断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

スペオペRPGの普及に向いたルールは?

 先週の3部で質問したところ、エクリプス・フェイズをいきなり例会でうつには、少々敷居が高い雰囲気でした。
 そこで、まずは気軽に遊べるスペオペでSFものの普及を図った方がいいのかなと考え、システム選定をながら作業で行っていたりします。
 こちらの「21世紀に出版されたお気に入りSF-RPG」というフォーラム・トピックを参考にしながら、システムを探す旅。
 候補作は次の通りです。


1.Stars Without Number: Free Edition
 初期D&Dベースのスペオペもの。
 ルールのわかりやすさと、サプリメントの導入でトランスヒューマンものまでステップアップ可能なのが利点。


2.HardNova 2 RPG
 SFルール探しのトピックで時々目にするから気になっているタイトル。
 同社の汎用ルールgenreDiversionを用いた、汎用スペオペ・システムとのことです。
 軽量で柔軟性の高いルール、そして数多くのキャラクターテンプレートが揃っている取っつきやすさが、用途に合ってそう。


3.Thousand Suns
 50〜70年代SFにインスパイアされた世界観。
 同じルールを採用したファンタジーもの、Shadow, Sword & Spellを遊んだ限り、かなりオーソドックスな割り振りスキルにストーリーへのフック(ちょっとFate RPGっぽい)を絡ませるルールでした。2d12をごろごろ回す判定を採用。


4.Bulldogs!
 Fate RPGを採用した、奇妙なエイリアンだらけのカラフルSF冒険もの。
 ルールがそれなりに洗練されており、現行のFate RPGの中では一番使いやすいかも。
 ただし、あくまでもFate。アスペクトの大量自作が必要なキャラメは重いのであります。


5.Eldritch Skies
 掟破りのクトゥルフSF。トランスヒューマン要素も混入。
 表紙の破壊力がでかい。
 取っつきやすいか微妙だけど、自分の遊びたいリストでは常に上位。あ、帰らないで・・・。

ヒロイン

Heroine
 ラビリンス、オズの魔法使い不思議の国のアリスナルニア国物語などにインスパイアされたストーリーゲーム。
 実世界の人生に問題を抱えた少女が、異世界へと旅立ち、そこでヒロイックな活躍の機会を得る。というシチュエーションの物語を作っていくとのこと。
 プレイヤーのうち一人がヒロインを担当。
 他のプレイヤーは代わる代わるに物語を語り、同時に仲間の一人をプレイするそうです。

ケルト風味の中世ホラーファンタジー再び

Shadows of Esteren - A Medieval Horror RPG: Prologue
 好評のうちにKickstarterが終了した、Shadows of Esterenの英語版。
 限定版のプロローグ本や本体ルール、GMスクリーンなどをセットにしたコレクターズ版を再度Kickstarterで資金募集しております。
 追加ゴールを越えれば、さらなるグッズ(しおり、フォルダー、音楽)などが追加されるという構成。
 ほとんどプレオーダーに近い形態ですが、好調に資金を集めている模様。


 前回PDFしか買わなかった自分はターゲット層なのでしょうが・・・。
 雰囲気はともかく、データが煩雑で個人的には今ひとつ魅力を感じないというのが正直なところです。

11/3の覚え書き

 一応拡大例会の日。
 3卓分のみと人数は控えめ。

1部

 1回生Kさんのソードワールド2.0。
 2回目のGMだそうです。
 主に村の若者たちからなるかけ出し冒険者質が、サンドウィッチ店「チカとテツ」の人気の秘訣である、隠し味の実を購入しに初めて都会へ。その実は植物モンスターが落とすと判明。入荷は不安定であるため、自分たちでその植物が生息する暗き森へと向かう。
 という概要だけでおおむね語り尽くせる、短いお話。
 構成は、2つの旅路の選択、モンスター遭遇と退治、実の出所を探索、暗い森で別の植物モンスターを退治、本命モンスターを退治。
 初心者GMとして無難にまとめていおり、かつハンドリングも順当だったと思う反面、あと数歩GMとしての冒険が欲しかったなと考える所存。
 あと、紹介時にギャグネタ(サンドウィッチ屋「サブウェイ」だから「チカとテツ」とかそのへん)がばれるのを恐れて、依頼内容をぼやかしたりするのは逆効果かなと。
 逆に紹介時点で惜しみなく披露した方が、プレイヤーもどういったノリでのプレイが望まれているのかわかるでしょうし。

2部

 OBのKさんによる真女神転生2TRPG。
 PC全員がソロモン72柱に名を連ねる堕天使転生体となって、核戦争の危機が間近に迫った世紀末の東京を駆け抜ける。そんなストーリー。
 PCは完成済み5体。
 人間としての生にこだわりを持つものから、食らうことにしか興味のない悪魔の本性剥き出しのもの(アバドン王)まで、人間性と社会的立ち位置に隔たりをもうけた作り。
 見えてくるに従い広がる絶望的な前途、そしてPC間の立場と考えの違いが、ドラマを生む構成でした。


 うちは人間性が最も高いPC(刑事で、血の繋がらない子を溺愛)だったのですが、オープニングの事件でファンブル2連発。
 結果的に人間への愛着は更に深まり、できうる限り人類全体を守ろうとする方針となったのですが、情勢が明らかになるにつれ、その道は険しいというより不可能というのが正確だと判明。
 PCたちの重しとして機能する役回りとなりました。
 プレイヤー的には「この邪魔な人間性を投げ捨てたい!チャンスはないものか」と目を走らせることしばし。
 事態を左右しうる3魔王それぞれの主張は、そうとうな気合いが入っており、コミュニケーション部分が非常に面白いセッションでありました。
 とはいえ、休憩込み込みで8時間はさすがに骨身にこたえた・・・。

スコーン:パンデモニウム第一の書

Scorn: The First Book of Pandemonium
 Dread改めScornの10周年記念ルールブックがリリースされました。
 現代社会に侵入した悪魔を狩るべく、悪魔の力をその身に取り込んだ(元)人間PCたちが奮闘する、スプラッターパンク・アクションRPGです。
 前々からの予告の通り、PDF版は無料でございます。
 まだほとんど読めてませんが、単なる文章やイラスト/レイアウトの直しに留まらない大幅改訂が入っているみたいです。
 ヒーローポイントに当たる堕落というステータスは、溜めすぎるとデーモンに近づき最終的に敵と化すのですが、逆に減らし過ぎると魔力が扱えなくなるというルールとなってます。
 もう一つCabalというポイントがあり、こちらは他PCのダイスを振り直させるために自分が消費する方式。
 記憶違いでなければ、前のバージョンは比較的普通の消費型ヒーローポイントだったかと。


 もうちょっと読んでみます。