断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

10/17の覚え書き

 打ち身による痛みが酷く、2部開始前には既にぐったり気味。
 なんだかんだで、2部にDon't Rest Your HeadをGMしましたが。


・1部
 SさんがGMのSW2.0キャンペーン、キャラクターメイキング。
 プレイヤーが4人なこともあり、回復能力が犠牲になったものの、瞬発力は高めの構成となりました。シューター&マギテック、ファイター&プリースト、ソーサラー&セージ、グラップラー&スカウトな組み合わせ。種族は、ソーサラーがタビットで残りは人間です。
 うちはグラップラーで、とにかく手数を増やす方向にしました。設定は、敵と目される組織に対して比較的中立な興味を抱くとして、いざというときには話し合いもできるよう仕込んでおきます。キャンペーンにプレイヤーとして参加するのは、相当に久しぶりなので、キャラメイクの感覚が今ひとつつかめませんでした。うーむ。
 オープニングシーンだけ行われたため、NPCを乗っ取ってPC1を煽り立ててみたりしました。やり過ぎてないかだけが不安・・・。


・2部
 自分がGMでDon't Rest Your Head。
 このゲーム、PCたちは不眠症から悪夢の領域マッド・シティに足を踏み入れてしまい、そこで自らの目的や失われた人生の破片、あるいは帰るための手段を探そうとするというセッティングです。映画『ダークシティ』の影響が強く、『不思議の国のアリス』的な夢のごとき異世界にて迷う話であります。
 が、一見するとこのPCどもは、寝不足から狂気の領域に踏み込んだ連中とも見て取れます。PCは1つずつ超能力を扱えるわけですが、それもまた発狂したものたちの妄想と見なすことができるでしょう。そんなわけで、サークルで普通に遊ぶ上では、シリアスな方向は難しいと最初から分かっていました。なので、一応シリアスになりうるシナリオの土台は用意して、あとはPC次第で航路を決めようという姿勢で臨みました。
 ある意味プレイヤーに恵まれすぎたため、PCのうち2人が、開始時点でどう見ても狂人。この時点でスラップスティックな流れを選択しました。PCは次の四人。PC番号は回生順です。


PC1 プレイヤーは一回生Nさん
 日本人の引き籠もりのネトゲ廃人で、MMOでグループ仲間が回復に失敗したのにブチ切れ、「遊びじゃないんだよ!」と壁に拳をたたきつけたところ、本棚が倒れてきて下敷きに。気がつくと、その時のパジャマに素足姿でマッド・シティに。
PC2 プレイヤーはOBのKさん
 アメリカのパンクロッカー。銃器乱射により独自の音楽を創り出すという、前衛的すぎるミュージシャン。実は聴力が悪化しつつあり、焦燥を抱えている。違法薬物をばきばきに決めて、コンサートを開いたところ、ハイになりすぎて観客席の熱狂的女性ファンを射殺。モーテルで仲間と責任の押し付け合いをしているところで、ゾンビとなった彼女に襲われ、マッド・シティに引きずり込まれる。
PC3 プレイヤーはOBのKさん
 コールリッジの未完の詩編(そんなものがあるのか知らないけど)を完成させることを、人生の目的とした狂的詩人。実は母親からのプレッシャーが強烈で、それ故故郷に帰れないまま創作活動に打ち込まざる得ない人物。インスピレーションを得ようと、普段着でヒマラヤにつっこみ、凍死しかけたところで、ふと気がつくとマッド・シティにいた。
PC4 プレイヤーはOBのIさん
 日本人のベンチャー企業社長。事業に失敗し、大量の借金を抱え込みホテルに籠もる。仕事仲間は既に一家心中。更に借金取りのやくざどもが、ホテルのドアをノックする。逃げ場を失った彼は、バスルームのドアを閉めて籠もり、指で扉を書いたところ、不可思議にもそこが開く。長く暗い道をたどったあげく、たどり着いたのがマッド・シティであった。


 この面子でシリアスは無理だね、うん。
 シナリオ中も、マッド・シティの地図がPC1の遊んでいたMMOのクローズド・ベータテストにあった都市と一致したり、瞳を開いたまま転移に同行したPC2が数百年の歳月をその身に受けたり、PC3がウィリアム・ブレイクの虎とかソドムとゴモラを滅ぼした天使を召還したり、PC4がマッド・シティの警察長官と貴族になれるよう取引をしたり、混沌もいいところ。
 しまいには、前述の虎と黒い狼人間が争ったあげく芳醇なバターと黒いタールになったり、ゾンビをかき氷機にかけて粉砕したり、ある意味悪夢な光景が展開。GM的にはずっと夢歩きをやっている気分でありました。 PC3以外は、かなり悲惨な結末(本人からみたら幸せなケースを含む)に追いやったのが、深淵GMとしてせめてもの矜恃って事で・・・。
 説明とキャラメイクに1時間、プレイ時間は2.5時間とやたらスピーディでした。
 もう一回やるかは不明。時間の余裕があるときにじっくりやりたい気もします。


・3部
 H将軍の幕末霊異伝
 ざっくり面白かったのですが、体力限界に突入していたのがやばかったです。
 江戸に近藤勇たちが同志を求めてやってくるあたり(史実では伊東甲子太郎を迎える)で、PCたちが属する道場にも近藤からの手紙が届くが・・・みたいな話。
 1回生M君のブレブレはすでに芸の領域で大変おもしゅろうございます。相撲取りPCがさっくり死ぬなど、刀の斬り合いがいかに恐ろしいかを実感。
 滑落による打撲は痛みを増し、普通に座っていることすらしんどくなったので、始発バスが動き始めると同時に素早く帰宅。うう、無理しすぎたかも・・・。