断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

Wローズのソロ・プレイ(途中まで)

 昨日、試しにWローズのソロを遊んでみました。
 混沌の呪縛を解き放つための「魔法風景」選択で、変異混成に手間のかかる言葉を選んでしまいまして。必要な言葉はほとんど揃っているのに、変異混成のためあと三夜ほど要するのが判明したところで中断。
 過程をメモしながらやっていたため、あと三日の遭遇を書き留めるのが面倒になったという、ダメダメな理由によります。
 手順間違いもあるため、あまり参考になるとは思えませんが、経過を簡単に記します。
#また、語りはヘボヘボですのでご容赦を・・・

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・キャラクター作成
 魂の故郷は「諸族の国ローダニゾン」で、選んだ風景言葉は「過ぎ去りし名誉」。
 言葉決めで「竜巻」を選択し、総合ステータスは「過ぎ去りし竜巻の名誉」を宿した雰囲気。
 他のステータスは、「一角獣」+「鳴き声」、「さんざめく」+「剣」、「死者」+「呼吸」。
 「一角獣のいななき」をおびる声音、「さんざめく剣」のような眼差し、「死者の呼吸」のような仕草、となる。
 通り名の言葉決めは、あだ名になりにくい言葉が多く選択に迷った末、「秩序の手」に。
 兵士か官憲の類かなと思いつつ、クステを引くと「魔神の瞳」。


 死に直結するイメージが一気に広がったため、「処刑を執行する任についていたため『秩序の手』という渾名を与えられた。職業柄か死者の呼吸のような密やかな仕草が身についた男。その声音にはまだ見ぬ乙女への思慕をたたえており、本質的にはおおよそ死とは相容れぬ恋愛を求める。ゆえにある晩、街を飛び出した。」みたいな設定にする。
 年齢は20代半ば、性別は一角獣からの連想で男とした。


・風便り
 まずは生まれる前に見た夢と弱点言葉を決定。
 言葉決めから「冥府ライヴァスロ」と「金」を選択して、「冥府ライヴァスロの金、だがその金がいかな輝きを放つのかわからない」と書き記す。死のイメージが相変わらず強い。
 直前の夢は「躊躇いの言葉」で場所は[8:すぐ上]。何者かが眠っている自分の上で、何か告げようとしているが躊躇し、言わずじまいという夢を見たことにする。
 冒険マップはローダニゾンに近い「イラフロノウム大森林」。開始位置は[7:樹上の見張り台]。


 どうやら頭上の見張り台から声をかけられたようだ。
 アムンマルバンダのしるしである5番目の[真の風景]は、「妖精族に共感する」耳。ふむ、姿見せぬ声の主は妖精族かな?
 混沌の呪縛にとらわれている場所は[9:巨木の天蓋]。ここから2マスと近い。何が起きているのかを、言葉決めで2語を置き換えたところ、「灰色の火」と化していることが判明。もっと分かりやすい組み合わせも可能だったが、あえてイメージを拡張する方向で。
 [虫の知らせ]は「妖精の芝居小屋」。そういえば、黄昏に薄れ行く妖精たちの芝居を見た気がする。あれは、自分に何かを訴えるためだったのだろうか? 妖精たちは苦しんでいるのだろうか?
 ルールブックを読みながらだったので、ここで手順を間違えて[隠された真相]を決定してしまう。それによると原因となるのは「恵み深き王」。ふむ。恵みをもたらすための「灰色の火」となると、花咲じいさんとか焼き畑農法とか、豊穣をもたらすための灰を生み出したりしているのだろうか? と、そんなイメージをとりあえず心にメモしておく。


