断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

シンプルなダンジョン探索RPG

 Dungeon Squadは、ハック&スラッシュの精髄のみを抜き出し、30秒でキャラクターを作成して遊べる手軽さを売りとしています。
 キャラクター作成は戦士、魔術師、探検家の3つのスキルに、D4、D8、D12をそれぞれ割り振って、D6とD10にアイテムか魔法を割り振るだけ。判定は、能力ダイスで難易度以上を出すだけです。戦闘もイニシアティブすらない割り切りぶり。バックストーリーはどうあれ、お金や魔法のアイテムを集めてパーティを強化し、ダンジョンを踏破するのが目的となります。
 ヴァリアントはいくつかありますがexpanded versionあたりが丁度よさそう。Dungeon Squad: Adventures in the 41st Millenniumはウォー・ハンマー40k世界の戦争を兵士として生き延びる内容ですが、ルールは元のシンプルさを保っています。
 ダンジョンの構造や罠、あるいは報酬額に関する指針はほとんどないので、ダンジョンものに全く馴染みがなければ他の資料をあたる必要が出てくるかもしれません。
 一見テキトーにみえて、案外考えて作ってありますよ、このルール。


 ハイチ支援メガ・バンドルに入っていた、Labyrinths & Lycanthropesは、ダンジョン・クローリングをワイワイがやがや楽しむシステムです。
 こちらは、戦士、ニンジャ、魔法使い、に3レベルを割り振り、そこから9種類の技能を選択取得して、あとは目的とギミックを決定すれば完成です。5分とかからないでしょうね。ギミックは奇癖や種族などの、キャラクターへの特徴付けです。これをプレイに絡めるか、みんなを沸かせる行動を取ることでFLAIR POINTというヒーロー・ポイントがもらえます。
 判定にはトランプを二組使用。片方は判定に、もう片方は裏向けて並べ、ダンジョンを構築します。ダンジョンに潜む怪物共の姿や目的などは決まっていても、構造はほぼ完全にランダムとなります。戦闘は、抽象的な距離の概念と幾つかのオプション行動を取り入れたものです。
 あとはモンスターを殺して経験点を稼ぎ、怪物や宝箱からアイテムを略奪して装備を整え、ボスをぶっ殺してください。
 こちらはユーモラスでストーリー・ゲーム的な要素が加味されている分、必死の緊張感などには欠けるかもしれませんが、パーティ・ゲーム的に遊ぶなら俄然面白そうです。