断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

9/27の覚え書き

 仮眠をとって少し元気になったので、ざざっと書いてしまいます。
 前夜、私が帰宅したのは朝の4時頃で、睡眠時間が4時間ほどだったので微妙にテンションが低く。しかし、残った人たちの一部は朝の10時半までルーンバウンドをやっていたらしい。その後、1部のシナリオにも参加されてました。恐るべし。自分がもう若くないなと、思い知らされますね。


・1部
 そんなわけで、前日からとどまっている組が多かったため、予定の4卓では足りなくなってました。
 そこで、ヴァンパイア:ザ・レクイエム普及のためにGMを申し出て、人数的に5卓成立。
 が、しかーし。面子が全員OB、自分と同回生が二人、というレアかつ腐った面子に。だいたいこの面子じゃ普及にならないよ! とか一通り愚痴ったりしつつも前回遊んだCriminal Intentを打ちました。
 参加者は、Gさん、大T先生、Aさんの3名。どれぐらい腐っていたかは、同回生3人で買い出しに出た帰りの会話から・・・「この面子じゃ普及に全く貢献しないからやる気でませんよぅ」「Aはルーンバウンド組だから休ませてあげればよかったのに・・・」「いや、この買い出しの間に逃げ出しているかもしれんぜ」「ああ、それなら3人で映画でも見に行きますか」「それいいね、Aの逃亡に期待」→帰ると(当然ながら)Aさんが待っていたのを見て「映画に行く計画をしていたのになんでおるの?」「わかりました、次にこういった事態になれば俺は遠慮無く逃亡させてもらいます!」
 まあ、そんな調子でテンションがおかしくなってしまい、特に徹夜だったAさんが「俺はカレーをやります、ヴァンパイアでだってカレーはできるんでしょ?」とか呟いておられました。どうやら昼飯に徹夜明けでカレーを食ってきたらしいのですが、意味はよくわからないけど勢いはあるので問題なしと判断しました。
 前回は4人でやったので、バランス調整のために経験点を15点渡してキャラクターを作ってもらいました。

PC1:メケト/老魔女の環 Aさん
 インドに遊びに行った際、地元のカーリー信徒ヴァンパイアの抱擁を受けたバックパッカー
 今はニューオーリンズでカレーチェーン店を経営するオーナーである。
 調理に使う豚を生け贄に捧げたりしているらしい。店は特別会員制あり(餌)。
PC2:ギャンレル/オルド・ドラクル Gさん
 カンフーを使う謎のインド人ヴァンパイア。
 PC1についてアメリカに渡ってきており、忠義は厚そう。
 戦闘能力トップだったが、ロールの絡まない交渉全般もこなしておられました。
PC3:ヴェントルー/インヴィクタス 大T先生
 元ニューヨークの投資家だったヴァンパイア。
 資産を5レベル持ち、月収が500万円、可処分所得5億円という大金持ち。
 カレーチェーンに出資しており、実質的な経営権を持っている。

 いつもこんなはちゃめちゃなノリで遊んでいるわけではありませんよ! 念のため(笑)。
 詳細は前回のと合わせてそのうちにレポートします。
 キャラクターに合わせて関係する都市のNPCを調整し、盟約間の抗争については前回より甘めに演出しました。なんだかんだ言ってもベテランプレイヤーは手慣れたもので、NPC間の利害調整をほぼ完全にこなして、終盤まで買う恨みは最小限に抑えてセッションは進みました。大T先生が「ここで我々も不利益を被ることで全員少しずつ損をすれば丸く収まる。一両をうちからも出すんだよ」と三方一両損の論理を説かれたのが見事としか。悪く言えば、保身能力が無駄に高いということですが!
 ところが終盤で、Aさんが順調に進んでいく様に波乱を起こしたいという内なる欲求に負けて、先走って情報元に接触した結果逃げられてしまったり、都市の重要NPCに情報を流し始めたりします。結果的に、目をつけられるのを恐れたPC2とPC3はNPCヴァンパイアの身元を引き受ける形でニューオーリンズから逃げ出す羽目に陥りました。PC1は情報を渡した先の要求に応えられず、一人先に逃亡を図ったものの、捕らえられて血の絆を強要され、ランケア・サンクタムのスパイとしてニューオーリンズに残るという結末に。
 最後に「俺もシカゴに行って、みんなと一緒にカレー屋を続けたかった・・・」というAさんの哀愁あふれる言葉で締めとなりました。
 設定はともかく、なんとなくヴァンパイアっぽい終わり方に行き着いたのは、喜ぶべきなのか、ストーリーテラーの過剰干渉と自らを戒めるべきなのか・・・。


