断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

7/28の覚え書き

 月の赤い夜。
 プレイスタイルのリハビリ開始。

1部

 4回Uさんによる旧版ソードワールド
 アレクラスト西方ファーランドという設定の、オリジナルのファンタジー世界。征服王であった先代の死後に巻き起こる内憂外患を遊泳するような話。目を潰され追放された第一王子、王位を継いだ気弱な第二王子、王を支える軍団長の第三王子という主要な跡継ぎの中の、第三王子とその側近がPCでした。
 本来であれば、様々な重みを抱えた王子がジレンマに陥るようなセッティングだったのですが、王子のプレイヤー氏が割とあっさり国をうっちゃって情に流されたので、気楽な後半となりました。うちのキャラは非情な副官だったはずなのに、気がつけば民草の行く末などに関して進言する立場に。おかしいな・・・。
 しかし、圧倒的に有利な状況を作って臨んだ最後の戦闘に陥穽が。
 プレイヤーが物量で叩き潰すなら、戦闘処理は省いて勝ったことにするけれど、相手NPCと話す機会もなくなるよ、とのGMの言にプレイヤーの意見が割れまして。結果的には、敵対NPCとの対話を作るために、戦闘処理を取ることになりました。
 ところが、行動宣言ルールが用いられたため、知性でも敏捷でも勝っている敵NPCを相手に大苦戦。ピンゾロによるカウンターマジック失敗や、クリティカル連発による大ダメージ、ブレードネット&ヒーラー二人にメズマライズで封じるなど、NPCの完封策が綺麗に決まったこともあり、PCたちは敗北してしまいます。
 そして、その後のことは語られないまま終了。
 なんとも、消化不良な終わり方になりました。
 このところのUさんの陰謀物シナリオは、序盤から中盤でPCが地雷となる情報(PCが放置すると、あとで爆弾と化す内容)を掘り出してしまい、そこからなし崩し的に終着へと至るパターンが多いような気がします。

2部

 OBのMさんによる異界戦記カオスフレアSC。
 サプリメントのダークネスディアマント収録のシナリオをプレイ。
 以下、ちょっとネタバレを含みます。


 提示されたサンプルキャラクターは、スペース・コブラ、キュウベイ、北斗の拳のモヒカン、某赤髪で槍使いの魔法少女、という生もの過ぎる面々。
 うち3人のプレイヤーが、我が道を切り開くことに呵責ない面々だったこともあり(自分を含む)、序盤のディスコミュニケーションぶりが大笑いでした。
 僕はヒャッハーなモヒカンを担当。脊髄反射で気楽にしゃべくり続けておりました。チンピラは何も考えずにプレイできて、笑いもとれるので楽だわん。
 それでも本編は粛々と進んでいたのですが、クライマックス戦闘で事故発生。
 ボスは根源力ダメージでなければ、ほとんど通らないにもかかわらず、それを付与できる能力を持つPC(キュウベイ)が2ラウンド目のセットアッププロセスでかけ忘れ。後一撃で殺せるという状況にも関わらず削れなくなり、自前で根源力ダメージを準備できるコブラPCはピンゾロで攻撃を外してしまいます。
 2ラウンド以内に倒す必要がある状況だったので、さあ大変です。
 プレイヤーが話し合い、確認した結果、キュウベイPCがNPC少女と契約して、彼女を魔法少女にすればその時点で敵ボスにダメージが発生すると判明。セッション開始時は「君らが感情と呼ぶものは、僕には理解できないよ」などと宣っていたキュウベイPCが、ここから必死の土下座外交を開始。
 「いまお前は、焦燥という感情を知った!」「いたたまれないという気持ちが理解できたようだね」などと、回りから散々突っ込まれつつも、ロールで強引に説得して契約を勝ち取り、ボスを撃破しました。
 トラブルという起伏あってこそ、セッションは盛り上がるものですね。