断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

10/23の覚え書き(1)

 鼻がぐずつき気味であります。
 二週間来の懸案は一段落、なのかな?
 2部の感想は別記事で書きます。

1部

 2回生NさんGMのベルファール魔法学園キャンペーン、第一回。
 オフィシャルの世界は忘れ去ってください。
 舞台となるのは冷戦期のような二大国対立の最中生まれた、魔法的な能力を使える人間(人口の0.5%)を研究訓練する学園。今や異次元からの侵略者が現れ、二国はとりあえず和解し、学園の方針は異界対策へと舵がきられている。そんな設定です。ちなみに文化レベルは現代とほぼ同等の平行世界。
 と、書き出すとシリアスに思えますが、学園内部は「学園カースト(アメフトとチアリーダーがトップでギークが最下位という洋ドラでお馴染みのあれ)」「はちゃめちゃなクラブ」「強権的で不可侵の上層部」が混在する、スラップスティック&ディストピアなコミカル空間です。別のプレイヤーも口にしていたけど、どことなく蓬莱学園っぽい。孤島だし。
 GMの雰囲気はリアリティよりノリとネタ重視、なのかな?
 クラスメイトのNPCリストがかなり酷い。サトシとピカチュウがいる。名前も一部投げやり。アイテムリストにも「黄金銃−効果:相手は死ぬ」とか書いてあったり。
 こういったとらわれ無さが持ち味のGMなので、展開はさっぱり読めません。


 先週出席できなかったので、PC案として「伝統に反発し機械カラクリに入れ込むゴーレム使い」「生徒会での出世と権力獲得の野心に燃える落ちぶれた貴族の子」「自らを外界からの侵入者を食い止めるべく戦い続ける、異次元世界の転生体と信じる中二病患者」の3つをGMに送信。最初のは他のPCと被ることから、ふたつ目は生徒会が悪役であることから却下。GMの好みもあって一番はっちゃけた三番目が採用されました。
 エターナル・チャンピオンのパロディなんですが、大丈夫かな・・・。


 他のPCは次のような面々。

魔法使いにしか遊べないマジカル・サッカー部設立に野心を燃やす少年
面食いでブスを平気で誹謗する、フェンシング部(でも弱い)の少年
剣道一筋、でも可愛い女の子好きの少女
優雅で面倒見のいいお嬢様、何故かダンジョン部所属予定
魔法研究会からの下克上を目指す元いじめられっ子の少年


 オープニングは入試までの各PCの流れを追う演出パートだったのですが、GM裁定により魅力の低いPCに対する扱いが酷い有様。具体的には、校舎の屋上に渡した角材で鉄骨渡りをさせたり、サッカーのゴールに立たせて20人でボールを頭めがけて蹴り込んだり、いじめというより殺人未遂の領域でした。
 そして、学園への入試はPC全員を含めた10人で、異界からやって来て田舎の村を支配している魔法使いを捕縛するというもの。当初は「入試のためのやらせ」と甘く見ていたPCたちでしたが、相手が「メテオ」とかいう魔法を使用するとの証言を聞き、真剣味が10倍増し。というか、プレイヤーが、か。具体的かつ緻密な戦術を討議して組み立てていきます。
 が、ノリノリの別プレイヤーが作戦立案中にちらりとGMの表情を伺うと、「そんなんじゃないんだけどなー」という顔つき。急いで話をまとめ、突撃を試みます。
 作戦の最初は、キャンパーの振りをしたPC数名が悪い魔法使いの屋敷に赴き、わざと捕らえられ潜入というものでした。しかーし、入り口で従者から「帰れ」と門前払い。「村の外のものだ」と言っても、「帰っていいから、ここのことは喋るなよ」と釘を刺されるだけ。途方に暮れたので、半ば強引に捕まりました。ふう。
 そんなわけで、実はあくどい連中では無かったのですが、元いた世界では魔法の才を持たない人間を家畜兼食用としており、村でも同じ習慣を続けておられました。この世界の食べ物の美味しさを味わってもらおうと、キャンプ用として持ってきたあり合わせの材料で料理を作ったわけですが、屋敷の冷蔵庫には解体された人間の生肉がごろごろしていた様子なので開けませんでした。
 そんなわけで、人肉よりも旨いこの世界の食事を知った魔法使いは、村人主催のバーベキューパーティに出席。毒茸を盛られ泥酔したところを、従者は村人によるリンチで殺害され、魔法使い本人はPCに捕らえられます。
 念のため屋敷を探ったところ、異界製の短剣と、異界の少女(魔法使いの親族っぽい)を発見。少女は女ったらしPCが本領を発揮して、安全に連れ出します。


