断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

ディセント:Fast Tactics

 ディセントは良いゲームなのですが、1試合の時間がかかりすぎるのと、エキスパンション導入の結果オーバーロードが有利すぎるのが困りものです。バランスに関しては第二エキスパンションを加えたり、もうすぐ発売の新エキスパンション(Featカードとかいう使い捨てカードが英雄側に加えられる)で改善するのかもしれませんが、時間の問題は解決する可能性が低そうです。
 なんかないかなと探していたら、Fast Tacticsというユーザー作成のヴァリアントが見つかりました。
http://www.christophermpark.com/descent.php
 というわけでてきとーな抄訳を作ってみたので、今度持って行くつもりです。


Fast Tactics & Extra Heroes

●このヴァリアントについて
このヴァリアントはゲーム時間を短縮し、英雄とオーバーロードの双方に戦略の幅を与えるためのルール拡張です。次のような特徴を持ちます。
・ 長すぎるゲーム時間を短縮する
・ 英雄とオーバーロード間のパワーバランスをとる
・ 英雄に有用な宝物が得やすいようにする
・ 同じクエストを繰り返す際に、途中まで省略が可能にする
・ モンスターを呼ぶ回数は少なくなるが、強化ができるようにする
・ 単調になりがちなオーバーロードのとれる戦略を多彩にする

●オーバーロード側の変更
・引けるカードは常に2枚:
「悪の天才」は欺瞞ポイントによる入れ替えか、捨てて脅威トークンにする
・オーバーロードのカードがつきたら、4ポイントの達成トークンが失われる:
・脅威トークンを費やしてカードを引くことができる(1OLターンに1回):
 脅威ポイントを5費やしてカードを1枚引くことが可能
・「波動」を治癒に使うことができる(脅威を得る以外のオプション):
 攻撃の際に出た3波動で、攻撃したモンスターの傷2を回復できる
・「波動」をダメージと距離の拡大に使える(脅威を得る以外のオプション):
 攻撃の際に出た2波動で、ダメージか距離を1増やすことが出来る
・モンスターの召喚回数が制限される:
 明らかになったエリア1につき1回しか、モンスターを呼び出せない
 スタートエリアや極小さなエリアはここで定義するエリアには含まれない
 呼び出せる回数を保持して、後半に投入することも可能
・新規モンスターの生命点を強化:
 新たなモンスターをボードに置く際、5脅威を使って5生命点を増やせる
 モンスターフィギアの下か隣に5脅威トークンを置いて目印にすること
・既存モンスターの生命点を強化(1OLターンに1回):
 ボード上にいるモンスターに対し、8脅威を使って5生命点を増やせる

●英雄側の変更
・宝箱を得るか購入する際に1枚多いカードを引くことができる:
 宝箱を開けるか街で購入した際、1枚多く引き選択する(2入りなら3引く)
 選ばなかったカードは山札に戻してシャッフルすること
・宝箱を得た直後に英雄間でアイテムを交換できる(同数でなくてもよい):
 全員が宝を選んだ直後に、英雄間でアイテムを好きなように交換できる
・宝箱を得た直後にいらないアイテムを売却できる:
 全員が宝を選んだ直後に、いらなくなったアイテムを街同様に売却できる

●街に出かける
 有名モンスターがボード上におらず、モンスターの視界から全員が逃れている時、英雄側は「街に出かける」ことを宣言できる。これによって英雄は手早い補給と準備を行うことが可能となる。

・「街に出かけている」間はターン進行から外れ、無制限のターンを持つ:
 疲労の回復、アイテムの購入、交換、ポーションの使用が無制限に行える
・「街に出かけている」時の移動の制限:
 マップ内でも無制限の移動を行えるが、以下の2つの制限を受ける
 「新たなエリアへは踏み出せない」「モンスターの視界は横切れない」
 制限を破らずに魔法陣に行けなければ「街に出かける」ことはできない
 また、制限の結果分断されている場合はアイテムの交換ができない
・宝箱は開かれない(オーバーロードが罠を使う可能性があるため):
 制限を侵さなくてもマップ上に残された宝箱は自動的に開かれない
・他のアイテム類は自動的に収拾される:
 制限に触れない範囲に配置されている、ルーン鍵、財宝、ポーションは
 自動的に回収される。魔法陣があるなら活性化される。
・「街に出かける」終了時の英雄の配置:
 英雄とペットを制限内の好きな場所に配置して、終了を宣言する
・「街に出かける」が終わった直後のオーバーロードのターン:
 オーバーロードは4ターン分の脅威とカードを受け取り、行動する
・例外となる事柄(無料の回復関連):
 拡張セットの回復ペットや回復魔法は無制限移動の例外となる
 4ターン分の移動力や行動回数しかこれらの回復は使えない

●エリアの省略
 英雄とオーバーロード双方の同意が得られた場合、エリアを省略することが可能となる。途中まで進んでいたクエストを再度遊ぶ場合や、広いダンジョンの見せ場とは関係のないエリアを飛ばす等に用いることができる。有名モンスターがいるエリアは省略することができない。

・途中から省略を挟む:
 進行途中のエリアでも、双方が同意すれば省略することができる。
 主要な仕掛けや強いモンスターを排除した後に、宣言する等が可能。
・省略した場合の効果:
 宣言されたエリアにいるモンスターはすべて排除される
 英雄は「街に出かける」モードに入り、休息に入ることとなる
 オーバーロードは表に従って脅威トークンを得る(端数がでれば切り捨て)
・英雄の負傷:
 表に従って英雄たちはアーマー無視のダメージを受ける
 死んでしまったなら、パワーダイスを振り「波動」なら生命点1で生き延びる
 別の出目だった場合は、通常通り死亡時のペナルティを受けること

●モンスターの交換
 新たなエリアに踏み込んだ時、オーバーロードは次のルールに従ってボード上のモンスターをより強力なものと交換することができる。モンスターは、AからHにグループ分けされている。このアップグレードは複数回行うことができるため、例えばフェロックス2体と脅威3でナーガを作り、さらに脅威を4点支払うことでマスターモンスターにすることができる。マスターモンスター間も通常モンスターと同じコストを支払う。例えば、マスターレイザーウイング2体と脅威3点でマスターマンティコアが一体となる。また、マスターモンスターは通常モンスター2体に変換できる。なので、マスターコボルド1体をベインスパイダー1体に置き換えることもできる。

●英雄が4人を超える場合
 次のルールに従い、最大8英雄で遊ぶ事ができる。ただし、通常ルールで扱うと時間がかかりすぎるので、Fast Tacticsとの併用を奨励。

・モンスターの生命点(5プレイヤーのデータに追加):
 英雄が5-6:すべてのモンスターに生命点+3
 英雄が7-8:すべてのモンスターに生命点+5、アーマー+1
・追加すべきトークン:
 傷、疲労、お金。他のトークン(ポーションなど)はバランス上追加しない。
・脅威:
 英雄と同数なので、8英雄なら毎ターン8脅威が入る
・オーバーロードの手札:
 補給は常に2のまま変わらない(Fast Tacticsを使うのなら)。