断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

11/28の覚え書き

 とうとう、サークルにインフルエンザ上陸との話。
 しかし、セッションは普通に行われるのであった。無謀な試みに病は蔓延するのか? その結果は次週!
 いずれにせよ風邪も含めて、お休みがちらほらみられました。


・1部
 GM以外は揃った状態で正午を迎えました。
 おかしいなと、電話したところ、GMが風邪でダウンしているとの知らせが。しかも、GMの言葉が所々言語の体をなさないほど、前後不覚に陥っていたとのことでした。スケジュール上、来週が最終回なのですが、この調子だとダブルヘッダーとかになるかもしれません。


 なので、YさんがGMでベーシックRPGのミステリーを遊ぶことに。
 関東大震災の翌年、帝都東京から大阪に逃れてきたPCたちは、華族と造船会社にからむ事件に巻き込まれていく・・・というあらすじでした。
 ところが、セッション開始して約5分で衝撃的な展開が。導入は、法律家の書生に相談事を持ちかけられ、PC二人(探偵とその助手)が梅田のカフェに向かうというものでした。交通事故で路面電車が遅れ、到着すると依頼者である書生が既に死亡。外傷はなく、テーブルの灰皿にはタバコの吸い殻が何本も置かれている、というある意味あからさまな状態だったわけですが・・・。
 ここで、探偵助手が「試しに彼が所持していたタバコを一本吸ってみます」と宣言。当然ながら、致死毒(シアン化カリウム)が仕込まれておりまして、CON対抗判定で17に及ばなかった探偵助手は即死。自分の知る限り、最速の事故死でありました。メタ的に止めていたGMは悪くないと思うよ!
 正に「ペロッ、これは青酸カリ・・・(ばたり)」状態。なんてこった、犠牲者が二人になっちゃった!(ただではこけず、仲間が最初の犠牲になった点を強調してNPCとの交渉に利用しましたけどね)
 と、始まりから波乱含みで、本編もGMの想定したルートを概ねなぞるものの、何かずれた感じのまま進行していきます。人間関係の一番危険な地雷を踏み破るに至り、セッション終了時の被害者数が考え得る限り最大に。セッティングと起こっている事件は真面目なのに、PCたちのベクトルのずれが、大いに笑いを呼ぶ不思議なセッションでした。


・幕間
 昼到着すると、Tさんがノートに必死の書き込み中。風邪気味で体調不良の様子。聞いてみると「2部GMなんですが、30%ぐらいの完成度なんですよ。2部にGMできますか?」との事だったので、手持ちのLady Blackbirdでよければ、と了承。
 再利用したかったし、そこまでは願ったり叶ったりだったわけですが。
 2部前、飯を食いつつ人待ち中に事実が判明。Tさん到着前、2部予定の話をしているときに、自分が入ることを告げると不可解な表情をされまして。「いや、2部に彼のセッション予定は、そもそも入ってませんよ。GM予定の4人は既に到着しています。」と、目の前で数え上げられ、実際に揃ってました。どうやら、Tさんが風邪で朦朧としており、勘違いが発生した説が濃厚。
 みんな「T、もう戦わなくていいんだ・・・」「いったい奴は何と戦っているんだ・・・」と受けてました。実は来週の話をしていたのかもしれず、真相は闇の中・・・。


・2部
 1部で即死した一回生UさんがGMでクトゥルフ神話TRPG
 奇しくも、こちらも昭和初期を舞台にしたミステリーっぽい紹介でした。
 帝都を騒がせた怪人赤マントが陸軍少尉によって射殺され、その功績をたたえる映画『赤マントの最後』が(陸軍の強力バックアップで)制作される。完成披露試写会を飛空船にて行う運びとなり、PCたちはそこに居合わせるのだが・・・という導入。
 PCは名探偵の助手を務める少年探偵、私立探偵(少年探偵の師である有名名探偵の、自称ライバル)、新聞記者、赤マントを射殺した軍人の部下、の4人。そして、少年探偵以外はハイド設定あり、という構図でありました。
 うちは少年探偵を選び、能力値を振ったところ、なんとAPPが17。図らずも紅顔の美少年キャラとなり、気恥ずかしいさを感じつつ純真で誠実な様を演じてみました。名前を大森智明とか付けている時点で、色々あれな雰囲気ではありましたが。(他のPCの裏設定を警戒して、いざというときに生存するための性格付けをこっそり行っていましたが、幸い使う必要はありませんでした。よかったよかった。)


