断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

銃強盗

Gun Thief
 3人用(一応4人も可)、1時間で終わるのダイスレスのストーリー・ゲーム。
 プレイヤーは、Gun Thief(主人公)、The Law(敵対キャラクターや状況設定を行うGM的役割)、The Jagged Women(Gun Thiefの人生に関わる幾人もの女性を演じる)という3つの役割をそれぞれ担当します。
 舞台設定は西部劇からノワール、マフィアものまで参加者の好みのままに。
 Gun Thiefは、最初に4つのアイテムを選択所持しています。
 ゲームはThe Lawが提示された4つのシーンを手がかりに、Gun Thiefが追い込まれている状況を作り、The Jagged Womenがそれにひねりを加えます。そしてシーンを演じ、それを通してGun Thiefは5つの選択肢のうちから、3つのものを得ることができます。その選択に従い、The LawとThe Jagged Womenがシーンの終わりで起きた出来事を決めていくことになります。


 その後は、前のシーンで即興的に作られた周辺状況を生かして、The Lawが次なるGun Thiefに危機が降りかかるシーンを開始し、同じような処理を行っていきます。
 1時間が経てば、ゲームはそのシーンで終了となります。
 Gun Thiefは、全てを得る代わりに殺されるか、全てを失う代わりに1つを保持して歩み去るかを決定できます。哀れで荒々しい生き方の果てに何を選び取るのか、そんな決断がラストを彩ります。
 キャラクターを演じ、思いっきり感情移入して、選択することに焦点を絞ったミニ・ストーリー・ゲームと言えるでしょう。
 プレイする機会はなさそうですが、根底のアイデアには感銘を受けます。