断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

5/23の覚え書き

 今週からキャンペーンが本格始動いたしました。
 少しハスキーボイスではあったものの、先週壊した喉は特に問題なく。
 この週は、声ばかりではなく体調全般がいまひとつで、かつ仕事も忙しめであったため、あんまし余裕がありませんでした。キャンペーンはもっとネタの仕込みをやりたいのですが、現在の余暇でどこまでやれるかなあ。


・1部
 1時間半でキャラクター作成を終わらせ、本編は4時間ちょっと。
 プレイヤー・キャラクターの方向性がわからなかったのと、1時間ほどかけて状況説明が主のオープニングをやったため、プレイヤーに窮屈な思いをさせてしまったかもしれません。ある程度の背景情報は行動を決める上で必要ですし、普段は単発シナリオしか打たない自分としてはさじ加減がつかみ切れていないのが実際のところかも。
 オープニングは、2005年の8月末、ニューオリンズをハリケーン・カトリーナ蹂躙する前夜と次の夜の状況から。そして、一人の長老と、多くの若い血族を失ったヴァンパイア社会は動き始めます。長老の封土が分割され、一部がPCたち(経験点35で作成した、注目の幼童ランク)のコテリエ(PCパーティみたいなもの)に与えられます。しかし、一番政治色の強いPCは都市の公子とは対立する派閥に属しており、初っ端から「支配する土地で大きなトラブルを引き起こし、PCたちを排除する罠」ではないかという不穏な空気が漂っています。近隣を治める長老の一人との会合もぎくしゃくした雰囲気となります。
 はたして、しばらく後に、年若いギャング風の血族がPCたちに話を持ちかけてきます。盟約に属さないヴァンパイアたちが、この情勢不安をついて大規模な反乱を計画していいる、と。彼はPCたちに証拠の提供と、街の警吏への証言を行なうことと引き替えに、自らの恋人を抱擁(人間をヴァンパイアに変える)する許可を取って欲しいと言います。ライバル連中と差をつけるためにも、手柄をあげたいPCたちは、とりあえず話を了承(NPCをさんざん脅しつけていた気もしますが、きっと気のせい!)。
 細かい条件を詰めるため、オフィスへの移動を開始します。ところが、そこに一台の古びたアメ車が突っ込んできて、話を持ってきたヴァンパイアを下敷きに。車内には、ショットガン、ヴァンパイアの心臓に突き刺す杭、動けなくなったヴァンパイアを燃やすためのポリタンク入りガソリン。そして、衝突でへしゃげたポリタンクから溢れ出すガソリンの上に、ライターを掲げる人影。その人物は、まるで常に笑顔を浮かべるかのように唇が切り取られ、舌も抜かれており、瞳には至福の光を湛えています。震える手からライターが落ちる前に、依頼者の手足を引きちぎり、爆発に巻き込まれることからは救ったPCたちでしたが、彼は身体に負ったダメージが大きすぎて休眠状態に陥ります。直前に、「ちきしょう・・・彼女のことを頼む。証拠もそこにある・・・。」と言い残して。
 こうしてPCたちは、チンピラ吸血鬼の恋人の居住を探しながら、反乱を企んでいるという盟約せざる者たちや、車で突っ込んで焼死した襲撃者の身元などを洗い、「何を売り渡し」「何を手元に置く」のが自分たちの利益になるのか天秤にかけることとなります。
 紆余曲折ありましたが結果的には、一番誠実と思える行動を選び取ることとなりました。直接的な利益はほとんど無かったものの、「身を挺してでも約束を守る」という血族間の評判を得ることができたという風に結論づけました。途中の発言や行動から、もうちょっと権力志向か保身に走るかと思いましたが、意外に良心的なPCたちでした。
 キャンペーンの方向性は、とりあえず今回の結末に沿った形としていきます。ある意味、一番のイバラ道を選んだわけですが、さて、どこまで矜持を保てますか。楽しんでみていきたいと思います。
 今週はサバイバルものの予定です。


・2部
 OBであるKさんのスペオペ・ヒーローズに参加。
 賞金稼ぎであるPCたちが、賞金首のかかった悪党どもを始末していると、莫大な報酬を得られる手がかりを偶然得てしまい・・・みたいなお話。マカロニウェスタンな雰囲気で、男はみんなごろつきかヤクザ、女は天使の心を持った娼婦、みたいな一昔前の男の妄想ロマンに満ちた世界となっておりました。
 プレイヤーが2名ほど、相当に好き放題やったため、時間が予定より2時間は延びた感じでした。あ、うち一名は自分です。ご、ごめんなさい・・・。作成したPCの元ネタは、西部劇で有名なドク・ホリデイでした。なので、世界観にはあっていた、はず・・・と言い訳させてください!
 ギャグパートとトラブルの生成をPCが勝手に行ない、発言や行動の数々は悪逆非道の一歩手前で、プレイヤーに対するパワハラまがいの言動がまかり通り、パーティ唯一の良心は言いくるめられる、という面白すぎるセッションでした。笑いまくりでしたが、自分がハイテンションを保ちつつ笑える行動をとることが可能なのは3時間が目安だということも再認識しました。
 最大の問題は、一回生が参加している中で暴走してしまったことでしょう! いや、GMから与えられたネタがあまりにうまそうで、ついついかぶりついてしまった、ってことなんですよ。
 ・・・すんません、今度から新入生の前では自制します。


・3部
 アーカムホラーの新版を初めて遊びました。
 しかし、開始が遅かったため、終盤でエネルギー切れ。ご迷惑をおかけしました。