断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

4/30の覚え書き

 順番が前後しますが、こちらは昨日のセッション記録。
 GWということもあって、懐かしい顔ぶれ。
 新人さんは3人。今年度の入会希望者は2〜3人ぐらいかなあ、これまでの感じだと。

1部

 4回生Kさんによるクトゥルフ神話TRPG
 高校の弱小新聞部に属するPCたち。ある夏休み前の日、部長が持ち込んだ「プロ入りが確実視されている、我が校野球部の花形選手を取材しよう」という提案に乗って練習試合に向かうが、そこで奇妙な事件が起きて・・・。という導入部分。
 この部長さん、キーパーが「文がうまく顔立ちはいいが、あまり女の噂は聞かない」程度の設定しかなく、事件の発端と中途の被害者あたりを想定されていたようですが、それは面白くないと騒ぎ始めるプレイヤーたち。Hさんが口にした「ホモ疑惑」ネタから迷走が始まり、気がつくと僕がPC設定に「元々は風景写真を取っていたが、入部後部長に説かれて盗撮の道へ・・・」とか書いてしまう始末。
 そして「盗撮は芸術だ!」「芸術のためには手段を選ぶな!」と檄を飛ばす変態部長誕生。高校生ですが、自宅に部員を集めて酒盛りする人物化してしまったのです。


 改変後の部長は、キーパー判断によりシナリオで起こる事件の内容を大体把握している人物となってしまい、PCたちはその周辺を巡っているだけでほとんどの手掛かりを手に入れる展開が発生しました。部長のコンピュータから2年前の事件記事を引き出すべく、ハッキング(クラック)まがいの行為に手を染めるなど、設定に名がされたPCたちもモラルハザードを起こします。
 結局、情報提供者として呼び出した人物が黙りだったので、少し脅しつけたところ、何か呟き始め星の精が襲来。話は尻すぼみ観の残るまま収拾していきます。とほー。


 新人さんに対するサービス過剰なプレイヤーどもが悪いのか、シナリオ内容を改変してでも採用するキーパーのノリがよすぎるのか、判断に苦しむところです。
 笑いはそれなりに取ったけど、シナリオがぐにゃぐにゃに曲がったのはやり過ぎた感あり。ごめんよう。

2部

 4回生NさんによるSW2.0。
 ラクシアをベースとした独自設定の国を舞台として使用。建国の祖が竜と契約を結び、竜に守護される王国。そこでは年に一度『竜の花嫁』としてナイトメアの女性が捧げられていた。彼女たちの運命はしれないが、二度と人界に姿を現すことはない。そして今年花嫁に選ばれたのは、PC1の幼馴染みであった。小村に居を構えるPCたちは彼女を救えるのか・・・そんな導入。
 事前説明では、逃げてよし、竜に立ち向かってよし、人々に働きかけてよし、謎を追究してよし、とのフリースタイルを想定している感触でした。
 開始前のプレイヤー間の話し合いで模索されていたのは竜の秘密を探り、花嫁への同行を申し入れるというものでした。


 が、開始後まもなく事態は急変。
 うちのPCがけしかけたこともあり、PC1は幼馴染みの真意(運命を甘受するのか、生き延びられる一縷の望みを託して逃亡を図るのか)を確認に向かいます。
 夜道を彼女の家に向かうPC1。その心に性別不詳の声が響きます。


 「やあ、僕の名はアリオッチ。今日は君の願いを叶えてあげるために来たんだ。僕と契約して、僕の器になってよ。」


 ・・・。
 いくら混沌でも、混ざりすぎにもほどがあるよ! 一部プレイヤーのシリアス気分がこのあたりで大幅崩壊。ほげー。


 その後も、混沌のランダム強化チャート(D66で決定されるものですが、今回は6つリストがあったらしい)であるPCの下半身が魔動バイクに変身。切り離しも戻すことも不可能と言われ、やけっぱちになるプレイヤー。横にいた僕もこの辺でシナリオのまともな進行補助を放棄。
 そしてどうにもならない真相が発覚し、大部分は国を逃げ出して、うちのPCがアリオッチと契約を結んで竜に挑む「俺たちの戦いはこれからだ」エンド。俗に言う、シナリオ崩壊による強制終了というやつであります。


 構成し直しての再利用がありうるため詳細は書きませんが、真面目な背景設定と、契約契約うるさいアリオッチと、大量チャートによる混沌変身とがまるで噛み合ってなかったのが残念。
 変身強化チャートは去年ぐらいの分量でいいよ!

3部

 OBのWさんによるマギカロギア。
 R&R79号収録のシナリオをプレイ。
 夜が白み始めた頃の開始であり、キャラクター作成も本編も、スピード重視の処理を行う感じに。
 そのため淡泊な印象が拭えませんでしたが、サイコロ・フィクションの進化を感じさせる安定したルール処理は面白うございました。
 3巡が予定されているのに、2巡目で最終戦闘以外の処理が終わったのは少し拍子抜け感も。
 本が入手できたら、きちんと読んでみたいところです。

その後

 さすがに疲れて師匠を見送りに行けず。
 帰宅する気力を紡ぎ出せるようになるまで、1時間ほどだらだら喋ってました。
 次週で新歓終わりなのが、早すぎる。