断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

10/27の覚え書き

 割と全力疾走した日。

1部

 1回F君GMのクトゥルフ神話TRPG
 破産寸前のリゾート会社社長が、起死回生を狙って打ち出した策は、社員を直接送り込んでの新規リゾート地開拓。そんなわけで、カリブ海に出かけたPCたち一行は嵐に遭い漂流。たどり着いた先の無人島はゾンビの巣だった・・・。
 という内容。
 PCは2人が正社員。残りは、企業の広告塔として契約したアイドル(APP18、性格問題アリ)、そのアイドルを追っかける医者(ストーカー気質)、会社に金を貸している経済ヤクザ(取りっぱぐれないようについてくる)、会社の顧問弁護士(裏では会社の売却を進めている)、という面々。
 ゾンビが殺しても、次のターンから蘇ってくるタイプで、PCたちは必死に筏を組んで脱出。島の奥に入れば、対策のための魔導書が存在したのですが、GMの考えている方法にまでは至れませんでした。
 そもそもフランス語読解できるPCがいなかったので、読めなかったという・・・。
 とはいえ、PC連中が勝手に連鎖反応を起こして盛り上がったセッションとなりました。

2部

 自分がキーパーでtremulus
 Apocalypse Worldハックのクトゥルフ系ホラーものです。
 一週間弱でサマリーとプレイブック訳を準備して臨みました。
 ルールを試すのが目的だったのでシナリオは軽量・・・のはずだったのですが。


 セッションは7時間の長丁場。
 終わったのは朝の5時近くでした。


 内容は、1930年代初めのアメリカ南部田舎町を舞台にした、ウェンディゴネタ。
 私の手際が悪かったため、調査ものとしては吸引力不足だったのですが、化学反応を起こしたPC関係に着火したときの爆発力は凄まじく。
 「シスター・ジャニスと毛皮セールス事件」「御曹司、姪っ子に心を折られる」「教授の育てた最高の生徒(ルビ:モンスター)」あたりが三大面白シーン。最初の2つは、本編とは何の関係もない突発イベントだったりしますが(笑)。
 キーパー的にも楽しすぎたため切らずに進めたのが、長引いた最大の原因です。
 これらのイベントのおかげで、プレイヤーの没頭度合いもそこそこ高く。
 プレイヤーのおかげで、そこまで大きくだれることなく乗り切ることができました。


 PCのムーヴ(特殊能力)は、ストーリーを波立て、転がすのに機能していたと思います。
 【知識】を集めまくって石棺を破壊する儀式を危なげなく成功させた教授、問答無用でNPCの人心掌握してものを売りつけるセールスマン、銀行口座から毎日大金を引き落とすディレッタントあたりが特に強烈。
 ディレッタントが「カジノとホテルをまとめて買い取って」事件の後処理を図るというのも斬新でした。
 「知識ムーヴ」というクラス毎の特殊能力があるため、クトゥルフ神話TRPGよりも格段にヒロイックな展開が可能となっています。
 AWのポストアポカリプスという、馴染みが薄い世界観ではなく、一般的な1920年代クトゥルフという背景も遊びやすかった原因かと。
 次回はもう少しネタを練り込んで遊びたいところ。
 楽しい時間でありました。