断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

6/12の覚え書き

 久々の1部から参加で、いつも通り徹夜明け後、昼前までだべって帰宅。
 目が覚めたら軽い口内炎が発生してました。

1部

 3回生WさんがGMでアリアンロッド
 中堅の都市にて、伝統ある警備隊に新規配属された隊員が巻き込まれる騒動が中心でした。
 プレイヤーは3人で、共に3レベルのウォーリア/ウォーリア(自分)、メイジ/サモナー、アコライト/アコライト。
 初っぱな、新人用初仕事の伝統として送り込まれた古い図書館を整理中、封印されていた古書の帯を破ってしまい・・・といったあたりから始まる短いシナリオでした。
 近いうちに短時間枠での再利用があり得るらしいので、詳細は略。


 本筋に関わらないところでは、アコライトのギャグキャラ立てが無駄に上手くていい感じでした。
 特にラスボス戦も大詰め、おしつおされつの最中にぽつりとひと言。


 「このダガーにホーリーウェポンかけて投げたいんですけど。」


 「あたんねーよ」「MPに余裕があるならとっとけよ!」と総ツッコミを受けつつも、距離を詰めてダガーにホーリーウェポンを付与。
 ラスボス氏を通じてGMからもツッコミが入り、PCは「あの人はいつも訓練をさぼって不真面目だけど、まさかそんな無駄なことするはずがないよ!」と強弁する意味不明度の高い一幕も。


 本編はミスリードの要素がほぼ見られなかったため、PCたちはあっさり正しい推論にたどり着き、強引な揺さぶりをかけて解決しました。
 そのせいでイベントを1つ2つ吹っ飛ばしたらしいけど、気にしないよ!

2部

 3回生NさんのGMでSW2.0。
 紹介時の説明にGMが言葉を濁し気味で、最初は状況が掴めぬまま参加。
 GMが「PCの立場は人間側と蛮族側(SW2.0の妖魔)で選べますが、どちらにされます?」と聞かれ、プレイヤー3人が満場一致で「蛮族!」と叫ぶという、開始前から息の合ったチームワークを見せつけます。なにこの気安い面子。


 PCは最初人間です、と言われてキャラクター作成を開始。
 自分は左耳をそぎ落とされた醜い荒くれ者になりました。
 粗暴で執念深いなスリルシーカーの反面、開拓村の娘に入れあげており、己の醜さから見向きもされないのでいつも贈り物を持参する、とかそんな設定。台詞は「エミー、今日も最高の贈り物があるんだ! さあ、いつも通り微笑んで、俺の心に慈雨を降らせておくれ!」とかそんな感じのを5つ準備。
 まるで劇画的な絵面の海賊を描くがごとく、ノリノリで作ってしまいました。
 プレイヤーはみんな好き勝手にPCを作ったので、みな別々の世界に住まう人々のようでしたが、特に問題は生じなかった不思議。


 PCたちはひと月前、開拓村の外に奇妙な服を着て倒れていたというのがスタート地点。
 村は貧しく、SW2.0の世界設定とは異なり、蛮族も体系的な魔法も存在しません。
 愛しのエミーに贈り物をすべく、男二人が競うように遠方に生える花を求めに旅立ちます。ところが、途中で魔獣に襲われ、足下の地盤が崩落。落ちた先で、何者かが呼ぶ声に誘われ進み行くと、そこには力ある剣が。
 それはSW2.0世界の神話に謡われる3本の剣の一振りであり、敵対する剣を打ち倒すべくPCたちに力の提供を申し出るのでありました。
 生き抜くための力を求めたPCたちにGM曰く「じゃあ、D66を4回振って下さい」。
 そう、混沌の変貌チャートが準備されていたのであります。それも36通りx4の144種類も。


