王子たちの王国
The Princes' Kingdomは、5才から12才までの王子が、広大な父王の王国にある島々を巡り、人々を助けるおとぎ話ファンタジーRPGです。
王子を遊ぶ年代の子供たちにも簡単に理解できるルール、そして記述になっています。元々のページ数が少ないのもあるけど、あっという間に通しで読めます。
ルールはDogs in the Vineyardの簡易版であり、実はセッティングもDitVのマイルド仕様だったりします。使うダイスはD4,D6,D8の三種。
新歓期に用いるシステム候補の一つ・・・かな?
概要
- PCは全員広大な王国の王子(場合によっては王女)
- 忙しい父の代理として、トラブル解決のために島々を巡る
- キャラクターを表すのは「年齢」「有用な特徴」「厄介な特徴」「有用な縁故」「厄介な縁故」「所持品」の6項目
- 年齢が高いと世知に長け、年齢D6を全ての争いで振れる
- 有用な特徴は1D8扱いで、得意なことや魔法の力などを設定する
- 厄介な特徴は1D4扱いで、弱点に限らず好みや趣味を含めて設定
- 特徴はダイスを全て割り振る
- 有用な縁故は1D8扱いで、親友や規範となる教師、ペットなどを設定
- 厄介な縁故は1D4扱いで、トラブルを引き起こす相手を設定
- 縁故は1つだけ設定して後はセッションに残す
- 所持品は品質により1D4,1D6,1D8のいずれかを設定
- 鋭い武器などは+1D4扱いとなる
- 必ず母に作ってもらった王子の証たるマントを所持
- 年齢を高くすると有用な特徴と縁故が少なくなる
- 歳を経ていると厄介な特徴と縁故が多くなる
- 年齢が低い場合、有能だから早い段階で旅に出された扱い
- キャラクター作成の最後にPCは力量を証明する機会を得る
- GMの4D6+4D8と争い、勝てば有用な特徴、負ければ厄介な特徴を習得
- 争いは、DitVと同じ賭け形式だが、エスカレートが存在しない
- PCは年齢D6+関係する縁故、NPCは力D6+関係する縁故で振る
- 仕掛けた側か、最も高い目のダイス2個の和が高いものから行動
- 行動順が回ってきたものは、何をするか描写してダイスを2個出す
- 受ける側は、手元のダイスから攻撃側の合計値以上を出す必要がある
- 1個なら反撃、2個なら防御か回避、3個なら打撃を受ける
- 防御側も用いたダイスの数に見合った描写を行う
- これを交互に続け、ダイスが出せなくなったら争いに敗れる
- 降りることはいつでもできる
- 特徴と所持品ダイスは、描写に絡めることで投入することが可能
- 齟齬がなければ一度に複数の特徴や所持品を使える
- 手助けは自分のダイスを他のキャラクターに渡すことで成立
- 防御の手助けはダメージを代わりに受けることでもある
- 3個以上で防御を行った場合、争い終了後にその影響を決定する
- 会話ならD4、運動ならD6、戦闘ならD8を、用いたダイス数振る
- これらは相手が用いた攻撃手段によって変わる
- 一度に振り、一番高い出目を二つ合計する
- 2-7なら短期の影響を一つ選択する
- 8-11なら長続きする影響を一つ選択する
- 12-15なら負傷し長続きする影響二つ選択
- 16なら深い傷を負い、他者の治療が失敗すると死亡
- 出目に1の目が一つでもあれば成長の影響を一つ選ぶ
- GMは島の状況とNPCを設定するが物語の予断と誘導は厳禁
- 問題の段階が設定されており、明確な相手の存在しない争いに使用
- 間違ったリーダーは争いにこれらのダイスを加算できる
- また、問題の段階は治療時の敵対ダイスに加算される
- 解決手段はプレイヤーのアプローチと特徴などの用い方に任せる
- 問題の段階が設定されており、明確な相手の存在しない争いに使用