断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

3/7,3/8の覚え書き

 日曜日、現役時代に大変お世話になった方が久々にサークルに遊びに来られたので、前日は遊び倒したにも関わらず参加。
 睡眠時間は1時間でさすがに眠気が強かったので、コーヒーと栄養ドリンクでブーストして臨み、無理を押し通してしまいました。
 今日は反動で、ふらふらする一日を過ごしました。なので感想はあっさり目です。


3/7
・1部
 一回生Yさんのアリアンロッドに参加。
 とあるマジックアイテムの回収を依頼されるがその裏には・・・、みたいな話でした。
 シティアドベンチャー的なものに調整される感じで、堅実に組まれたシナリオだったと思います。セッションの揺れとしては、プレイヤーのちょっとした行動でラスボスの変身がひょんなことで妨害されるとか、面白かったです(笑)。
 細かく詰めるべき場所はまだありますが、安定性は高く、展開上悲惨なことになりかけつつも後味のいいエンディングなのが印象的。
 あとはGMとしてやりたいプラスアルファを見つけて行かれればよろしいかと。


・2部
 Tさんのクトゥルフに参加。
 大学教授と彼の民俗学ゼミに所属するPCたちが、岐阜県山中の村に旅行へと向かう。その村には教授が20年前に熱愛した相手と、漏らしてはならぬ秘密が存在したのであった・・・。という筋立て。
 気楽な旅行気分で一日目は羽目を外し、PC的にはいたずらを計画する余裕すらあったのですが、二日目朝から状況が一変。降りかかる危機にPCたちは疑心暗鬼と過剰防衛による必死の抵抗を試み、血塗れの結末へとなだれ込んでいくのでありました。あな恐ろしや。
 再利用シナリオであり、「死亡率を倍にしました」「前回は何人死んだの?」「一人ですね」との事だったので、二人ぐらいかと思っていたら、見事全滅。GMが向かわせたかった場所への誘導に、それまでの展開でハリネズミ状態のPCたちが意固地なぐらい抵抗してしまい、結果的に行かなかった場所が二つぐらい出て、解決のための手段も得ることができないままでした。
 これに関しては二日目初っぱなの脅しが強すぎて、GMが想定した以上にPCたちが身の危険を感じてしまい、「探索する」よりも「生き残る」方に目的がシフトしてしまった結果だと思われます。プレイヤー的には、中盤にさしかかったところで強引にPCを殺すことはないだろう、と頭ではわかっているのですが、のっぴきならない状況に「ここで好奇心から行動するのはPCとしては自殺行為と考えるだろう」という思いが先に立ってしまった感じです。
 インパクトや用意された資料のボリュームは素晴らしく、再度のリベンジを期待しております。がんばって!


・3部
 翌日に備えて睡眠をとるつもりだったのですが、Gさんが来られたのと、まほー屋さんが「セイクリッド・ドラクーン」を買ってこられたので、それを肴に雑談。つい話に聞き入ったりしていると1時間ほどしか眠れませんでした。つーか、G先生、あなた昼からGMなんじゃ・・・。
 「セイクリッド・ドラクーン」に関しては、最初にあがった後書きその2の第一節と第二節が矛盾しているんじゃないかという突っ込みが、なかなか的確で面白かったです。PCたちは世界を救う勇者、と言っても能力的にはソードワールド1.0の3レベル冒険者程度のことができるのみで、付属の落ちかけの城塞都市を救ってドラゴン退治に向かうシナリオでも報酬を換算すると18万円程度と、煽り文句に比べるとずいぶんせせこましい印象を受けてしまいました。城塞都市というより、柵に囲まれた村がドラゴンパピーと仲間たちに襲われて、旅の冒険者に解決を依頼するなら、報酬額ともどもぴったり合うのですが。ビジュアルイメージを特殊領域に変更したダンジョン攻略が主体のゲームであり、システムは聞いた限り堅実だと思われます。このスケール感のずれが妙に楽しい感じです。
 その場のだべりで提案されたのは「1000倍案」。敵の数や大きさ、報酬の額(物価も!)をすべて1000倍(場合によってはもう少し引き下げる)にし、形容詞を更に大げさにしてみてはどうかという話です。Kさんがサンプルシナリオに当てはめて曰く、「帝都は2万体のボーンイーターに包囲されていた。絶望のうめきをあげる兵士たちの前に勇者たちが現れ怪物どもを意図もたやすく蹴散らす。女王から莫大な報酬を約束された勇者たちは怪物たちの主たるドラゴンの退治へと歪んだ空間へと旅立つが、彼らを待ち受けているのは体長200mを超す大蜥蜴やすべてを焼き尽くす炎の障壁であった・・・。」とか。「これならまさに戦略級だ!」とかみんな大受けしていたけど、最初からこのスケールだと、一回で満腹になっちゃいそうですな(笑)。


3/8
・1部
 遠方よりお越しいただいたSさんのクトゥルフに参加。
 現役時代なにかとお世話になり、かつ私のプレイスタイルやGMとしての手法にかなりの影響を与えた方で、勝手に師匠と思っております。不肖の弟子なので、知っている人から「プレイスタイルが似ているの?」と突っ込みが入りそうですが、演出や嗜好する方向性の根っこは近いものを感じます。影響受けまくった私が模倣しているだけとも言い換えられますが!
 今回はスタンダードな調査ものクトゥルフ、ということで大恐慌直後の1931年ボストンを舞台に、霧の貧民街にうごめく影を調査する展開。不気味な霧や荒廃したスラムの演出、癖のあるNPCたち、血みどろぐっちゃぐちゃの事件現場、そして異教の祭壇とその先に口を開く・・・と、シナリオ開始時に「趣味丸出しでごめんねー」とおっしゃってましたが、私は全部大好きです(笑)。
 時間制限のため、初っ端はプレイヤー側から、中盤はGM側からまきが入ったため、もう少し雰囲気を堪能したいという心残りはありつつも、楽しい時間でした。主要な調査は熟練クトゥルフプレイヤーが進めてくれたので、細かいところを埋めていく(&アドバイスする)だけですんなり進行し、体調がかなり危なかったので楽をさせていただきました。最後は一時的発狂できたおかげで、美味しいオチをいただいた感じです。さあ、友人諸君を夕食に招待せねば・・・。


 セッション終了後食事に行きましたが、この時点でドリンク剤が切れて受け答えが曖昧に。何とか乗り切ってだべりコースに突入後は、身体がふらつき始めたので離脱しました。
 楽しい一日(二日)でした。お疲れ様〜。