 表を適応した結果PCたちは、ランダムに強力な魔法を使いこなし不幸をばらまく(周辺では6ゾロもファンブルにする)女、夜には凄まじい回復量を誇る吸血鬼、太陽の光を浴びるとHP/MPが再生する光合成人間という、人外の三人組へと変貌。
 仲間を増やしつつ、荒野に文明を築くのでありました。
 そう、SW2.0の歴史を自分たちが剣に選ばれた神々として作っていく、そんなシナリオだったのです。
 三部構成で、幕間には1000年以上の月日が開くため、シヴィライゼーション的な文明開発も可能というサービスぶり。こちらはPCが提案した要求が、次の部で実現しているというものでした。


 そして第二部。
 第一部のPCたちが死して千二百年後、再び剣に呼びかけられ彼らは転生し目覚めます(ステータスはそのまま)。
 敵対する剣の手先と、第三の剣を争うこととなります。
 この時点で、肉体的変貌と長き年月から最初の荒くれ設定とは全くことなるメンタリティを心に描き、ちょっと威厳のある感じを出すようにしました。この時点でキャラクターの同一性がとれず、微調整を加えたわけですね。


 ところが、敵対者と出会ったところで、再度のアイデンティティ崩壊。
 その中の一人が「先生・・・いやまさか?」とか、自分たちの姿を見て口にするわけですよ。
 そこでGMによるフラッシュバックが挿入。


 「あなたは自分が大学院生で、彼が剣道の教え子であったことを思い出します」


 「「「え???」」」


 まさかの異世界召喚もの。
 そういや、妙だけどきれいな服を着ていたとかGM言ってたね。過酷なフロンティアで生活する蛮人まがいの演技が楽しくてすっかりわすれてましたよ。いやー、、、はっはっは。
 つか、既に一つの生をまっとうした今更、そんなこと言われましても!
 GMによると、人間側のPCならそういったことを記憶しており、元の世界に戻るために剣に従うというストーリーだったそうです。
 キャラクターとの同期がしばし不能となり、困ったのは内緒です。
 二度目のランダム変貌で、吸血鬼の牙と死霊術いう特殊能力を手に入れ、日光に当たると回復する光合成吸血鬼とかいう、訳のわからないキャラクター化してしまったのでなおのと!


 しかし、そんなことではくじけない。
 みんな気を取り直して、剣が相打ちになり力を失っている隙に、相手側の剣のしもべたちと連絡を取り合います。
 争いしか巻き起こさない剣を永久に封じるため、協力を申し出たのです。
 こうして密約が結ばれ、人間と蛮族を隔てる壁と、そこに住まう中立の民が選び出されます。
 次に剣が蘇るまでに、できる限りの準備を整えて、剣を永久に封じて人々を解放するための計画が練り上げられていったのです。
 本来の歴史?
 そんなものぶっ壊してやるよ!


 そんなこんなで三千年後の第三部。
 十分な調査と力を手にした我々は、主たる剣と戦い、打ち破ることに成功したのでした。
 いつもながらかつかつな戦闘バランスはお見事。
 とても、剣と戦うという決意を聞いた後に、マスタースクリーンの裏でデータを作成したとは思えない接戦でした。
 PCたちが二度にわたる変身で、チート・キャラと化していたため、ボロボロになりながらも何度も立て直すはちゃめちゃな戦闘は面白うございました。


 破天荒さと緻密さとGMの強引さとプレイヤーの好き勝手が混ざり合い、無駄に密度の濃いセッションとなりました。
 あまりに混沌としすぎていたため、総括しての感想が口からでなかったのですが、とにかく楽しい時間は過ごさせていただきました。
 時にこういった奇異なる歯車の噛み合わせが起こるからRPGは面白い。

3部

 ケイオス・イン・ジ・オールドワールド。
 ティーンチで敗北、勝者はコーンでした。
 コーンは出目の悪さにより大幅に出遅れていたのに、中盤に溜めたカードを巧みに使っての逆転勝利。
 自分は、ティーンチのカルティストが8体であることを中盤まで失念(6体と思い込んでいた)するといううっかりが響いて、勢力を伸ばせませんでした。
 やっぱりバランスいいゲームだと思います。


 その後はダベリングして帰宅。
 堪能堪能。