断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

ヒョウタンからネタ

 昨日は夕食後、仮眠をとるつもりで横になったら、目を覚ましたのが朝方というていたらくでした。
 なので『王の帰還』のSEEを見損ねました。とほほ。
 ともあれ、『旅の仲間』を見ていた途中の雑談がヒントになって、次のシナリオの中核ネタがだいたいできあがりました。
 あれこれ考えていたことが、何かのきっかけで芽を出した感覚でしょうか。


 自分のシナリオ作成は、「明確な元ネタ」や「再現したいシチュエーション」などによることはあまりありません。もちろん、作った後で「この展開は〜が元ネタかな?」と自問するケースは多いですし、オリジナリティなんて皆無に等しいと思います。
 何か中心となるネタとその周辺を考えて、そこから枝葉を広げるように内容を作っていきます。思いつくまで時間がかかることも多いのですが、一度核ができれば、それに没頭して話を広げていくという楽しみがあります。当たり前ですが、できあがったら陳腐なネタだった、なんてことはざらです(笑)。
 ただ、好きな作品などからそのまま引っ張ってくるような作り方ができないだけなのです。


 そのため熟成期間が短いとシナリオが視野狭窄に陥ることもあります。
 例えば去年だと、キャッスル・ファルケンシュタインで「月旅行を巡る争いに巻き込まれたPCたちが、月世界へと向かう上で必要なアイテムを探し、未来の大英博物館(実際にはロンドン自然史博物館)から月の石を持って帰還する」という展開のシナリオを作りました。
 問題点は、タイムスリップの方が月世界旅行なんかよりずっと大きな冒険であることが、制作段階で頭からすっぽり抜け落ちていたことです。実際のセッションにおいてPCたちは、現代で過ごしたことに満足してしまい、月なんてどーでもよくなってしまいましたとさ。


 逆に作り込む時間が下手にあると、枝葉で考えていた部分にネタが思い浮かんでしまい、そっちが中心になりシナリオのバランスがおかしくなることもあります。
 去年だと、深淵で「薬師の青年が自らの師がなした業を目にしてしまう」ような考えで作っていたシナリオが、「衰退してゆく森の一族が公子の軍と対峙する」みたいな全く違う内容になったことがあります。でもPC配置は初案のままだったから、セッション時に薬師のPCはあんまりすることがなかったり・・・ごめんなさい。


 まあ、こういう失敗を何度もやっているわけです。


 セッションまであと一週間あるから、今回はそういった失敗を繰り返さぬよう注意します。
 深淵の構造型で組む予定なので、経験上事故は起きにくいはずなんですが、さてはて。