断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

S7Sの簡易リファレンス(その2)


 一般的なS7Sの長所を先にした方が良かったかも。うーん・・・。
 昨日の作業はここまで・・・今日はもうちょっと早く進めばいいなあ。
#国の名前とかの訳は何も考えずにやっているので、あとで直します。


●冒険家の作成
1.名前の決定
世界にある主要な島々の一般的な前が別紙に記載されています。それを参考にしつつもとらわれず、プレイヤー好みのキャラクター名をつけて下さい。

例1:エイミーはクセニアという名前を選択しました。
例2:ボブはこの時点では名前を思いつきませんでした。
例3:クリスは設定を読み、ピョートル・イーヴァンソンと名付けました。


2.S7Sの核となる要素
次の5要素は、全てのPCとほとんどの重要NPCが持ちます。それらはS7SのPCを、興味深くまた効果的に描写するためのものです。核となる要素は「欠点」「動機」「国籍」「過去」「特筆すべき長所」となります。

・欠点は「欠点」でありランクを持ちません。
・動機は「長所」であり、優秀[+2]ランクから始まります。
・国籍は「長所」であり、優秀[+2]から始まります。
・過去は「長所」であり、優秀[+2]から始まります。
・特筆すべき長所は「長所」であり、優秀[+2]から始まります。

「特筆すべき長所」は、関係する「縛られた技巧」の購入コストが安くなりますが、一つしか取れません。また、コンセプトによっては「動機」「国籍」「過去」のうち一つと同じものにすることが出来ます。その場合は、重ねた長所には何も記載せず、特筆すべき長所の項に重ねた長所のことを書き足します。こうするなら、次のステップでもらえる追加長所の数が一つ増えます(4つになる)。魔法の才を特筆すべき長所にして技巧を安く購入することも、もちろん可能です。

例1:エイミーはクセニアが次のような核となる要素を持つように決めました。
欠点:報われぬ愛(まだ名前の決まっていないNPCに対して)
動機:優秀[+2]地位(クセニアは重要な人間になることを望んでいる)
国籍:優秀[+2]シャ・ク
過去:優秀[+2]貴族(彼女をシャ・カ・ルクのハクテカとします)
特筆すべき長所:優秀[+2](シャ・クの)ルクの乗り手(この長所を取るには
「相棒:ルク」が必要とされているため、クセニアは次のステップで、
最低でも1ランクの長所を騎乗動物のために費やさなければならない)
例2:ボブは彼のPCが次のような核となる要素を持つように決めました。
欠点:復讐(堕落したクライル人のファルコンたちに対して)
動機:優秀[+2]復讐
国籍:優秀[+2]クライル人
過去:優秀[+2]ペテン師
特筆すべき長所:優秀[+2]コルダン
例3:クリスはピョートルが次のような核となる要素を持つように決めました。
欠点:真の愛(美しきヨランダ、彼女がどのような人でも)
動機:優秀[+2]財産
国籍:優秀[+2]コルローナンの君主主義者
過去:優秀[+2]飛空船船長
特筆すべき長所:優秀[+2]剣術


3.三つの追加長所
追加で三つの長所を、優秀[+2]のランクで取得できます。既にある長所を強化するのに用いてもかまいません。例えば「優秀[+2]過去:学者」に、追加の3ランクのうちの1つを加えたのなら「熟練[+4]学者」となります。

例1:エイミーは、クセニアの追加長所3つをこのように使うこととしました。1つはルクの乗り手の強化に回し、熟練[+4]とします。それから「優秀[+2]美貌」と、ルクの乗り手で必要とされた「優秀[+2]相棒:ルク(チャイミ)」を取りました。
例2:ボブは彼のキャラクターの追加長所3つをこのように使うこととしました。一つをコルダンに回し熟練[+4]に、一つを「優秀[+2]粗野な部族の友」に、そして最後の優秀[+2]を2技巧ポイントに変換しました。
例3:クリスはピョートルの追加長所3つをこのように使うこととしました。「優秀[+2]魔法の才:マーホース」「優秀[+2]商人」「優秀[+2]乗り物:飛空船」です。3番目はチームの乗り物(後述)を強化するために費やされるのではなく、ピョートルが飛行船を個人的に所有するためのものです。

