断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

別舞台のDitV

 Dogs in the Vineyardの設定は、疑似モルモン教下のユタで繰り広げられる西部劇です。
 若きガンスリンガー聖職者が、赤土の荒野に点在する村々を巡るというセッティングは魅力的なのですが、扱いにくくニッチであることは否めません。それもあってか、ルールブックの後書きには別の舞台を利用する際の指針が書かれています。
 必要とされるのは次の項目でしょうか。

・PCたちは何らかの信条に従う一団である(マフィアなどもあり得る)
・比較的まっとうな倫理観をもつ
・社会の法とは必ずしも一致しない(加えて堕落や退廃の綻びが現れている)
・PCたちは、そのずれの中で揺れ動く

 フォーラムには様々な別の舞台があげられているようです。
 ジェダイの騎士は、確かに分かりやすいですな。個人的には、カマリリャの護法官の配下で都市を巡るとかも使えるかなあと思っていたら、Archons in Elysiumというアイデアが投稿されていたので、かなりツボでした。しかし、ニッチさを解消する助けにはまるでなりませんね。泣く泣く却下。マンガ・アニメものだと鋼の錬金術師案もありましたが、こっちは自分が原作を読んでいないという罠が。
 旧ソードワールドの聖王国アノスとかも考えましたが、魔法が溢れている世界は微妙に扱いづらい感があったので保留。アリアンロッドにも宗教国家は普通にありそうだけど、リプレイの類は全然読んでないから設定知らないのよね・・・。
 んー。


 紆余曲折の末、上記の項目に加えて、「敷居を下げるべく中世風ファンタジー世界にする」「自分の好きな世界にする」あたりで妥協。となると、深淵の世界にオリジナル設定を加えるのはどうだろうかと、ちょっと模索してみました。

タイトル:荒野の赤き猟犬たち
舞台:ハジの荒野に点在する村々
PCの立場:退魔師(妖魔を狩るまじない師)
堕落を引き起こすもの:魔族・妖魔・獣師
勝手な設定:ハジの荒野に忍び寄る妖魔と戦うため、退魔師たちが集い互助組織を作り上げた。彼らは荒野にしがみつくように根を張る村々を巡り、入り込んだ妖魔や魔族の影響を排除する旅を続けている。退魔の技やまじないの力もあり、表向きは人々の尊敬を集める。しかし、戦うべき相手は必ずしも正面から人々を襲うわけではない。彼らは密やかに浸透し、厳しい荒野に暮らす人々をねじ曲げることを得意とするのだ。また、人々の憎しみや争いが、魔族どもに入り込む隙間を与えることもあり、結果的にその調停も退魔師たちの領分となってしまう。そして、そういった活動は、地域の支配者の思惑は常に一致するわけではない。退魔師たちの仕事は常に一筋縄ではいかないのだ。

 これなら出来そうな気がする。あんまり深淵っぽくないし、公式設定(火神教団関係)と矛盾するけど・・・。気にしたら負けですね。