断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

汎用ストーリーRPG

 引っ越し作業半分終了。
 残りは来週であります。


 師匠のHeroQuest2覚書を読んでいて、最初の過激なイメージが払拭されました。今は素直なシステムという位置づけになっています。
 序文のGMがセッション全体の状況に鑑みて難易度設定をする、というセンテンスで、鳩でも食いちぎるライブが行われるのかと思いきや、正統派のヘヴィメタだったとでも表しましょうか。
 伝統的なRPGとストーリー指向の強いRPGの橋渡し的な印象を強く抱いております。
 プレイヤーにはフレキシブルな選択を与えつつ、PC行動の如何を最終決定する権限はGM側に残し、従来のやり方を大きく踏み外していないように見えるからです。


 これはHQ2への批判ではありません。むしろ美点だと思います。
 ストーリー・ゲームの多くは、強烈な特化などを伴い突っ走りすぎているので、入り込みづらい側面があるからです。
 同じく汎用をうたうストーリー系のシステム、Solar System(PDF販売もあり)と比較解析してみるのも面白そうです。
 Solar Systemの基本はThe Shadow of Yesterdayとほぼ同じです。Lady Blackbirdでも採用されているKeyとSecretにより、プレイヤー・キャラクターの比重がかなり強められています。
 TSOYはそのwikiで「エミリー・ブロンテが書いたHQ1のようである」とわかるようなわからんような比喩がなされているのが面白いですね。

Set in a post-apocalyptic fantasy world where the creation of a moon has ravaged cultures and thrown the fate of the earth into question, TSOY resembles HeroQuest as written by Emily Bronte. The mechanics are engineered to throw character-focused story to the forefront. (This is where it deviates the most from HQ - it's less about religion and more about love and friendship.)

 Solar Systemも遊んでみたい候補には入りつつ、なかなか機会が巡ってこないのが困りもの。未だにざっくりしか読んでません・・・。