断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

ヴィクトリア朝ヒーローの夢をFateで見る

The Kerberos Club (FATE Edition)
The Kerberos Club Quick-Start Guide (FATE Edition)
 One-Roll Engine (ORE)を用いたスーパーヒーローRPGであるWild Talentのサプリメントに、ヴィクトリア朝のヒーロー&怪人たちを遊ぶKerberos Clubというシステムがあります。それをFate RPGのルールを使って単独で遊べるようにしたシステムが登場しました。怪しげな科学と魔法そして妖精などの異種族が同居するスチームパンク世界。そんな大英帝国の首都倫敦を舞台にしたスリリングな冒険に身を投じていくヒーローたちを演じます。
 現行ルールのFate3.0は、20世紀初めを舞台にしたパルプヒーローRPGのSpirit of the Centuryから始まっています。それもあって、ヒーローものとの相性は抜群にいいようで、クイックスタートガイドをチラ見する限りでも、違和感なくルールが融合しています。
 問題点としては、クイックスタートのデータと本体のページ数(372ページ)を見るにSotCの煩雑さ(特にスタント周り)をもろに引き継いでそうなこと。同じくFate RPGを用いた近作Bulldog!ではずいぶん解消されていますし、そっちよりの調整を期待したいところですが・・・さてはて。