断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

RPGという遊びを伝えるには?

 新歓期ということもあり、TRPGに対してイノセントな方々と交流する機会が増えています。
 難問はいつも同じ。
 この遊びのなんたるかを、どうやって伝えるのか?
 ただでさえ絡まった結び目をさらに複雑にするのは、RPGの何を楽しいと思うかは、プレイヤー各々によって異なることでしょう。新人さんの左右から聞こえてくる概要が全く異なる遊びとなることだって、無いとは言えません。


 コミュニケーション的なアプローチから、AGONやLady BlackbirdのデザイナーであるJohn Harper氏が次のような興味深い記事を書いておられます。概要だけテキトーに書きますので、詳しくは元記事を見てください。
What to Say When Someone Asks You What Gaming is All About


 ここで提案されているのは次のような方法。
 まず、5分ほど時間をとることを相手に了承してもらいます。
 そして、殺人課の刑事となった自分を想像してもらいます。プレイヤーは相棒と共に、潤滑油とガソリンの匂い漂う静かな場所で、機械工の男から話を聞いています。
 彼は被害者女性の義理の兄であり、プレイヤーたち刑事を前に落ち着きがありません。
 細かい疑問はその都度補うとして、聞き取りを始めてもらってください。


 この事件には、さほど複雑ではない真相があります。
 そして、彼が嘘をついているなら、それが嘘であることが告げられます。
 刑事として彼から真実を聞き出すことがプレイヤーの目的となります。


 彼が何も答えない、会話がそんな袋小路に陥ったところで語り手がこう告げます。
 彼から答えを引き出したいなら、ここからゲームの部分が始まるよ。
 語り手は指を三本立てて続けます。
 君は彼に対して3回、答えを強要することができる。
 君はどのようにして彼から答えを無理矢理引き出すのか言うだけでいい。そして、彼は必ず真実を告げる。
 強要する度に、次の答えをえるためにはより強烈な行いに出なければならない。


 舞台とシチュエーションとゲーム部分を変えれば、様々な応用が利く、非常に心惹かれるアイデアだと思います。
 余裕があれば明日にでも試そう!
#まー、未だにシナリオ書いている始末なんですけどね・・・