断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

天羅WARルールブックの雑感

 こっちは全体的に斜め読み。世界観は豪勢なちゃんぽんといった風情で多数のネタが、これでもかという量ぶち込まれている感じです。アニメやライトノベルをあまり嗜まないのでそれっぽいなという印象は受けても、元ネタはあまりわかりません。エンタープライズ号のウィリアム・シャトナー提督とか、わかるネタはほとんど加工された跡がないので、全体的にそんな感じなのかしらん? ごちゃ混ぜだけど、熱くそして濃いめの味付けなので、性に合えばとことんはまれるんじゃないかと。私にとっては拡散しすぎている感があり、ゲームマスターをやる気は起きないかもしれません。これに比べればずっと地味な旧天羅万象の方が合いそうではあります。
 ルール的にはさっさっと読んだこともあり、細かいバランスのことはいまいちわからず。PCを個性づける特技の数やライフパスは充実していて、ノリが合うなら愛着たっぷりのキャラクターが作れそうです。借りたルールブックは、サンプルキャラクターも含め手書きでかなりの書き足しや修正がされていたので、編集ミスは多かったのかも。データ量えらいことになってますからね。合気を他プレイヤーから投げてもらうために、皆を沸かせる演技や行動をとるように仕向けるのは、世界観やゲームの方向性とも合致して盛り上がるんじゃないかと。大喜利の座布団みたいなものでしょうか。PC同士は表向き対立していても、メタレベルでは協力するようになっているのは興味深いですね。
 で、たぶん引っかかるだろうなあと、事前予想していたのがシナリオのセッショントレーラーとシーン制。サンプルシナリオだと、セッショントレーラーでネタばらししすぎかつプレイヤーを誘導しすぎに思えてしまいます。シーン制もシナリオが崩壊する危険は減るだろうけど、ちょっと固定しすぎじゃないかなという感想。昔読んだトーキョーNOVAよりもより徹底している印象を受けました。たしかに不純物を取り除いていき、キャラクターと話にのめり込んでもらうのならこの方法もありでしょうが、色々と重要なものも除去しているんじゃないかと思えてしまったり。まあ、このまま適用するわけじゃないだろうから、ゲームマスターの裁量次第なんでしょう。このパートを読んでいると自分が古いタイプなのかなと落ち込み気味。
 少し甘めですが、読み込んでいないのでこの辺で・・・。