ハンターズ・ムーンこうたよ
昨日の朝購入、空き時間に大体読み終わりました。
編集っぽさ抜群のリプレイ冒頭は、わかりつつも笑ってしまいました。満月の夜にしか傷を受けないビーストはチート以外何者でもない。
部位ダメージを受けると、その周辺の技が使えなくなるシステムは面白い工夫。PCとビーストの体がブチ潰れていく戦闘は、不思議とゾンビものを連想しました。
ただし、遊べるゲームの幅がシノビガミより更に狭く、どんなバックストーリーであれゲームの展開(ビーストと遭遇し、追跡し、複数回にわたって死闘を繰り広げる)は固定です。
埋め合わせとして、キャラクターやバックストーリーへの感情移入がポイントとなってくるはずなのですが、生き残るのにプレイヤーが必死となるこのバランスで、それだけの精神的ゆとりが生まれるのかはやや疑問も。
アイデアは好みだし、システムもサイコロ・フィクションの中では最も洗練されていると思います。一回目はPCの血みどろプールショーで大笑いするとして、二回目以降のセッションを遊ぶ気にさせる要素をどれだけ追加していけるかが今後のポイントではないかと思います。
なお、実プレイを伴わない徹夜明け頭での雑感なので、実際に遊ぶと大殺戮にアドレナリンがだだ漏れになって、すぐに再度プレイをしたくなるのかもしれません。読む限りは極少数だと思うけど。
次回作は隣家の犬を骨までしゃぶり尽くす動物愛護ゲーを切に期待いたします。