断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

1/8の覚え書き

 交流ということで、他サークルと合同セッションが行われました。
 深淵が予定に入っていたため、久々に口先魔道師できるかな、と目論んでおりましたが、まさかの一番人気。ジャンケンで玉砕いたしました。

1部

 MさんGMによる、Paranoia: High Programmersに参加。
 GM、プレイヤー共にうちのサークルしかおらず、1部で唯一の非交流卓となりました。しくしく。


 Paranoia: High Programmersは、日本では動画の影響もあってマイナーメジャーなRPG、Paranoiaのウルトラ・ヴァイオレット(以下UV)を遊ぶというもの。25周年記念の一環なのかな、たぶん。UVは通常ParanoiaにおけるGMであり、ディストピア都市アルファ・コンプレックスにおける最高位を指します。どれぐらい偉いかというと、人に会うときは「相手から出向く」と明記されているレベル。
 その名にふさわしく、ルールブックの表紙は簡素な真っ白。しかし、中身はといいますと・・・。


 GMが開口一番「では、これからアルファ・コンプレックスの歴史についてご説明しましょう」と言い放ち、プレイヤーたちは戦々恐々。その後も、「各クリアランスの日常生活」、「コンピュータから観た各秘密結社の成り立ちと、ランクづけ」など、セキュリティ・クリアランス・レッドでは知りようもない驚愕の事実が次々と白日の下にさらされていきます。
 PCとしてのUVは、「6つの能力(技能への割り振りは無し)」「ミュータント能力」「複数秘密結社を利用するための影響力」「サービスグループの掌握」からなり、100ポイントを割り振っていきます。残りのポイントは「アクセス」となり、セッションでの行動にはほぼ全てこのアクセスを消費する構造です。ちなみに1アクセス=百万クレジットだとか。
 ルール量は若干多めで、説明&キャラクター作成に3時間ほどを要しました。


 で、我々UVが何をするかというと、セッション開始後に一つのルームに集められ、そこからアルファ・コンプレックスを襲う難事への対応命令をがんがん出していきます。物事の解決にはサービスグループを用い、他UVの足を引っ張るには秘密結社を利用します。基本的に部屋から一歩も出ることがありません。
 UVはアルファ・コンプレックスの真実を全て知っているため、言い間違え程度では処刑されません。他UVへの暗殺を試みることも可能ではありますが、死んだところでクローンは設定上無制限です。敗北するのは、クローン再生の結果いずれかの能力が0になるか、反逆ポイントが累積して降格された場合のみ。後者のケースは、アクセスが十分に支払えれば免れます。
 位人臣を極めている立場なので、快適な人生を提供するアルファ・コンプレックスの破壊は望ましくありません。なので、危機への対応は表向きは協力体制を築きます。その裏で権謀術数を巡らし、陰湿に他UVのアクセスを削っていくのが基本スタイルとなる感触でした。
 今回は、大地震の原因究明&地震被害の復旧が任務で、PCのうち一人しかUVにとどまれないというセッティング。達成すべきことごとにポイントを決め、働きに応じてそれを割り振るという、独自の評価手法を用いられた模様でした。


 サービスグループの掌握は、セッション開始前とルームに集まる前の二段階に競りが行われる方式で、いやがおうにもPC同士の亀裂を深めます。表面上は同じルームで談笑しながら部下に命令を下す、という黒幕スタイルで遊びますが、裏ではアクセスを通貨に相手の寝首をかこうとする遊び方となりました。
 PCは比較的若く、それゆえに権力闘争に意気盛んなUVとされています。なんつーか、Vampireのメトセラ気分。UVは他に、世俗には興味を無くして自らの趣味に没頭するエルダーUVとか、降格命令に反逆して部下と共にアンダー・プレックスに潜った逃亡UVとかがいるようです。


 結果的に一人勝ちしちゃったけど、たまたま能力値割り振りが上手くいったこと、8つのサービスグループのうち4つを掌握したこと、あたりの「みんなが不慣れだった」のが最大の勝因。作成時に他の2プレイヤーがアクセスを優先的に残したのに対し、別スタイルをとったのが功を為したようです。
 今回は、比較的マルチゲームを遊んでいるプレイヤーが僕一人だったのもあるでしょう。マルチ慣れした面々なら、交渉に次ぐ交渉でひたすら時間がかかるかもしれません。
 僕は面白かったけど、このシステムの次回投入はあるんだろうか?

2部

 自分がGMでLady Blackbird。
 プレイヤーは3人で、密輸船船長(サイラス)、元拳闘士奴隷の用心棒(ナオミ)、密輸船副長の魔法盗賊(ケイル)という構成。ナオミが比較的おとなしかったためか、冒険活劇の雰囲気が今ひとつ醸成されず、比較的リアル志向な展開となりました。珍しい。
 本来の主役であるレディ・ブラックバード(ナターシャ)がPCではなかったため、決断をNPCである彼女に任せてしまう傾向があり、個々PCを掘り下げていく方針でGMしました。そのためか、セッションにはこれまでで最長の5時間半がかかりました。
 プレイヤーのうちお二方が他サークルの方だったのですが、幸いそこそこに楽しんでいただけたようです。ほっと一安心。


 LBを3人プレイヤーで遊ぶ場合は、ナターシャ、ナオミ、サイラスがPC同士の人間関係のバランス的にはよさそうですが、そうすると女性PC二人になっちゃうのが少し難しいかも。

3部

 1部2部ぶち抜きのキチガイ卓3つが明け方知覚まで終わらなかったので、だべりだべりしておりました。