断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

「ハンターズ・ムーン3」と「シノビガミ 怪」

 雑感。


ハンターズ・ムーン3 ロスト・ターゲット
 追加ルールは「武器の成長」「上位種(と、対上位種時のアビリティ・アップデート)」など。
 モノビーストの上位種は、夜明けフェイズ以前でもPCに死亡判定を強いる、専用のアビリティを持つ、弱点調査が手順を踏んだものになる(その分フェイズあたりのPC行動回数は増える可能性がある)、という凶悪な代物。2のハンターキラーさんとセットが基本みたいですね。
 リプレイの方は、プレイヤー3人にGMが2人という構成。それを生かしたゲーム的な仕掛けがあるのかと思いきや、主に演出面のみの素直な展開でありました。追い込まれたプレイヤーからギリギリの決断を引き出すというGMの意図はうまくはまっていた感じ。次巻への引きありでしたが、次はどんな要素を追加してPCを追い込むのかに注目です。


シノビガミ 怪 冥王裁判
 人界に仇なす妖怪が復活した現代、忍者たちが表向きは流派の諍いを一時封じ、妖怪との戦いに身を投じるのであった。そんな感じで伝奇もの色が強まったシノビガミの新シリーズです。元のシノビガミのパラレル・ワールド的な位置づけで、単独で遊べるルールとなっております。PCハンドアウトに対立が仕込まれる構造はそのままに、最終的に呉越同舟であっても戦うべき相手が明確化した分、PvPの泥沼でグダるリスクは下がった印象です。
 リプレイは、なんというかハサミ無双。分をわきまえつつも、ちゃんと場を荒らし、情報をばらまいてくれるプレイヤー力は偉大です。ハンドアウト設定が結構踏み込んだものになっていたためか、GMの物語制御がこれまでよりも行き届いている印象を持ちました。面白く読ませる筆力は相変わらずで安定してます。