断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

1/9の覚え書き

 IaWAのリファレンス、プリントアウトしたのを鞄に詰め忘れるという失態。
 1部のGMが足りなかったため、以前に訳を作っておいたDitVのシナリオをやりました。
 そしてまさかの7時間超セッション・・・さすがに疲れました。


・1部
 自分がGMでDogs in the Vineyard。
 こちらのFort Lemon Branchをプレイヤー4人で。
 冬の山越えを敢行して多くの犠牲を出した東からの移民団が、信徒たちの領域の端っこにあるレモン砦に一時滞在しているところに、番犬たちが訪れるというセッティング。急造のブランチは、善良だが無能な世話役と、遭難以来指導者としての才能を発揮する女性との、二派に分裂しています。そして、砦の主は信徒たちを嫌う山の民の老人であり、戦略上の重要拠点がゆえに、ここは地域権力の騎兵隊駐屯地でもあるのです。
 PC設定がかなりぶっとび気味だったため、ハッピートリガーな大殺戮劇になるかと思いきや、セッションでの行動はかなり慎重。徐々に女性指導者との対決に焦点が絞られていきます。いくら才気煥発であっても、女性は世話役になれないというのが教え。後半、番犬たちは彼女のことを異端者と呼び、彼女は自らの従うものを引き連れて、ブランチを完全に割ることとなります。
 最終的には、彼女を単身、公開魔女裁判にかけて、PCの一人が用いる魔法により真偽を問うこととなりました。しかし、対決には敗れ、彼女は雪解けと共に神の園へと入り込みます。エンディングは、彼女のもたらす異端の教えが信徒たちのコミュニティを崩壊させぬよう、番犬たちが狩りだしにかかるという形になりました。


 失敗点はいくつか。
 まず、善悪判断を天にゆだねる手段をPCに与えてしまったこと。中盤の展開で、プレイヤーの提案が面白かったので、罪を神に問う儀式のシーンを行ったのですが、それが伏線となって最後の手段として登場しました。本来このゲームにおいては、「誰を裁き、誰に慈悲をかけるかを選択するのはPC」であり、それを放棄させる結果に終わったのはよろしくありません。
 プレイヤーたちが段々、異端審問官と同じ発言や解決手段を提案するようになっていく様は面白く、審判を問う場での対決も見せ場として緊張感がありましたが、自分で考えることを放棄させるのはまずいでしょう。状況設定が、ある意味“ハメ”に近いため、結論が出ないまま迷い続けるよりは、見せ場と解決がもたらされた方がましなのかもしれませんが、判断に迷うところです。
 次に、判定の基準について、プレイヤーと意見が食い違い、セッションが15分ほど中断したこと。焦点は、仕掛けられたコンフリクトはスルーできるのか、でした。話し合って、ルールに沿った形で双方納得しましたが、曖昧とされている領域の運用には気をつけたいことです。
 あとはセッションが7時間を超えたこと。街設定が、同じ根から生じた三本の枝に対処するものだから仕方のない部分はあるのですが、やっぱり判定を行いすぎかも。自作シナリオは、ある程度は収斂させる方向でつくろっと・・・。
 参加者のみなさまは、長いセッションお疲れ様でした。


・2部
 のびて、ロックして、だべる。
 やっぱり、一度はPoison'dを遊んでみようという決心と共に帰宅。過程が大幅にすっ飛んでますが気にしないで!