断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

8/28の覚え書き

 昼:クーラーのない部屋で7時間セッション
 夜:深夜1時から突発GM
 翌朝:11時すぎまでダベリ
 帰宅後:5時間睡眠
 現在:体力枯渇気味で、未だ眠し

1部

 OBであるWさんGMによるAの魔法陣
 PCたち勇者様ご一行が、魔王を倒したその後の話。ライト・ファンタジー風の世界を背景に、物語の終結から始まる苦難の道のりを描く。そんな展開でした。ちょっと前に流行った、まおゆうインスパイアものとのこと。
#僕は最初の方だけチラ見して、読まなかったものぐさ


 プレイヤー3人は、いずれもホットでグッドな勇者様にほど遠いヨゴレばかりだったため、卓分け後「この面子で勇者様ご一行? すぐに化けの皮がはげますよ、ガハハ」と罵倒を浴びせられます。
 なんだと、じゃあやってやろうじゃねえか!
 と、息巻いてキャラクター作成。構成は勇者、賢者、盗賊という感じで、みなそれなりに凝ったライト・ファンタジー風の設定を作り上げます。


 が、高邁にして清廉設定の賢者様、開始十分でキャラ崩壊。
 「民衆に必要なのは賢人政治と存じます。すなわち、優れたものが統治する!」「永きにわたる優れた統治を実現するもの、それは・・・死霊術!」
 まだ厄介ごとが頭をのぞかせないうちからこの調子。はえーよ、おい。
 そして、盗賊先生はノンポリで実をとるタイプ。
 こうなれば、自分の担当した勇者キャラが青臭い理想論で牽引するしかない。そう、一念発起いたしました。


 導入部において、魔王を倒し世界に平和をもたらした直後の勇者一行の前に、慈母たる蛇の女神が現れ、戦争が終わった結果疲弊していく人々の姿を語り、今一度彼らの力を持って食い止めて欲しいと願います。
 ここでGMの前提とプレイヤーの認識に齟齬があり、中盤になってPCたちが苦労することになります。GMはかなりシビアな状況を頭に描いており、創意工夫に満ちたアイデアで事態の解決に乗り出すことを願ったのに対し、プレイヤーは人間側にまだ余力があり、だからこそ争いが起きる一因となっていると思い込んでしまったのです。
 だから、PCたちが選択したのは、魔族に未だ支配される地域を人の手に取り戻すために、国家を糾合して軍をおこし、奪回の戦を起こすことでした。共に戦うこと通じて、人々国家間の火種を緩和する狙いもありました。


 1ターン半年単位、結果を通じてダイナミックに地図が書き換わる工夫を絡めたセッションは、なかなかダイナミック。PCたちは数年をかけ、なんとか侵略を受けた版図の半ばを回復します。魔族の残存勢力である黒騎士を撃ち、竜の大公、そしてかつて魔王を倒す際の仲間であった魔族の眷属(戦闘マニアの豪傑)の精力と領土を接することとなったのです。かつての友は今や力に溺れ、第二の魔王と化す寸前。そこに、竜の大公が同名を呼びかけてくるのだか・・・という流れがクライマックスとなりました。
 プレイヤーたちの好き放題をうまく料理して返すGMには感謝。


 Aの魔法陣は初プレイでした。
 目の付け所は面白いシステムですが、テンポが中断されがち(特に戦闘)なのと、プレイヤーの目指す方向と取る行動が類似していると、成功要素の使い方が同じになってしまうのが、自分には今ひとつ。今回は特に、戦争また戦争、な展開になってしまったこともあり、それが目立ったものと思われます。


 個人的には、勇者様プレイを満喫しすぎた感あり。
 欠陥だらけの理想論が口からよだれのように、出るわ出るわ。が、プレイヤーの心と舌は別物。早く論破してくれー、と心では願っていたのですが、いかんせん勢いをつけすぎて結局押し切る結果に。
 相変わらず、自己の楽しみに耽溺して、周りの意見をくみ取れないのは、全く持ってよろしくありません。反省。


 そういえば、賢者様。
 最後は「私が信頼するのは優秀な人間のみ。愚民どもは信を置くに値しません!」と言い切る方向でした。理想主義勇者様は、そんな堕落した妥協できませんよ、先生!

2部

 定番ゲーム。
 遺伝子再編とブラストを食らってえらいことになるも、中盤の遭遇戦で敵方の重鎮二名を幸運にも葬ったことで勝利。あと、大司教がダイスの悪戯で絶望の海に沈んでおられました。

3部

 自分がGMでApocalypse World。
 ゾンビ・アポカリプスから20年後の世界で、ウィルスと危うい共存を保つ生存者たちの街に、普通人である避難民が押し寄せる展開。ゾンビ映画のパロディを少しと、キチガイ科学者成分を混入させた代物でした。


 PC構成はバトルベイブ、ドライバー、ガンラガー。
 当初はむさい男3人な設定だったのが、深夜の魔力に浸されたプレイヤーたちの脳は、これを反転させます。そしてできあがったのは女性3人。クールビューティ、外見ロリの21才、顔に傷を負ったガチムチ姉御という、B級映画臭漂う組み合わせとなりました。プレイヤーは「アポカリプス・エンジェルズだ、ひゃっほー」と笑いながらキャラクター紹介しておりました。ノリノリ過ぎるよ君ら!


 セッションはやはりカオス。
 ドライバーPCが、開始直後からガンラガーPCに敵対行動を開始。更に誤情報をばらまくことで、2勢力の対立を決定的なものとします。鮮やかなるマッチポンプで、もはや衝突は不可避となります。
 クライマックスはダムでの騒動に決着をつけた帰り。
 難民キャンプに乗り付けたPCたちは、一人がおとりとなってキャンプのボスの気を惹き、サブマシンガンで蜂の巣に。間髪いれず、ドライバーが走行車両でつっこんで、グレネードランチャーを全弾発射。武器を手にした男どもをほぼ皆殺しにします。
 残された女子供が泣き叫ぶ中、彼らを隔離しつつも街(地下鉄を利用した地下都市)の一角を提供することを約束したPCたちは、死体の山を車に積み込んで帰るのでした。無論、葬るためではなく冬期の特別な食料とするために。
 バトルベイブのPCが目的のものを全て手にする完全勝利に終わりました。


 すばらしい酷さでしたが、時間帯が時間帯だけに、眠気に襲われたのが残念。

その後

 だべってたーよ。