DitVレポに若干の追記
・超自然の力について
Dogs in the Vineyardには生命の王に関わる儀式がいくつか設定されており、それらが人々や悪魔に影響を与える可能性もあります。
可能性、と申しますのは、世界に超自然的な力が存在するかしないかは、PC設定ができあがった後にプレイヤーとGMで話し合って決める事になっているからです。PCの設定から世界のリアリティ・レベルを決定する理由は、認識のすりあわせを行う目的みたいですね。
今回のセッションでは、設定からクラムの癒しの力は存在することとなりました。しかし、通過儀礼で行われた悪魔払いの描写は、狂人の頭をかき抱いて落ち着かせただけにも映ったため、宗教上の神秘の力が実在するかには疑問符がつきました。加えて、俗物的なデビットと、木訥な狩人であるアイザックからも生命の王からもたらされる力のような設定は絡まなかったため、儀式は一切使わないセッティングとなりました。
もちろん、儀式魔法がばりばり飛び交うリアリティで遊んでも全く問題はないと思います。『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』が参考資料としてあげられていますし、はちゃめちゃな紹介フラッシュもあります。いずれにせよ、魔法の有無は、このゲームのテーマにほとんど影響を与えないでしょう。
「悪魔」がどのような存在であるかも、同様の理由で今回は定義しませんでした。生活苦や過酷な環境から生じた妄想の類でも何ら問題は生じないと思います。
・より深く遊びたいなら
DitVのルールブックには詳細な設定は書かれておりません。
キャラクターの背景に、深みや現実感を持たせたいのなら、ユタの歴史やモルモン教関連の文献を漁ってみるとよいのではないでしょうか。
生命の書(DitV世界の聖書)を作ってしまった方もおられるので、語りかけるときにここから引用したりすると、より雰囲気が出るかもしれません。
まあ、西部劇映画やユタの歴史はともかく、モルモン教はわりとトンデモなので、まともに適用するとリアリティがかえって下がる気がしますけど(笑)
#サウスパークでもネタにされていたなあ>モルモン
・ラストの死の扱い
書き忘れていましたが、最後のNPCの死は、病で体が弱り切っていたところに精神的ショックを受け、死に至ったという説明が行われました。格闘の傷は死化粧で隠すということに。いやー、ひどいひどい。