断片の物置、跡地

記憶の断片が散乱するがらくた置き場

11/17の覚え書き

 体調を崩していたので遅れましたが、先週末のセッション覚え書きであります。

1部

 2回Hさんのソードワールド2.0キャンペーン、第三回。
 調査の結果、ライダープリーストPCも別に粘菌から変成された存在ではないと判明。多次元宇宙(平行世界)から渡ってきたとの説が飛び出し、GMも特に否定しない。
 このラインはわからんことだらけである。


 前回から一週間後。
 PCたちはリルドラケン商人から、東の遺跡を調査して欲しいとの依頼を受ける。
 第一回のときと同じく、30年前の戦いの際、砦として活用されていたらしい。主な目的は遺品回収。
 南の方でもなにかしらの事件が起きているらしいが、そっちは次回。
 砦形状の遺跡であり、敵アンデッドの配置がやたらいやらしい。天井から後列狙い撃ちとか、4mごとの配置しているので「直径3mの範囲攻撃」やら「エンゲージへの強制巻き込み」が不可能だったり。
 とはいえ、高レベルプリースト4人が揃った我がパーティには敵わず。キュアーによるアンデッド破壊であっさり気味に突破しました。
 現国王が「人じゃない雰囲気」だったとか、グラップラーPCの後見人である百人隊長なNPCが「野心家」とか、そんな記述の含まれる日記や手紙を回収することに成功。


 が、本番はこの後から。
 帰り道、谷間を移動中に、岩で前後をふさがれ、(呪文範囲外の)50m距離からツイスター3連発が襲来する。
 シューターPCをさらい、誘惑&選択を突きつけるのがGMの狙いではあった模様。強引さにプレイヤーからブーイング発生。
 しかし、運命変転&奇跡の6ゾロ回避⇒ウォールウォーキングで全員が崖をよじ登って逆襲、というGMには想定外の展開となる。
 司祭はみなテレポート逃亡するも、傭兵を一人を捕縛。彼らの本拠である村の場所を聞き出す。
 結局そこに突っ込んでなし崩しの最終戦闘。
 青息吐息ながら、デーモンルーラーPCの機転などもあり何とか勝利する。
 なんでも近くの森に新たに棲み着いた「自称」精霊が、生け贄を求めてきたため、植物神の司祭であるシューターPCの協力を求めようとしたとのこと。
 だが、どう聞いても「生け贄の片棒を担がせようとした」よう仕向けようとした、としか思えない。まったくもって度しがたい連中だ。
 最終的には、将来に予想される対アンデッド戦争への協力と引き替えに、新たに居住できる場所を探してあげるというラインで解決。


 精霊が生け贄を求めた場所には魔人の気配あり。
 また、村にもライダーPCの記憶にある人物が存在したが、彼もその記憶とは全く異なる人生を歩んでいたと判明。
 謎は深まるばかりである。あと2回で全部解決するのだろうか・・・。

2部

 自分がキーパーでtremulus。
 Apocalypse Worldハックなクトゥルフ・ホラーもの。
 昭和初期の帝都東京を背景に、退廃的なエログロナンセンス・ホラーを・・・というコンセプト。
 PC作成の時点で、「宗教家」を選んだプレイヤーが、「主義者」に変更することは可能かと尋ねられる。
 忠実な信徒を暴力的な配下として使いたいという意図が見え見えだったが、解決が早そうだし、何よりプレイヤーが望んだことはできる限り通すスタイルなので、採用。
 「ソ連からの資金援助を受けたりします?」などとこちらから持ちかける始末である。援助を受けた理由などを突っ込んで聞くうちに「虎ノ門事件(当時の皇太子、すなわち昭和天皇の狙撃事件)の黒幕」という設定になる。大物過ぎる。
 他の二人は、軍隊で上官を殴りつけた経歴の探偵と、落ち着いた医者。アナーキー臭が強い。