カバーする範囲の被った長所を取ることは、一見無駄に思えるかもしれません。例えば「コルローナンの銃士隊」と「剣術」を分けて取る場合などです。しかし、戦闘時にはこれらの修正値を合計して使うことが出来ます。そのため、往々にして長所を固めて高いランクで取るより有効に使えます。
追加の優秀[+2]ランクの長所三つは、修正値分の合計である「6ポイント(つまり優秀[+2]=2ポイント)」分のキャラクター要素として数えます。それらは次のような用途に費やしてもかまいません。好きなように組み合わせてください。

・平均[0]の長所:1ポイントで平均[0]の長所を取ることが出来ます。修正値こそありませんが、秘密、身分、専門、魔法等の長所とすれば判定に用いることが出来ます。判定の機会が増えるので訓練ポイントを多く得られるでしょう。
・欠点:1ポイントで一つの欠点を得ることが出来ます。より多くのトラブルと、スタイル・ダイスをもたらすこととなるでしょう。
・技巧:1ポイントで技巧ポイントを1追加出来ます。


4.五つの技巧ポイントで技巧を購入
ここで5技巧ポイントを使い「技巧」を選びます。コストは次の通りです。

・「特筆すべき長所」に「縛られた技巧」は1ポイント
・それ以外の「長所」に「縛られた技巧」は2ポイント
・どのような「長所」にも「縛られない技巧」は3ポイント

(もしあれば)「手下」「相棒」「我が家」「乗り物」のデザインもここで行います。

例1:クセニアは「特筆すべき長所」である「ルクの乗り手」に「縛られた技巧」に技巧ポイントを全て費やすこととしました。取得したのは「作風:軽業」「状況:空中戦」「状況:騎乗中」「武器:弓」「武器:サーベル」の5つです。同時に「相棒」の詳細を決めます。騎乗用ルクの「チャイミ」を、「欠点:大食らい」、長所「優秀[+2]ルク」「平均[0]美しい羽」、技巧「素早い」「戦闘訓練」とします。
例2:ボブは先ほど、追加長所の一つを2技巧ポイントに変換しました。そのため合計技巧ポイントは7あります。彼はその全てを、「特筆すべき長所」である「コルダン」の「縛られた技巧」とし、特殊な技巧である「魔法の才」を7個取ります。「キメラ」「ドラゴン」「バジリスク」「グリフィン」「マーホース」「ペガサス」「キリン」です。
例3:ピョートルは2技巧ポイントを、「特筆すべき長所」である「剣術」に「縛られた技巧」とし、「作風:軽業」「武器:一対(レイピアとマンゴーシュ)」を選びます。そして残りの3ポイントを「縛られない技巧」として「敵:バラシ」をとり、バラシ人を相手にしているなら状況如何に関わらず、どのような「長所」とでも組み合わせて技巧の効果を使うことができます。また、飛空船の詳細も詰めます。「スパロウ号」は、長所「優秀[+2]飛空船」「優秀[+2]動きが速い」を持つ船です。スパロウ号は乗組員として二人の「手下(フリッツとオットー)」を持ち、彼らは共に「優秀[+2]飛空船乗り」となります。
例えば「銃士隊」の長所に縛り付けられた技巧を、「状況:剣術使用時」「敵:vs.カルディナル人」といった広い範囲に影響を及ぼす形で取るのは問題ありません。そうすることによって他の「銃士隊」と得意とする部分に差が付けられるからです。「銃士隊」で剣術に関係する技巧全てを取り、特化するのもよいでしょう。けれども、長所「剣術」に「状況:剣術使用時」を取るのは、全く奨励されません。


5.スタイル・ダイスと訓練ポイント
S7SのPCは、セッション開始時に最低1ポイントの「スタイル・ダイス」と0ポイントの「訓練ポイント」を持ちます。


6.キャラクター設定
キャラクターの外見、癖、服の好み、家族の背景、友人や敵対者の名前、職業柄所持していそうな持ち物などを考え、埋めていきましょう。見た目やこれまでの人生などをほんの少し記述するだけでもかまいません。その上で、今回のセッションにおいて、キャラクターの欠点や動機をどう絡ませていくのか話し合っても良いでしょう。また、PCたちが一緒にいる理由も必要なら決めて下さい。


7.チームの「我が家」と「乗り物」
GMが望むなら、PCたちのチームが共有する「我が家」や「乗り物」が与えられます。それらは長所名の優秀[+2]と、プレイヤーと同数の優秀[+2]を持ちます。「欠点」を持ち、チーム共有のスタイル・ダイスを提供する場合もあるでしょう。