断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

7/16の覚え書き

 今週は1部2部とも単発の拡大例会。
 朝方からセミの絶叫する中、出かけてきました。

1部

 2回Kさんによるマギカロギア。
 学園に入り込んだ断章を追って、高校に入り込むPCたち。校内ではポルターガイスト的な怪奇現象が目撃され、どうやら中心となるPCたちの同級生でもある学園アイドル、「三組の花束」の面々の関与が推測されるのだが・・・。
 強烈なツィストはなかったものの、秘密による仕掛けも機能する、同システムにおいてはかなりスタンダードな作りだったのではないかと思います。


 PCは自作。うちは書警を担当。
 大技は取らず、堅実に削る攻撃タイプを選択しました。連戦も余裕でこなせる安定感が、そこそこ噛み合った感あり。
 PC設定は取り替え子&エレファントマンという意味不明な代物を作りましたが、コンセプトとしては悪くなかったのでそのうち自分のシナリオ・ネタとして活用するかもしれません。


 PC5人に応ずるため、NPC8人(うち2人は隠されている)に3ラウンドで当たるという構造。
 書籍卿が最初から登場していたため、初っ端問答無用で殴りにいってみんなで魔素補給。NPC人数の多さと3つめの断章が3ラウンド目まで秘されていたことから、カツカツかと思いきや、まだ若干余裕あり。禁書との対決は、技をほとんど奪い去ったことが利いてあっさり目となりました。

2部

 3回Uさんによるワールド・オブ・ダークネス(新版の方)。
 1960年代半ばのシカゴを舞台に、PCたち警察官チームが、ギャング抗争に巻き込まれていく内容。
 GMが、深緑表紙のV:tMをこれ見よがしにちらつかせておられました、まあ、そういう連中が関わる話だったわけですよ。


 GMの構想は、調査型→ホラー→トンデモ、という流れだったとのことでした。
 が、GMの中の猫心が、PCたちを放置しておけず、思わず手出し。ホラーパートをほぼすっ飛ばして、トンデモ展開へと突入します。ツッコミどころ過積載な成り行きにプレイヤーは混乱に陥り、テンションゲージは吹っ飛び、みんな笑いながらも釈然としない、そんな不可思議空間が形成されてしまったのです。


 具体的なシーンの断片を少し書き出してみましょう。
 先代の大ボスが病死後、二つに割れて小競り合いを繰り返すギャング団。そしてついに、片方の事務所に対抗勢力からかちこみが行われたとの情報。駆けつける軍隊上がりのPC。彼が目にしたのは、発砲時の光がいくども瞬く真っ暗な事務所、乱射される機関銃、誰何の声も無視して建物に走り込む人物の影。
 注意深く忍び込むと、事務所の階段を巨大なバッグを引きずりあげる三人の男。彼らはやがて2階、すなわち事務所の中心部に入り込みます。訪れる静寂。まもなく聞こえてくる、咀嚼音。そこでGMがひと言「いい匂いが漂ってきます」と口にします。どうやら食べ物系の香りが鼻をくすぐるとのこと。
 我慢しきれなくなって、鍵穴から覗き込むとそこには・・・。
 銃弾になぎ倒された十数の遺体積み重なる中で、ピザにかぶりつく二人の男。交わされる会話はイタリア語でPCには理解不能。ただ、チーズを削りかけながら「ブオーノ、ブオーノ(うめぇ、うめぇ)」と歓喜の声を上げていることだけは認識できました。三人目の気味悪そうにそれを眺める男が着用していたのは、ピザ屋の制服。
 やがて、大荷物を軽々と抱え、事務所二階の窓から飛び降り、闇に消える二人。残された一人を即尋問したところ、仕掛けた側のギャング系列のピザ屋店員で「ボスの命令で届けに来たら、こんなことに・・・」とのこと。
 え、なにそのエクストリーム・デリバリー!
 ギャング抗争で血の海の現場にピザを配達せよ、とかどこのニンジャ・バーガーですか!
 それに限らず、前後矛盾もちらほら見られる、全方向ツッコミどころしかない狂ったシチュエーションに、急速沸騰ボタンを押されたプレイヤーの脳はついて行けなくなります。雰囲気あるホラーに戻ることはもはや不可能。あとはなし崩し的に終局へと向かいます。


 久方ぶりに遊びに来られたPさん曰く「血の誓い(13の恐怖収録のシナリオ)を思い出した」とのこと。ああいう楽しいばかばかしさを持っていたのは確かなので、GMが誘惑に負けなければ、ぶっ壊れ過ぎて大爆笑シナリオ、ではなく、GMに騙された!けどちゃんと作ってあるので文句が言えず悔しい!、なセッションだったとの評価を勝ち得たかもしれませんね。
 僕は欠点だらけで偏っていてもパワー溢れる方が、バランスのいいセッションよりも好みなので、楽しめましたよ。

3部

 定番ゲーム2回。
 共に、普通の展開ではなかった。特に2戦目の、終局でロックが3人いる盤面とか、おかしすぎるやろ。