 本編は、作成時の予想とさほど違わず。
 宗教家PCと探偵PCが「不埒な資本家に天誅を!」と叫び、NPC襲撃を計画する傍らで、医者PCが一人探索者の務めを果たす流れ。
 医者PCのみがひたすらホラー展開の中に身を置き、残りの二人は合理的思考で怪異現象を無視する方向であり、その対比がコミカルで楽しく。
 NPCがオルグされたり、被害者と思われたNPCがクズ扱いでPCたちに暴行されたり、まあ色々ありまして。
 最終的には、一番真実に近いところに至った医者が恐怖から関西へと逃亡。
 その冬、東京ではインフルエンザと思われる病で約千人が死亡したが、解決したのは彼らとは別に探索者だったらしい・・・というオチで終わり。
 3時間、なかなかハイテンションで遊べたのはよし。
 次は、悪行三昧のPCに、どれぐらいの天罰を下すのが適切か、それを推し量ることができれば、扱いやすいシステムとなりそうです。

3部

 ディセント第二版。
 いいね。初版の風味を失わず、手軽に遊べるように仕上がっています。
 思わず、初版のヒーローとモンスターをコンバートするキットをポチってしまいましたよ。
 終了後、合流したKさん曰く「ディセントが良ゲー面しているのは許せないんですよ」には、全くもって同意だけど(笑)。

Kobolds Ate My Baby!スーパー・デラックス版

Kobolds Ate My Baby! Super Deluxx Edition
 酒とつまみをやりつつ遊ぶ、気楽なバカゲーの王道、Kobolds Ate My Babyの特別版がDriveThruRPGにて扱われてます。
 前にプリント版を見せてもらったことがありますが、基本ルールは旧版ニンジャバーガーと同じなんですよね、これ。

Atarashi Gamesの近作がPDF化

http://rpg.drivethrustuff.com/index.php?manufacturers_id=385&
 プリント版のみの取り扱いであった、最近の4タイトルがDriveThruRPGで販売開始となりました。

Panty Explosion Perfect
The Tulip Academy's Society for Dangerous Gentlemen
G x B (Girl x Boy)
B x B (Boy x Boy)

 いずれも日本のアニメや漫画にインスパイアされたもの揃い。
 PDF化は当面考えていないとのインタビューを以前目にしましたが、方針転換が行われた模様。

今年のRPG Golden Geeks賞は

2012 RPG Golden Geeks

2012 Best Artwork and Presentation
受賞:The One Ring: Adventures over the Edge of the Wild


2012 Best Supplement
受賞:Fiasco Companion


2012 RPG of the Year
受賞:Dungeon World

 Dungeon Worldは去年の夏にリリースされた赤表紙のBasic Gameがベースで受賞とのこと。
 先頃販売開始したフルゲーム版は、開発途中もGitHubにて公開⇒更新を行っていたので、その影響もありそうですね。イラストのないGitHub版(テキスト内容は正式版と同じ)をWeb及びPDF/ePubに纏めて閲覧可能としているページもあったり。
http://book.dwgazetteer.com/
 DriveThruRPGの売上げリストで未だに1位を走っていることから推察するに、インディペンデント系RPGのファン層を越えた支持が確立しつつあるのかもしれません。

Dicey Tales第二号、ようやく発刊

Dicey Tales #2
 Barbarians of Lemuriaを、パルプ雑誌に載っていそうな別設定でも遊べるよう拡張するサプリメント、Dicey Talesの第二号のPDF版が発売されました。
 第一号からずいぶん間が空きましたね。
 今回も追加データ、及び1930年代パルプ冒険ものシナリオ1本、剣と魔法のファンタジーものシナリオが2本が入っているとのことです。

新AFFのクイックスタートPDF

Advanced Fighting Fantasy Quickstart
 去年装いを新たにした、懐かしのアドバンスト・ファイティング・ファンタジー
 10分で開始できるコンセプトのクイックスタート・ルールがDriveThruRPGで無料配布されています。
 内容は、作成済みPCが5体に、ダンジョン一つ。
 隙間の空き時間を埋めるにも良さそうな一品です。