 ところが、キャラクターごとの導入部分でいきなり重大すぎる事実が判明。懸賞に当たって試写会の招待状が届いた少年探偵は、さっそく師匠の名探偵に報告します。ところが話を聞いた彼は、赤マント事件になにやら疑念を持っている様子。けど、詳細は話してくれない。仕方ないので少年探偵団人海戦術で、新聞社の資料を漁って検証。結果、怪人赤マントの7人目までの犠牲者(ハサミで切り刻まれ死亡)は少女だったにも関わらず、射殺された八件目の犠牲者は男性浮浪者だったと判明。
 「どこからみても、殺されたのはただのコピーキャットで、未解決事件だろこれ」とプレイヤーは叫びましたとも。浮かれて映画制作までやってしまった陸軍は、赤っ恥もいいところです。出発前だったので、名探偵先生の縁故や他PCと協力して、飛行船の出航を止め試写会を中止する試みを行おうとも考えました。が、自分が少年探偵であることを思い起こしまして。「赤マントが試写会に紛れ込んで事件を起こすかもしれない。そんなことをさせはしない。きっと僕が止めてみせる!」と少年探偵的思考で行動することとなりました。


 PCたちはそれぞれの目的を果たすべく、飛行船内で調査を開始するのですが、謎に挑む心があったのは試写会が始まるまで。監督挨拶の時、いきなり監督の首が床に落ちます。目星チェックに成功した自称名探偵は「首を切断するものが、彼の周辺を通過したことは一切なかった」ことに気がつきます。そして、壇上の裏手ドア前で、少年探偵は待ち構え、犯人が逃走してきたらインク瓶の中身を投げつけてやろうとしておりました。壇上から逃げ出した怪人、ドアの手前でふと立ち止まり、ぶんと爪を振るいます。すると、触れてもいないのに“衝撃派”でドアが真っ二つに。少年探偵は回避に成功したからよかったものの、失敗したら四肢が一つ飛んでいたとのことです。
 そう、試写会に現れたのは、未知なる力を持つ三人目の赤マントだったのです・・・。
 その後はひたすら負け負けで、何をやっても通用しない怪人に追い回される話でした。
 ネタはとても面白いのですが、惜しいのはPCがどのような試みをしようと一切赤マントには通用せず、乗客の中にいると思われる正体を突き止めたところで解決に結びつくとは思えなかった(「はっはー、よく気がついたな!」と爪を振るわれれば終わるわけで)ため、プレイヤー達の間に無力感が巣くってしまったことです。光明が一切見いだせないまま追い回され、なすすべもなく乗員乗客が虐殺されていくのを、実時間で3時間近くにわたって演出されるのは、さすがにちょっとしんどいところがありました。
 一回生にありがちなバランスのミスではあるので、終了後にプレイヤーから色々アドバイスが飛んでいました。自分も注文を付けましたが、ネタや筋の作り方は大いに面白いので、匙加減とPC視点に立った構成さえできれば、歯車が噛み合ってセッションが動いていくと思います。期待大なので、がんばって欲しいところ。


・3部
 ロック一戦とだべり。
 キャンペーンのスケジュールがどうなるのか、少し気にしつつ帰宅。
 金曜夜+土曜昼、土曜昼+日曜昼、なのか年の瀬に最終回を回すのか。早めに決定していただけるとありがたいですが、まずはGMの体調が整わなないと始まりませんね。