断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

2/5の覚え書き

 久しぶりに3セッション遊んで、朝の10時すぎまでだべりました。
 さすがに疲労を引きずり気味。
 3部にMortal Coilを遊びましたが、レポは明日にでも。

1部

 2回生KさんGMによるParanoiaXP。
 プレロールドではありませんが、PCごとの秘密結社とその任務は確定済み、というセットアップ。
 アイドルバンドの動画流失犯を処刑し、生放送中のコンサートで発表を行うという、360°地雷敷設済みのミッションを与えられるシナリオの「予定」だったようです。
 各所にけいおんネタのギャグが仕込まれていたようですが、疎いためあまり拾えず。


 予定?
 そう、今回採用されたのはZapスタイル。
 他PCの排除を最優先するプレイスタイルにあっては、ミッション内容なぞあってなきがごとし。
 飛び交うレーザー、蒸発する四肢、爆発するマシン、蠢動する謀議、吊し上げ、責任の押し付け合い。あなたの隣はターゲット、敵の敵はやっぱり敵。そんな砂漠にも匹敵する乾ききった荒野が広がるのみです。
 念には念を入れて開始前にGMに確認をとったものの、当人が強くZapスタイルを志望していたのが判明したので、覚悟を決めて本編に臨みました。


 まず、ブリーフィング・ルーム到達までの状況。
 3名:クローンナンバー3、1名:クローンナンバー2 1名:クローンナンバー1
 最後のは自分のPCでして、立ち回りとダイス目でなかなかの立ち上がり(不具にされてたけど)・・・と思った矢先に、クローンナンバー2のPCから問答無用で銃殺されます。
 「ちょっとまてー、いきなりなんだよ!」「あなたのクローンナンバーが1だからわるいんですよ! バランスを取るためです。」
 そんな理由で殺し合い。これがZapのZapたる所以。


 装備品の配給段階で、そのPCにネチネチ嫌がらせを続けていたら、いつの間にかPC間に蔓延していくコミーのプロパガンダ。ロールに成功すれば、相手がコミー化する恐怖の能力であり、もちろん抵抗なんていう救済措置はありません。
 しかも、最初に広めているPCの様子がどうにもおかしい。
 プレイヤーのメタ知識的に、イルミナティだな、とピンときたものの打つ手はございません。1分ぐらいのひそひそ話で感染するのはどうかと思いつつ、GM判断なので仕方なし。
 間もなくPC5人中3人はコミーという構図ができあがります。


 PCの出目が悪い方向に素晴らしく、この時点でレーザーガンが3回爆発(20をロール)。巻き込みも含め、順調にクローンナンバーを進めていくこととなります。
 更にR&Dで実験ガジェットの受け取り中に、洗脳済みPCが自分ではないプロパガンダを受けていないPC(チームリーダー)と話す機会を持ちます。ところが、リーダー曰く「いや、実は私もあなたのおっしゃる言葉一つ一つをよく存じてましてね」・・・こいつ真性のコミーだ!
 自分以外の4人がコミーという孤立構図に追いやられたことが判明した瞬間でした。


 ちょうど死亡中だったうちのPCが帰る前に、リーダーが他のPCを前に「実は私はコミーでね・・・」と語りはじめ共闘を呼びかける始末。さすがに聞き逃せない他PCたちでしたが、どうせなら僕のPCの新しいクローンが到着後に巻き込もうと、だらだら話を引き延ばし始めます。
 再生後R&Dビルから出てきた自PCはその光景を目にして、素早くラボにとって返します。現状報告をした上で、R&Dから実験中のニュークリア・ソニックウェーブガンを借りて、階下のPCたちめがけて発射。二人ほどを粉砕消去することに成功します。新兵器による反撃を受けてうちも木っ端微塵。ラボの階を含めたR&Dビルの二箇所に穴が開く結果を招きます。
 生き残りにも、録画映像を元に追い込もうとしたのですが、ここでコミーの4人が一致団結。矛先を向けられたPCを巧みにかばい合います。更に、ぶらぶら論点をずらしてNPCを巻き込む形で議論を紛糾させ、ついにはGMを混乱させるに至ります。結局この追求はお預けに。
 いかに雄弁に語ろうとも、数の暴力には勝てませんな。


