断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

だらだら話のひとかけら

 昨日、徹夜明けの会話からのこぼれ落ち。
 前日の(自分は参加していない)セッションでうちらの方から、GMのハンドアウトを無視した行動をとったプレイヤーがいたのですが、本人が自虐的かつ面白おかしくそれを語ってくれまして。そこから、キャラクターは世界観のリアリティにどこまで従うべきかという話に継続(色んな話が挟まっていましたが、省略)。
 一般論としては、もちろん世界設定やGMのハンドアウトは必ず守るべきです。そうしなければ、セッションが停滞したり、雰囲気が台無しになったり、参加者が不快な思いをする危険があるからです。
 しかしながら、プレイヤーが全体を眺める目線を持ち、十分な力量があり、あえて決まりを破ることで参加者を楽しませることができるのなら?
 個人的にはアリだと思います。
 自分には到底そんな力量はないし、残念ながら天性の資質も持っておりません。キャラクター設定にほんの一匙、強い風味を加えるのが関の山です。たまに暴れキャラになりますが、その場合でも世界観やシナリオ設定の範囲を踏み越えることはないはずです。


 しかし、自分がGMする際は、想定をぶっ壊すプレイヤーを望みます。
 必要なら、世界観やお約束なんぞ蹴散らしてもらってかまわないのです。整合性に問題をきさなければ、完全無視してもらってもよいでしょう。そうすることで新しい物語の展開や、新たな側面に光を当てる鍵が得られるならなおのこと。
 単純化すれば判断基準はただ一つ。プレイヤーがキャラクターの行動や発言をエンターテイメント化できているか否かです。


 極端な例として、快楽殺人に身を投じている設定のキャラクターがいたとします。
 チャンスあらばNPCを虐殺していくだけの存在なら、単調でなんの面白みもありません。殺人がPCたちの目的や、行動の妨げになるならば、他のプレイヤーを不快の底に叩き込むことすらあり得るでしょう。プレイヤー本人にとって刺激的なだけで、いかなる意味においてもセッションに寄与しないなら、蹴り出されても文句は言えないでしょう。
#こういったプレイヤーを表するに最適な言葉が、昨日口にされました
#すなわち、卑猥な単語を覚えた小学生が、それを連呼しているのと同じだと
 けれども、理由がシナリオの目的と絡んでいたり、コミカルなほどエキセントリックだったり、凄味がきいていたりして、かつ様々な方法で殺しをセッションに表出させる事が可能なら、十分に場を盛り上げてみんなを楽しませることができるでしょう。
 後者を為しているつもりで、周辺から見たら前者という、はた迷惑な勘違い君を肯定することになりかねないので、公言するのはあんましよろしくないでしょう。事故を避けるためにも、一般的にはセッティングと調和をとるべきとなりますし、普段は自分もこの立場に寄っています。TRPGを初めて間もない方々への悪影響も懸念されますからね。
 また、難なく跳躍を成し遂げる才能への羨望や、自分の行動を正当化する側面がないとは言い切れません。
#ともすれば暴走しがちなので・・・未だに


 特にオチはないのですが、整理するために書き留めておいた次第です。