断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

11/6の覚え書き

 内容の如何に関わらず、レポにあげて差し支えのないネタが不作な日。
 セッション自体は楽しかったのですが。

1部

 OBであるTさんGMの天下繚乱。
 タイムスリップ、ロボット、核などのネタ満載な内容でした。ただ、プレイヤーの面子が僕も含めてちょっとひね気味だったかも。


 GM想定とプレイヤー認識に齟齬が発生したため、もう少しで二手に分かれた合流できないところでした。オープニングで片方の組みに、GM的には次に続く手がかりの、プレイヤー的には(GMの想定ルートから外れた)行動を起こすべき決定打となるイベントが投下され、そのまま進行してしまったためです。
 カッチリ作り込んだシナリオも、プレイヤー任せで展開するシナリオも、それぞれの利点を有します。
 前者の想定で進めていたもののセッションの実地とは合わず、舵を後者にきるような場合、プレイヤーが不安に思わないよう工夫する必要性があるなと再認識した次第です。
 しかし、黄門様タイプのPCは楽しげでよいですな。

2部

 OBのKさんGMによる天羅万象(無印)。
 鬼を弾圧していた先代領主とは打って変わり、鬼の避難所を提供することで「鬼笑いの里」という安住の地を作るに至った国。だが、鬼と人との共存は揺れ動き、やがて憎しみの連鎖が人と鬼との中間に位置するPCたちを揺るがす・・・。そんな感じのシナリオ。
 割と古めのシナリオの再利用であり、設定の数々に懐かしい匂いを嗅ぎとった次第です。


 GMのスタイル特徴は、悪化していく状況でどんどんPCが追い込まれていくも、踏みとどまって次善の策を講じさせるというもの。そのため、途中でPCの心が折れてしまい、最悪のエンディングへと突っ走ることもたまにございます。
 僕自身も、昔同じGM氏のV:tMにプレイヤーとして参加して、途中で心が完膚無きまでに叩きおられ、キャンペーンが中止になるという失態を犯したことがあります。
 NPCがあまりに強そうなので、慣れないと戦意喪失も起こりうるのが恐ろしいところ。


 で、今回なんですが。
 PCのうち、武断派の最右翼と目された鬼サムライが、中盤はじめで強烈な女陰陽師を目前にして、その胆力を木っ端微塵にされてしまいまして。
 その後はひたすら平身低頭。悲惨な運命と対峙するべく力を用いようとする他PCに対して「里のためだ、さからってはならん!」としかりつける始末。
 降参ぶりが徹底してまして、権力者に対して言い訳すらせず、無言で土下座するのみでした。
 卑屈さも極めれば一つの芸。
 最小限の犠牲で村を守ることは叶ったものの、尊厳、旧友、外部の同族、武器になり得た秘密、などあまりに多くのものを失ってしまう末路でした。


 プレイヤーとしては「この腰抜けめ!」と拳を机にたたきつけての奮起を訴えるものの、PCは(立場の上でも動機の上でも)身を挺してでも里を守ることが叶わず。あまりに苦いエンディングへと到達するのでありました。
 まあ、少なくとも天羅のPCがとるじゃなかったわな!
 面白さは格別でしたが。