・旅
 さて、1日目の昼は、今いる樹上の見張り台をうろついてみることにする。
 イベントはクラブなので[印象的風景を見る]ことに。言葉決めの結果は「新月の砂」。これは自分の風景としても追加されることとなった。
 そのため「声の主を確かめようと見張り台に登ったが、そこには誰もいない。立っていたと思われる場所には、真っ白な砂がこぼれ落ちている。指ですくい取ると、闇夜を思わせる冷たい感触が記憶を呼び覚ます。幼い日、お月様が顔を見せない晩に、窓辺に降り積もったこの砂に触れたことがあることを。」という感じの語りを入れる。
 「新月の砂」を帯びる指先、というステータスを得る。なにやら、本編とは直接関係するか不明だが、このキャラクターの人生に深く根を張った、運命の導き手がひょっこり顔を出した気がする。


 1日目の夕方は[8:苔むした一里塚]へ移動。
 イベントはスペードを引き、反発的存在が姿を見せる。
 発見遭遇表は「美女」、言葉決めは「千里眼」。ロールは「塞ぐものにおどされ、PCたちの邪魔をしているもの」とのこと。隣の巨木の天蓋に向かうキャラクターを、追い返そうとしているのだろう。
 実は言葉決めの際、「大火傷」も選択可能だったので迷ったが、火のイメージと火傷は直結しすぎていると判断し、千里眼にしてみた。
 「千里眼を宿す美女」だと、存在リストで適するのは「魔女」あたりと考え、汎用存在シートに記載を行う。
 さて、この時点でローズガーデンには1つしか言葉が無く、敵対的であっても魔法風景を放って書き換えるような対処はとれないと判断。
 [響き合い要素]を考えると、彼女の「沈黙を語る瞳」と、自分の「死者の呼吸のような仕草」は、通じ合う静けさがあるように思われる。そこで「引き返すよう仕草で告げ、じっとこちらを見つめる美しい女性の視線に対し、音一つたてず歩み寄り、その瞳の奥を覗き込む。」という形で交流を試みる。
#かなりこじつけっぽい
 生まれる風景の右欄は「隠す」(この時点では混沌の呪縛を消し去る風景が不明なので決めようが無く、言葉決めからそれっぽいのを選択)、生まれる状況は「夜の印象」となる。状況を引き起こす条件の語は「反応」。自らの「新月の砂」は「夜の印象」と噛み合いそうだ。
 ここは強引に「何も語らぬ彼女に引き込まれるように、その頬に指先を伸ばす。触れられた彼女はどう反応を返していいか迷いを見せる。その刹那、触れた指先の宿す新月の砂が、彼女の沈黙の瞳に夜の情景を浮かび上がらせる。塞ぐものにおどされた新月の夜を。言葉を交わすことがなくても、魔法使いたる『秩序の手』にとっては、隠されたことを全て語ったも同じであった。」あたりで語る。相当に苦しい・・・。


 さて、問題はこれで千里眼を宿す美女が退散するのか、という部分。
 判断に迷うところだったので、とりあえず弱点言葉を見出すという行動を取ることにする。
 NPCの弱点言葉を決定する方法が見つからなかったので、PCと同じ言葉決め/2語を実行。「妖精族」「仲間」という結果を得る。もちろん、ステータスと虫の知らせ両方に妖精を関係させているため、最適な弱点言葉と思ったからだ。
 先の行動時に、「隠す」を見出している(ローズガーデンに追加)から、それをもって弱点言葉の発見とする。相手からの反撃はクラブの2で外れ。
 そんなわけで「『秩序の手』は彼女に、自分が妖精に導かれ巨木へと向かっていることを告げる。彼女は妖精族の友でありながら、魔法的な呪縛を受けて彼らを感ずる術を無くしていたのだ。戸惑う彼女に、彼は耳をすませるようにやさしく語りかける。『妖精族に共感する耳』を持つ彼は、今でも妖精たちの囁きを聞き取っていたのだ。彼の導きで妖精との交流を取り戻した彼女は、塞ぐものについて語り始める。」という語りを挿入。
 これなら引いてくれるだろうという判断。
 ただし、ルール的な処理としては、間違っている。NPCの弱点言葉を、かなり粗雑に扱っているからだ。NPCの弱点言葉をどう処理するかの記述を見つけられなかったのもあり、都合のいい形で適用している。
 あと、「領主が恵みをもたらす灰を得るために、木を焼いている」程度の想定だったが、千里眼の持ち主に魔法的呪縛を与えるとなれば、塞ぐものはずっと強大な存在のようだ。語りのエスカレートにちょっと後悔。