 そんなわけで、ようやく違法コピーを行っている連中のアジトへと向かう車両に乗り込みます。
 既にクローンナンバーは、1人:6、3人:5、1人:4。
 どうみても任務達成は無理。
 そんな中、みんなでうちのPCへのプロパガンダを行うという合意が形成されます。そして、移動中の車両の監視装置をごまかそうとしたPCが機械をいじったところ・・・「あ、ファンブル」。
 大爆発を起こす車両から逃れ出たものはおらず、一人が残機0になったため、ここでゲームオーバー。
 ミッションが始まる直前にデブリーフィングが開始されるという事態とあいなった次第です。
 あ、デブリーフィング・ルームに向かう途中で、うちのPCもコミー化しましたよ。


 当然のようにミッション失敗の責任は全滅したPCに全て押しつけ。
 その後に待っていた秘密結社裁判で、自PC最後のクローンも処刑されました。
 ミッションまでたどり着けなかったんだから、秘密任務の達成なんて夢のまた夢ですよ!
 ちなみにフリーエンタープライズ所属だったので、「我らが理想はいずれ共産主義に行き着くのです」などと語って潔く殺されました。うそ、言い逃れのロールに失敗したので、せめてもの後付を行っただけです。


 キャラに入り込めない感が強かったのですが、4人を相手に必死の抵抗を示したあたりから全て吹っ飛んでしまいました。危機的状況は没頭を強めると再認識。

2部

 1回生KさんGMによるピーカブー。
 典型的な子供の側はスポーツバカ&内気なガリ勉コンビに、触手の突き出た粘体&喋るカットラスという別リアリティ在住スプーキー2体の組み合わせ。ランダムぶりって恐ろしい。
 節分の目前に、子供たちの通う学校で、教師&生徒に角が生える(イノセントにしか認知できない)という事件が発生。何故か角の生えていない3人のNPCを手掛かりに追跡していくと、大江山の鬼が絡んでいることが判明していく、という内容でした。


 基本基調はおとぼけギャグなのですが、GMがやたら駄洒落を連発。
 「豆神社にはまめにお参りすると御利益があるそうですよ」「・・・まめまめしく通うか」「じゃあ、ビーンズと進めましょう」とか、そんな感じ。くだらねー、と思いつつも繰り返されると笑っちゃう。くやしい。
 その上、出てくるNPCがどいつもこいつも癖のある味付け。
 周辺地域の頭領格の妖怪は柳の精で、外見三十台の美女という設定。会いに行くとセーラー服を着用しており、無理無理感にPCがずっこました。おかげでカリスマ急下降。ランダムチャートが準備されており、会いに行くたびに服装が替わる仕様でした。
 クラスのファッション・リーダー的な少女は、古着を自分でアレンジして着こなす名人。一人っ子なので、自ら古着屋巡りをして集めているようなのですが、年齢設定は小五。渋いなー。ちなみにこの子は体育教師に密かな思いを抱き、豆泥棒を行っていたという設定。PCに豆を盗む理由を聞かれての第一声が「イソフラボンよ!」・・・色々おかしいが、妙に納得する面白さ。
 極めつけは、危険な妖怪の集会に参加していた鵺。彼と接触したおかげでPCは多くの情報を手にすることができたのですが、そのせいもあって会話時間は長め。その間ずっとカタカナ文字連発の「ルー語」で喋り続ける有様。しかも、アドリブ混じりなのになかなかうまい。腹がよじれました。


 最後の幽霊屋敷突入時は、入り口のクイズに答えられないと進めない方式。質問するごとに部屋が増えていくという工夫された関門でした。
 まー、ゲル状生物のスプーキーPCが隙間から入り込んで、入り口で時間を引き延ばす間に狙撃にいくというインチキがなされたこともあり、割となし崩し的に回答せずに終わりましたが。
 そういったプレイヤーの無茶提案を反映させる柔軟性にも感心することしきりでした。


 テンポが少し遅めでプレイヤーの集中力が途切れがちな気もしたけど、このゆるゆるギャグ世界にはマッチしているとも感じたため、特段問題とは感じず。
 描写もそつなく、ネタは豊潤。話の繋がりは奇異な部分もあるのに、それをGMの味と感じさせる雰囲気が既に醸し出されているのは、驚きであります。
 うちのサークルは、GMが自らの個性のみで余人には真似できないギャグシナリオを打つケースが多いだけに、面白いものをある程度狙って準備できるタイプはなかなか珍しい印象です。
 少なくとも、同時期の僕より遙かに上手なので、自信持ってええと思いますよ。

3部

 Mortal Coilをお試しプレイ。
 詳細は別項。


 その後、数時間だべって帰宅。