断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

思うがままに

 ストーリー、物語、と連呼していると誤解されているかもしれませんが、僕が嗜好するRPGは次の二要素を内包しています。

・決断に関わるゲーム
・コミュニケーションのゲーム

 これらはキャラクターを通して、セッションに反映されるべき事柄です。
 極端な言い方をすれば、タクティカルな遊戯を突き詰めたいのならボードゲームの方があっているし、物語を研磨したいのならもっと適した手段がいくつも存在する、ということです。


 ストーリーをかたどるにしても、キャラクターの決断や参加者の相互作用をもって語らしめるべきでしょう。
 Wローズを例に取るなら、あのシステムの中核を為すのは「アイデア」と「言葉遊び」です。実際に多人数で遊んでみた今になっても、違和感をかなぐり捨てることができないでいるのは、自らの重視している要素が希薄だからかもしれません。


 RPGにおけるストーリーは、自ら進んで追い求めるものではなく、結果として提示されるものに他ならない。
 それは常に心に留めるべき事柄だと思っています。