断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

9/11の覚え書き

 先週はよそで猫をかぶっていた分、今週は少し羽を伸ばしすぎたかも・・・。

1部

 自分がMC(GM)でApocalypse World。
 今回からの数回は、故郷から見捨てられた火星開拓地を舞台にしたセッティングで遊んでみることにしました。
 初回の核戦争後的なアポカリプス、前回のゾンビ・アポカリプスだと、PCが北斗の拳のモヒカンと化してしまう弊害がありまして。地球への憧れと憎しみ、地球ではありえぬ風景、荒廃したコロニーで助けあう人々、火星に眠る神秘といった、叙情的な一匙を加えて緩和するのが目的です。
 が、そんな配慮はシステムの前には無力でした。
 やっぱり、開始時からリミッターが吹っ飛んでいるPCたち。プレイヤー構成が影響したのか、これまでより酷かったかも。
 MCもプレイヤーも大笑していたけど、これでいいのだろうか。


 品性が疑われかねないので、詳細はいつもどおり割愛させていただきます。
 ひとつだけ例を上げるなら・・・
・セッション開始から間もない周辺状況として、

  • コロニーの老朽化した飲料水を組み上げ機構が故障
  • いち早く情報を得ていた野心的な商人NPCが交易で水を仕入れる
  • 商人NPCは信頼のおけるPCに護衛を頼もうとする
  • 砂漠にて大いなる預言者の探索行から逃げ出した信徒の男女がさ迷う
  • 預言者の使者がコロニーに来りて人々に不安の種を撒く

 だいたいこういった事態が振りかかる予定でした。


 で、PCたちのとった対処ですが

  • オペレーターが技術仕事を請け負っていたので機構の応急修理を行う
  • 商人NPCから話をもらったブレイナーはオペレーターに話をもって行くついでに篭絡
  • オペレーターからチョッパーに話がわたり、支配者であるハードホルダーにまで知れ渡る
  • チョッパーが配下をすべて引き連れて商隊の護衛に向かい50%の税金を主張
  • もちろん抵抗した商隊に発砲、散り散りになった彼らから荷物の飲料水を全て奪いとる
  • 帰りに教団脱走の男女が砂漠部族に囲まれているのを目撃して、部族を皆殺し
  • 生き残りの教団脱走女性をみんなでひんむいて強姦(セックス・ムーヴで脳走査を行うために)
  • コロニーにやってきた預言者の使者を、ハードホルダーが半殺しにして獄に繋ぐ

 一事が万事こんな調子でして、PCたちの暴力とセックスが混乱に拍車をかけるのでした。
 全体のカウントダウンを3つ準備して、PCたちをてんてこ舞いさせるつもりが、彼らがマッチポンプで自らに火をかけ延焼を広めていくので、途中から時間経過で発生するはずだったイベントを破棄。
 NPCは20人近く準備していった甲斐があり、終盤までに6人があの世送り。PCも一人が発狂寸前、一人が顔をショットガンで打たれて醜い損傷を負う有様。
 PC4人の中の唯一の常識人であったオペレーターが、尻ふきの苦労を背負い込んでました。
#プレイヤーは楽しんでいたし、キャラも立ってたので問題ないとはいえ


 そんなこんなで、コロニー崩壊で甚大な死傷者を出す結末。
 行き着くところまで行き着いた感があります。
 組み合わせ次第でいくつもの絵へと至るピースを準備していたのですが、考えうる限り最悪に近い構成でエンディングが形作られた感じでしょうか。
 Apocalypse Worldは破壊力と危険度の高いゲームだと再認識しましたよ。


 セッションは4時間半かかりましたが、MCは全体の動きを把握する必要があるので、大忙しでした。
 ハイテンションを保てたのは3時間半ぐらいで、終盤は少し息切れ。
 慣れれば、適切なフロントの構成方法や、セッション中の力の配分もわかって、もっと楽になりそうですが。

2部

 2回生UさんがGMで戦国霊異伝
 先週の再利用とのことでした。
 戦国時代末期、鬼に故郷を滅ぼされ恋人を奪われて呪いを受けた剣士、浅井家に仕え朝倉家が手を結んだという魑魅魍魎を滅ぼすために動く忍者、師匠を殺した鬼を追う鬼殺しの妖刀を持つ陰陽師、という3人がPC。
 ところが、剣士と陰陽師のプレイヤーがハンドアウトを拡大解釈。
 出来上がったのは剣呑な設定を持った似たもの同士の二人。もったいぶった喋り方に、やたら強そうに妄言を吐く中二病患者というところまで共通でした。
 忍者PCも別ベクトルに暴走しており、ヤブヘビ丸という名前のギャグメーカー。
 まともなセッションが展開しようはずもありません。
 え、僕ですか? 剣士PCで中二病をこじらせてましたよ。止める気ゼロ。


 さらにさらに。
 困ったことに、GMにもPCの中二病が感染。
 出てくるNPCが、いずれも強そうで、含みのある同じ喋り方しかしない、異次元セッションと化してしまったのです。
 GMが楽しかったからか、会話が切られることもなく、セッションの80%は戯言の垂れ流しで構成される始末でした。
 決して褒められるスタイルではないものの、時間的縛りがなくて、参加面子がノリノリならば十分に許容できるGMの「味」と存じます。荒削りな面白さに溢れていました。


 個人的には、ちょっと発散させすぎた感あり。ゴメンね。

3部

 スモールワールドを初プレイ。プレイヤーは5人で、僕以外は経験者。
 野営地ラットマン、錬金術ジャイアント、裕福なエルフという種族の乗換でぎりぎりの勝利。
 錬金術ジャイアントが失敗臭かったのですが、そこで失速し叩かれずに住んだのが勝因でした。
 種族と特徴の組み合わせ、他者の点数を考えつつ動く駆け引きが面白い。
 運の要素が少ないのは好みの分かれるところかもしれませんが、軽さと完成度が好印象のボードゲームでした。