、これは(笑)。
 個人的には、今後一年分のダンジョン成分は充足しました。今度やるなら、もうちょっと近代化されたシステムかな・・・。


・3部
 ロック&だべり。
 強化期間でGMする際のテーマを確認。何を求められているか概ね理解できましたが、一回のセッションで辻褄合わせのアドリブ能力を伝えるのは難易度が高すぎるので、少し方法を考えさせて下さい。