断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

1/23の覚え書き

 まさかのDogs二本立て。
 師匠、Gさん、somamitiさんと懐かしい面々が揃いました。


・1部
 OBのSさんGMでDogs in the Vineyard。
 切れ味鋭い一発ネタが持ち味の方なので、普通の犬なわけがない、と思ったらいきなり派遣先がチャーチ51。
 それネバダ州! と後でつっこんだら、ディザレット州の範囲には入っていたそうです。確かにそうだった(笑)。
 というわけで、天から降ってきたUFOとグレイに対して、生命の王に仕える聖職者たちがファーストコンタクトするという展開に。
 宗教的世界観しかもたないPCで宇宙人をどう解釈して、どうやってプレイヤーの知識にあった取り扱いに導くのか、といった下りが大笑いでした。もうちょっとで宇宙刑事を撃ち殺しそうになったよ!
 GMやってくれて、ありがとー。


・2部
 自分がGMでDogs in the Vineyard。
 Dogsにおける初めての自作シナリオでした。
 本人は高い理想を持ち尽力しているのにコミュニティを揺るがしてしまう女性、感化されて夫を裏切る世話役の身篭もった第三婦人、その思い人である山の民の青年は世話役との対立姿勢を強め、世代間の争いが始まってしまう。そんな仕込みのタウンでした。
 発端部分のネタは『キリンヤガ』で一番お気に入りの短編より。師匠には一瞬でバレてしまったようです。


 セッションではコンフリクトを減らして、こちらからアクションを仕掛けてみました。
 後者はなかなかに面白いリアクションが得られたので、NPC側からの積極的行動を次からは増やしていこうと思います。銃口を向けてのコミュニケーションは地が出て楽しいですな。
 本編は、邪術師(超自然の力が弱いセッティングにおいては悪運の強い敵役)として用意していた人物が見逃され、自分のプライドに固執した世話役が暴発して番犬たちとのコンフリクトを引き起こし事故死。騒ぎ立てそうな老世代を脅しつけて、PCたちは町を去りました。
 邪術師の証拠に近かったNPCが逃亡してしまったことと、本人とコンタクトをとったPCが彼の独自教義を異端と見なさなかったこともあり、邪術師への追求がほとんど無かったのですよね。開始時間が遅かったため巻きが入ったのも影響しているとはいえ、複雑なシナリオにしてしまった弊害がもろに出たなと考えます。DitVにおいて誰に積極的な関わりを持つかはPC任せなので起こりうる自体とはいえ、邪術師との対峙は重要なので、今後は注意していきたいこところ。


 初めての自作で気負ったのもあり、NPC一人一人のネタを詰め込みすぎ、かつ話のラインを分断したのがよろしくありませんでした。Dogsでもっとも大切なのは、やはりPCたちが決断と行動にでる瞬間だと思うので、問題の根本はシンプルなほうがええですね。NPCもPCとの関わりにより変化することを前提に、作り込まないのがよさそう。
 あと、ファンタジーものだとオブラートに包んで皿に盛りつけられるネタを、生のまま並べるのはまだ苦手です。この手のネタを俗っぽさを抑えつつ、プレイヤーの共感を得られる余地を残すように包丁を入れるのが、当面の課題です。
 ともあれ、参加者のみなさま、未明までお疲れ様でした。


・3部
 懐かし面子でダベリタイム。
 ブースト剤(栄養ドリンク)が切れてふらふらでしたが、大変有意義でした。
 すっかりボケボケで言語化できてませんでしたが、うちのDitVのシステムに対する考え方は、「コンフリクトの過程はPCとNPCのコミュニケーションをルールに落とし込んだものなので、ルールとして重かろうが自分には価値が大きい。」です。
 本当に楽しかったです。また、次の機会があれば是非とも。