・2部
 Kさんのルーンクエストに参加。
 PCはサーターの蜂に関連した信仰に関わる部族の若者(13才ぐらい)で、成人の試練(正確には少し違う)を受けるというもの。PC候補として14人のキャラクターが用意されており、プレイヤーが選ばなかったのは同じ儀式を受けるNPCとなるという方式でした。プレイヤーは1回生、2回生、4回生、OB(私)とバランスが取れた組み合わせ。
 ルールは第三版を用いて、ストライクランクなどのややこしい部分は使わないとのことでした。その分、グローランサの設定はきっちり使うとのことだったので、ルーンクエストが初めての若い二人にはGMがカルトを一通り解説されてました。
 PC候補の14人は3グループに分かれて遊ぶことが多いため、PC1(それぞれのグループのリーダー格)がどこに属するか決まれば他もだいたい決まるという仕組み。PCたちはまだ子供なのでカルトには属していませんが、性格や特性が神々をなぞったものと設定されていました。リーダー格の3人はオーランス、アーナールダ、ルナー(入植者の子供)。一回生のN君に選んでもらった結果、ルナーからの入植者の子供を中心としたグループに属することとなりました。
 PC候補は全員デフォルト名を持ち、ベースとなった神の名前をもじったものが多かったです。オーランスだったらランス君とかそんな感じ。

PC1:ルナー入植者の子供
 理知的であり、親は蛮族のカルトには染まって欲しくない模様。
PC2:アーナールダな女の子
 繊細で、他者の気持ちを察してそっと譲ってしまい一人損をするタイプ。
PC3:イサリーズな男の子
 どのグループとも仲良くできる口達者。好きな子が設定されている。
PC4:ランカーマイな男の子
 女族長の息子だが軟弱。払拭しようとランスを一方的にライバル視。

 試練は7人ずつの2グループに分かれ、競い合うというもの。これに勝てば一年早くカルトに入信することが認められるでの、最初は優秀な仲間を自分の陣営に引き込もうと駆け引きが行われました(PCは全員同じ陣営に調整)。ユールマルな男の子は最後まで売れ残るとか、そういう感じに(笑)。なお、この試練は翌年の豊穣を願う儀式でもあるので中断は出来ないとのことでした。
 再利用があるかもしれないので、詳しくは書きませんが、試練はかなり蛮族的で面白かったです。例えば「知恵試し」のはずが、蜂蜜酒を3杯飲んでからぐるぐる歩き回り、なぞなぞを受けるとか、「知恵はほとんどかんけーねーよ」と突っ込みどころ満載。それを見物している大人たちが大喜び、といういかにもオーランシーな儀式でした。
 私はPC4で、ひねくれたガキ(知識が先行して、感情が追いつかないままに神々や英雄の行動基準を模倣しようとする)を演じ、オーランスな少年に敵愾心を剥き出しにしていました。が、彼があまりに気持ちのいい男(考えなしで無謀だが、悪意が無く芯が通っており自分に正直)なので、毒気を抜かれてしまいました(笑)。というか、年齢的に上の二人は蛮族的なノリがなじみ深かったためか、都会っ子のPC1との価値観の違いが出せて面白い感じになったのが興味深く。自然体で蛮族のロールプレイが出来るのは、褒められたものか迷うところですが、それはともかく!
 後半は伏線の張られていたダーク・トロールや混沌が絡んでくる中、試練を成し遂げなければならないという展開になっていきました。全体的にネタが盛りだくさんかつグローランサの(主に蛮族的な)雰囲気が良く出ており、かなり楽しめるセッションでした。主要NPCが神々のカリカチュアなので、初心者にもグローランサの神話へのとっかかりとできる、という工夫は素晴らしい。ルーンクエストの一ファンとして、若い人が少しでも興味を抱いてくれることを願ってやみません。
 セッションは6時間50分という大作でしたが、ほとんどだれなかったと思います。私個人は、1部でGMをこなしたためか深夜2時頃に眠気のピークがきましたが、無事乗り切りました。


・3部
 だべりんぐ。
 さっさと帰るつもりでしたが、ルーンクエストの途中で押し寄せてきた眠気の波を乗り切ってしまい、目が覚めてしまったのでそのままだべだべしてました。
 前日から参加している人も何人かいたため、死屍累々でしたが、無駄話はやはり楽しいですね。