断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

12/11の覚え書き

 今週は現役中心の交流とのことで、例会のない日。
 来た人で軽くボードゲームでもしようかと待っていたところ、Aさんが人を集めてくれたので、『ダンジョン・ロード』を遊ぶことができました。
 チェコ産のボードゲームであり、プレイヤーは若きダンジョンの支配者となって、モンスターの給料、税金、予期せぬトラブル、攻略に押し寄せる冒険者どもなどに頭を悩ませながら、ダンジョンを構築する内容です。
 勇者のくせになまいきだ、を思わせる内容ですが、ゲームの主眼は冒険者との戦いよりも内政に置かれています。ルールの根っこはシンプルなのですが、細かい決めごとが多く、少々煩雑な感も。一度遊んだ後に、ルールを確認してもらったところ、小さなミスを2つほどやらかしておりました。


 出来はなかなかで、戦術を組み立てられるようでいて、実際は思うようには進まないのがもどかしい。肝心なところでは「読み」よりも「運」がものをいう作りなのかなあ。ダンジョン・タイルを守る方向が一番、安定度に優れる印象を持ちました。
 進行中に得点トップへの妨害を、明確な形では行えない部分を、食い足りないとするかフェアな競い合いとするかで、プレイヤーの嗜好性が見えてきそうです。


 カードに記載された、ちょっとしたユーモアもいい味出してます。悪評の高いロードの元には強い冒険者と、万能のパラディンが挑んでくるという作りも大笑い。特に、二年目のチート・パラディン様とA級冒険者ご一行が醸し出す威圧感はなかなかのもの。ルールの枠外には、パラディンを殺して得点にする益が書かれていますが、うちらが対パラディンを行った2ゲームをみるに、資源をつぎ込んだ結果得点は伸び悩む、とい流れでした。派手で楽しいけど。


 夜は、ぞろぞろ集まってきた人たちで突発鍋。
 ガスコンロを買ってきてごった煮鍋を作り、9人ほどでつつくという夕飯を食しました。
 食のお供は『ロボゲイシャ』。
 元々は『スティング』をみる予定だったのですが、食べながら、つまり途切れ途切れにみるには向かないと却下。急遽、何故かKさんのカバンに入っていたトンデモ特撮アクションに変更になりました。なので、ほとんどアクションシーンしかみてません。ストーリーに関わるであろう台詞は、みんなの雑談によってかき消され、八割方耳に入ってません。


 昔みた予告編だけで腹一杯になり、放置していたZ級映画です。故国で見せ場は出きったかと思いきやさにあらず。チープな特撮、ツッコミが追いつかない設定の数々、(一部を除いて)大根役者揃いなど、エンターテイメントに満ち溢れています。
 意図的にひねり出されたカルト映画という存在には疑心を抱き楽しめないこともあるのですが、この作品に限っては大笑いできました。特に途中までシリアスっぽく通していた竹中直人に、不意打ちで爆笑させられたのが悔しい限りです。あと、オープニングで回想シーンに入って、ラストまでオープニングに戻らない(かつ展開的に途中OPパートを差し挟む余地もない)、というぶん投げ構成もなめていてすばらしい。
 酒の入った多人数でみるには最適。でも、デートで使うのは絶対無理だぞ、これ(笑)。