断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

Storytelling Adventure System

 先日書いたように、White Wolf社のPDFのみ販売なシナリオを2本購入しております。Storytelling Adventure System(SAS)と名付けられたシリーズで、ヴァンパイア:ザ・レクイエム用は4つ出ています。うち1つは狂乱をテーマにしたシチュエーション集なので実質シナリオは3本です。
 Criminal Intentは構造が自分の抱いていたヴァンパイア:ザ・マスカレードの典型的シナリオのそれに近かったのもあり、普及用シナリオとして再利用予定です。難易度もさほど高くないので初めてのプレイヤー相手に、ヴァンパイアとして生きることの苦労と、新封建主義的な支配構造を垣間見せるにはよい素材でしょう。
 The Resirrectionistsは、ざっと通して読んだ限り、全く毛色が違います。数十年眠りについているヴァンパイアを探しに墓地を探索するという、一種のダンジョン探索もののようです。広い墓地の中や置かれた状況によって、様々なトラブルが降りかかってくるわけですね。とはいえ、単純に探し出せば終了かといえばそうではなく、最後に一ひねりきいてます。ただし、そういった諸要素を生かすために、PCたちには事前の設定がある程度必要なので、例えばCriminal Intentから連作的に遊ぶとかキャンペーンに組み込むとかじゃないと、素材を十分に味わえない可能性があります。
 で、今日からBlood Red and Ash Grayを読み始めました。先の二つとは違い、こちらはある程度経験を積んだキャラクターが対象となっています。他の二つの1.5倍ぐらい分量がある気合いの入りようです。オープニングが、「狂乱状態に陥り意識の途切れたヴァンパイアが目を覚ますと、そこは地下駐車場の最下階だった。服は煤と血にまみれており、周囲に目をやるとそこには・・・」という状況におかれるのがプレイヤー・キャラクターの一人、という極悪な導入のシナリオ。他のPCに巻き込まれたPCをすぐに見捨てないだけの理由は作ってもらう必要がありそうです。テーマとしては、「秘密が引き起こす争い」と「罪」、というなかなかに重そうな内容。難易度も低くなさそうですが、挑戦しがいはありそうです。
 ちと迷いもあったのですが、3週間後に迫った合宿ではBlood Red and Ash Grayをやってみようと思います。そのために前の2週の間にGMする機会があれば、Criminal Intentを打って、とにかくシステムの普及を目指してみます。


 元々考えていたキャッスル・ファルケンシュタインは、また次の機会へ・・・このシナリオネタ、最初は5月に使うつもりだったのに、一体どこまでずれ込んでいくのやら。