#長すぎるのでここから省略モード
 ようやく1日目の夜。
 これまでの状況から、塞ぐものとして適切な力ある存在を検索。魔族の項にある「フンババ(バボイトー)」当たりが適当ではないかと思う・・・森の守り手が正気を失ったというところなのかな?
 事情が複雑な感じなので、この時点では原因を確定せず、いくつかの有力な可能性を心に描くに留める。そして、『秩序の手』はそれに気づいたとする。
 ソロだったので、[神託の魔法風景]は言葉決めを行い、「言い残された力」が混沌の呪縛を打ち払うとする。ローズガーデンには「言」しか合うものが無いわけだが、イメージが広がる印象だったのでつい・・・。
 更に夢の言葉決めで、[1:すぐ前]に「始まる力」を発見。
 早速、[変異混成]でざっくり。「始まる」+「力」とする。2回目で「躊躇いの言葉」を「躊躇い」+「の言葉」に。ここから「の言葉」を、「野」+「言葉」にする。
 正直なところ、「躊躇いの言葉」を「躊躇いの葉」+「言」に一発分解できないのかと思いつつ、ルールブックの記載では一箇所ずつ切っていくようなので、上記のような処理に。


 そして2日目の朝。[10:染み出す泉]へと移動し、イベントを起こす。
 結果はクラブ。しかも「生き残らされた金色」となり、「巨木に近づくに従い、熱気を感じるようになる。木々はその影響を受けてか、灰色に染まり生気を感じられない。だが、一本だけ青々とした葉を茂らせる若木に出会う。朝の光に照らされ、一瞬金の輝きを放つがごとく見えた。」と語る。
 トランプを引いたところ、今回も風景の取得に成功。ローズガーデンの[11:彼方]に「生き残らされた金色」を書き込む。


 (実時間で)夜も更けていたことがあり、ここでいったん考える。
 これを組み合わせて「言い残された力」を手にするには、何回の変異混成が必要なのかを。
 「言葉」を「言」+「葉」。「生き残らされた金色」を「息」+「残らされた金色」。「残らされた金色」を「残らされた」+「金色」。(一夜目)
 「残らされた」を「残」+「らされた」。「らされた」を「裸」+「された」。こっから「残」と「された」を混成して「残された」。(二夜目)
 「躊躇い」を「躊躇」+「い」。そしてようやく、「言」「い」「残された」「力」を混成して、神託の魔法風景が完成。(三夜目)
 それまでの朝、昼、夕のイベント数は8回。
 将来への種や、様々な風景、場合によっては影を作り出してしまう、そういう興味深い数ではあるのですが、いかんせんここから8回やると(実世界の)翌日に響く。
 そんなわけで、ここで取りやめ。

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 こんな感じとあいなりました。
 リストがどこにあるのか探してルールブックをひっくり返す羽目になったり、方向性のわからない初期の言葉選びでさんざん迷ったり、狭い机でシートを取っ替え引っ替え見比べたり、読み込みが足りない自分のミスは多いにせよ、思ったより煩雑な印象です。なれたらスムーズにいけると思うけど、GMしようとするなら、一度はソロで感覚を掴んだ方が無難だと思います。
 あと、最初の試みは単純な話の方がよいかと。
 イメージを押し広げると、収拾が大変なことになるので・・・上記が反面教師と言えましょう。


 加えて自分の内的イメージの貧困さと、優柔不断さに直面する羽目に陥ってしまいました。
 この辺は要心の鍛錬ですねえ。もっともっと本を読んで心を豊かにしたいところ。