断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

9/26、遠方より・・・

 その前々日に、あーちすとなUさんが研究会で京都に来られるとの連絡をいただきまして、夜から合流。GさんとかT先生あたりと夕飯を食いに行ってました。以前からその日は、21時から別の企画(Aさん持参のダメ映画を見る会)があったそうで、かなりの人数が集まってしまったため、定番ゲームからあぶれた4人でUさんGMによる短時間アドリブセッションが開始されました。なお、映画はThe Gamersなる怪作が持ち込まれたのですが、結局見る機会は無かったそうです(笑)。


・金曜夜の突発天羅万象
 もちろん準備などあるわけもなく、部室に転がっていたアヤカシのランダムシナリオジェネレーターを用いて導入を作り、あとはアドリブでだらっと遊ぶ感じでした。システムは天羅万象。面子はあーちすとなUさんがGM、プレイヤーはOさん、Nさん、私の全員OBな組み合わせ。まずは目の前で振って決められた導入部から・・・「8人の子供たちが竹林で牛頭の男と出会って百両を見つけた」とかそんなのでした。余興セッションとしてはなかなかに想像力の刺激される導入部です。それを聞いた後、悪ノリで作られた作られたPCたちは次の通り。


PC1:金剛機
 高速起動の機構が故障して修理に百両ほどかかると言われた金剛機。
 人間だった時の記憶として、牛の丸焼きを楽しく食ったことが残っている。
 GMから謎のだぶだぶ服を着た傀儡がお目付役につけられた。
PC2:蟲使い
 有名役者を毒殺したというあらぬ疑いをかけられ、大切に育てていた蟲を奪われる。
 取り返すためには百両が必要で、一座が移動するまであと数日なので焦っている。
PC3:ヨロイ狩り
 デフォルト設定のまま、男だったためヨロイから下ろされた後に激しい暴力に晒される。
 手足は折られ、顔も半ば潰され、命を救った老婆にも虐待されたため殺して逃走。
 奇妙にねじくれた手足と翁の能面をつけたヨロイ狩りとなり、寄る辺なく生きる。


 蟲使いが、導入のシーンとかちあい、牛男がおいていった箱を開けると中には百両が・・・というシーンから開始。当然のようにそのまま持ち逃げしようとする。一方ヨロイ狩りは事件に関わった子供たちの住む村で、無理矢理自分を用心棒として売り込み、次の戦までの間食いつなごうとしている。そこに子供たちがやってきて牛頭の男が出たという現場へと向う。そして金剛機は逃げてきた牛男と鉢合わせ。人間時代の記憶が蘇り、思わず舌なめずりをしてしまう。牛男はそのまま森の中に逃れ、金剛機は先に進んだところ他のPCたちと出会う。
 さて、百両を前にした金の欲しいPCたち3名。山分けの相談に入ったところで村人たちに追いつかれる。雨が降ってきたのもあり、開き直って、牛男を追い払った礼として宿と食事を要求するに至る。当然百両の話は村人たちも知っている。実は彼らも年貢の必要量を満たすだけの収穫が得られず、代りに器量よしの娘を領主に差し出す羽目に陥っており、今年もそうなることをさけるためにちょうど百両が必要らしい。しかし、PCたちにはそんな温情はない。というか自分たちの状況的にそれだけで手一杯。なので入っていたのは五十両だったとごまかし、村には十五両置いていくという話にまとめ、恩を着せる。
 しかし、その夜に犬を斬り殺す怪しげな浪人たちが村を訪れる。追ってみたところ二人組を発見。一人を問答無用で殺害して、もう片方の口を割らせようとしたところ、目の前でそいつは真っ二つに。ビジュアルブックに載っていたNPC「凄まじき必津坊」がそこにはいた。どうも彼ら(1km向こうから百発百中の腕を持つ銃創使いと大凧を操る仮面の忍者の3人組)も牛男を追いかけているらしい。ヨロイ狩りは能面を割られ、素顔を剥き出しにされた事への恨みから、他の二人は彼らが受け取ったという牛男探索の報酬を奪い取るために、牛男の探索を開始。
 二日後、森の中の洞窟で牛男を発見。事情を聞くと、5年前の戦で陰陽師の実験材料か何かにされ頭を牛にすげ替えられた村出身者で、今回領主に差し出される予定の娘と恋仲だったらしい。百両はもちろん彼女を救うためのお金。必津坊の一行は陰陽師の依頼で彼を追っていたらしい。そこにお約束通り必津坊の一行が登場。戦闘となるも、横で牛男が苦しみ始める。実験の結果、体内に不死蟲を埋め込まれていたが、それが拒絶反応を起こし暴走を始めたのだ!
 蟲使いはそれを取り押さえに走り、金剛機とヨロイ狩りは気合いをつぎ込んだ本気の一撃で必津坊を戦闘不能にする。スナイパー対策に、倒れた坊の身体を持ち上げて、盾にするヨロイ狩り。金剛機は蟲を押さえる手伝いに入る。しかし、作業の難易度は高く、気合いをさほど稼げていなかったPCたちには辛い局面に。さらに、スナイパーは坊の頭を打ち抜き、盾としていた身体を銃弾で粉砕していく。結局ぎりぎりのところで金剛機のダイスが走り蟲を取り出す事に成功。
 牛男は命を落とし、過程はどうあれ目的を果たした敵も引き上げていく(「しかし、仲間を容赦なく殺すとは非道な・・・」「こいつ(必津坊)もずいぶん悪いことをしてきたからな」)。PCたちはそれなりの金を得て、再びそれぞれの目的のために分かれるのであった・・・。


 セッションは2時間強。設定にコミカルな色合いが強かったため、実際はゲラゲラ笑いながら遊んでました。アドリブものにしては上手くまとまり、さらにPCたちが揉めなかったためさっくり終わりました。
 その後は、研究会での発表の(実時間を計るための)リハーサルを聞いて軽くだべった後帰りました。
 帰宅したら朝の4時。週末は始まったばかりでした・・・。