 そんなわけで入試はクリア。
 教官がぽろりと、捕まった魔法使いは情報を全て引き出したあと解剖、とこぼしたため、少女の方はPCが自分たちの研究対象にするとねじ込むことで何とか助けます。こうして、学園への同行者が一人増えることとなったのでした。
#終了後GMに聞いたら、殺す予定のNPCだったそうです


 そうして二週間でPCたちは学園のある孤島に船便で到着。
 部活巡りをしつつ、学園のありようを探っていくこととなります。
 マジカル・サッカー部を作ろうとするPCは同士を一人見つけ意気投合。まずは、美人の女子マネージャーをゲットして、色香で部員を集めようと試みます。そのため女に詳しい新聞部員の機嫌をとろうと、温泉盗撮に参加したり、目的のためには手段を選ばぬ模様。結局、学園一の美女であるチアリーダー部部長には手が出ないと最初から諦め、一緒に合格したNPC女子二人を引き込みます。
 女ったらしPCは異世界少女とコミュニケーション。言葉を教えたりしていたら、クラブを巡る機を逸してしまいました。予定通りフェンシング部に入れるのか否かは、次回に持ち越し。
 剣道少女は、ゴミ屋敷に引き籠もりのネトゲ中毒者(隣人)を引き連れ、剣道部へと向かいます。そこで行われていたのは、手裏剣を用いた勘違いケンドー。激怒した彼女は「本物の剣道を教えてやる」と門弟を叩きのめし、実質的に剣道部を乗っ取ります。
 深窓の令嬢は建物の隙間から落ちてきたダンジョン部の面々と遭遇。学園中に広がる隙間をダンジョンとして渡り歩き、いろいろなもの(多くは備品や他人の持ち物)を宝物として持ち帰る・・・という社会性皆無のクラブでありました。令嬢は彼らに振り回され、「1時間ダンジョン体験」と彼らが称する終わりの見えないダンジョン探索行に連れて行かれてしまいます。最終的には、彼らを放ってはおけないと入部。プレイヤーが良い人すぎる。
 元いじめられっ子は魔法研究部に入部。しかし、学園カースト最下位の魔法研の部長は、部屋に入ったばかりの彼にアメフト部にテロを仕掛けると告げます。証拠を見たいならと、彼をアメフト部に送り出します。そこで待っていたのは、相変わらずのいじめを超越した暴力。帰還した元いじめられっ子PCは、部長と共にアメフト部爆破を心に誓うのでありました。
 うちのPCは、学園カースト文化系トップの科学部の入部試験を受けます。好成績で入部するも、早速待ち受けていたのは先輩たちからの嫌がらせ(PCたちの所属する学科は、これまた学園学科カーストで最下位なのです)に苦労することとなります。


 そんなこんなで、最後は買い物に行って行方知れずになった元特待生の少女(PCを見下しているぶちゃいく)を、スラム街の闇市で助けたあたりで終了。
 世界がわけわからんので、とりあえず流れに身を任せつつ、NPCを乗っ取って演技でウケを狙う遊び方をしていました。1回生に話を振り、裏方に徹しようとしたため、今回は自PCの設定はほとんど用いず。GMの求める方向性がまだ見えてこないため、次回も同様のスタイルとなるかもしれません。
 キャンペーンの導入セッションということもあり、まだまだ様子見気分です。


 オーバーアクト気味の過剰サービスを行い、自キャラは出さずに忍んだことで、終了後少しフラストレーション気味。
 それが2部であんな事態を引き起こすことになろうとは、この時点では予想だにしなかったのです・・・。
 2部、ソードワールド2.0編に続く!