断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

世界体験型プレイヤー

 日曜未明のだらだら話の片端。
 RPGにおいて世界観を体験することを第一にプレイする2人が会話するのを、適当に相づちを入れつつ聞いてました。
 曰く「PCの行動に、あからさまな強制や制限を設けているシステムは遊んでいて面白くない」と。つまり、シーン毎にGMが何をするのか済みのシナリオ運用をするスタイル、共感がなくても協力しなければボスを倒せない構成、キャラクターの自己演出を押し出させる楽しみ方に、馴染めないということらしいです。
 彼らはRPGのセッションを通して世界を感じ取り、その中で自PCとして判断・行動することに大きな楽しみを見いだしているのが原因とのことでした。単純にこの感覚が古いと、切って捨てることは簡単です。しかし、お二人のうち片方は現役であり、時代に取り残されているものの感覚と言い切るのは難しいでしょう。
 サークルで去年多く遊ばれたシステムの上位は「SW2.0」「クトゥルフ」「アリアンロッド」「旧SW」であり、本数も群を抜いています。これらはいずれも、自己演出やキャラクターの感情を扱うルールを持ちません。サークルの血は毎年入れ替わっているけれども、全体として世界体験型の血脈が色濃く受け継がれているということかもしれませんね。


 僕自身も、少なからず共感できます。
 ただし、自分の場合は自己演出も好きなので(というかセッション中に黙っていると死んでしまう病なので)、そういったシステムに入り込むに当たり、さほど苦労はしない方です。ただ、それだけで楽しめるかというと、到底無理でしょうね。
#たいていは暴れ始めます、はい
 GMの運用次第では、この手の圧力を感じさせないところまで緩和することもできるため、これをシステムの欠陥だなんだと騒ぎ立てる意図はありません。
 もうちょっと自由でもいいじゃない、とは時に考えてしまいますが。